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在職中に転職活動をしている方の中には、「退職予定であることを履歴書にどう書けばいいんだろう」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか? 退職予定日が決まっている場合と決まっていない場合では、履歴書の書き方が少し異なります。
本記事では、退職予定の正しい記載方法や注意点を具体的に解説します。この記事を読めば、自身の状況に合わせた適切な履歴書の書き方がわかり、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
退職予定は履歴書にどう書けばいい?
退職予定の履歴書への書き方は、退職予定日が決まっているか否かで書き方が変わってきます。
退職予定日が決まっている場合は、具体的な日付を明記しますが、退職予定日が決まっていない場合は、当然ながら日付は記載できません。
以下で、それぞれのケースにおける具体的な書き方を詳しく説明していきます。正しい書き方を理解して、採用担当者に自分の状況を正確に伝えるようにしましょう。
退職予定日が決まっている場合の書き方
退職予定日が決まっている場合は、履歴書の職歴欄に具体的な日付を記載します。採用側にとって、退職予定日の情報はいつから入社してもらえるかを判断できるため、正確に記載することが大切です。
【「退職予定日」の書き方例】
このように記載することで、採用担当者は応募者の現在の状況と、いつから新しい職場で働き始められるかを正確に把握することができます。
退職予定日が決まっていない場合の書き方
退職予定日が決まっていない場合、具体的な日付を記載することはできません。このような状況では、職歴欄には「在職中」または「現在に至る」という記載にとどめます。
【「在職中」の書き方例】
【「現在に至る」の書き方例】
いずれの表現も、現在就業中であることを示すものです。「在職中」と「現在に至る」はどちらを使用しても問題ありませんが、その下の行に右寄せで「以上」と記載することを忘れないようにしましょう。
また、退職予定日が決まっていなくても、おおよその退職時期がわかる場合は、本人希望記入欄に「内定後1か月以内に退職予定」「2025年3月退職予定」などと記載して、具体的な情報を提供するとよいでしょう。
ポイントは、できる限り正確な情報を記載することです。未確定の退職予定日を無理に記載したりすると、後々のトラブルの原因になる可能性があるため避けましょう。
退職予定を履歴書に書く際のポイント
退職予定を履歴書に記載する際は、日付以外にもいくつかの重要なポイントがあります。これらポイントについて、以降で詳しく見ていきましょう。
連絡がとりやすい時間帯や連絡先を本人希望記入欄に記載すること
在職中に転職活動を行う場合、勤務時間中は連絡がとりにくいことも多いでしょう。そこで、連絡がとりやすい時間帯や、勤務中に連絡しても差し支えない連絡先を本人希望記入欄に明記します。
そうすることで、採用担当者が応募者と円滑にコンタクトをとることができ、選考プロセスがスムーズに進みます。また、このような配慮を示すことで、社会人としての気配りをアピールすることにもつながるでしょう。
【「本人希望記入欄」の書き方例】
このように記載することで、採用担当者との円滑なコミュニケーションが可能になります。
有給休暇消化中も在職中の扱いになる
多くの人が誤解しがちですが、有給休暇消化中であっても、正式な退職日までは「在職中」として扱われ、「有給休暇の最終日」が正式な退職日となります。
履歴書への記載方法としては、有給休暇消化中であってもそれを明記する必要はなく、「退職予定日が決まっている場合の書き方」にならって記載すれば問題ありません。
履歴書に関するよくある質問
履歴書作成の際には、さまざまな疑問が生じることがあります。ここでは、「退社」と「退職」のどちらをつかったほうがよいか、勤務先に退職意思を伝えていない場合にどう記載すればよいかといった退職にまつわるQ&Aに加えて、自己PRの書き方に関する質問と回答も紹介します。
Q.「退社」と「退職」はどっちをつかう?
A.履歴書では「退職」を使用するのが一般的です。「退職」も「退社」も会社を辞めることを意味しますが、「退社」は「その日の仕事を終えて会社を出ること」という意味合いも持つため、「退職」を使用するとよいでしょう。
Q.勤務先に退職の意思を伝えていない場合は履歴書にどう書く?
A.勤務先に退職の意思を伝えていない場合、履歴書の記載方法で気をつけるべき点はとくにありません。
ただし、面接の際に「いつ頃から新しい職場で働き始められるか」という質問を受ける可能性が高いため、自分のなか想定している退職希望時期を伝えるとよいでしょう。退職時期は、現在の職場での引き継ぎ期間なども考慮に入れ、現実的な時期を想定しておくことが大切です。
なお、本人希望記入欄に「内定後、1か月〜2か月程度で入社可能」などと記載することで、おおよその退職時期を示すこともできます。ただし、これはあくまで目安であり、実際の退職時期は現在の職場との調整が必要になる旨を採用担当者に伝えておきましょう。
Q. 在職中の場合、自己PRはどのように記載するのがベスト?
A.在職中の場合、履歴書の自己PR欄には、現在進行形で取り組んでいることや努力していることを記載するのがベストです。これは、応募者の現在の状況や意欲を明確に伝えるためです。
具体的には、以下のようなポイントを意識して記載するとよいでしょう。
【在職中の場合の自己PR例】
・「〇〇の業務改善に取り組んでおり、生産性を20%向上させています」 ・「業務の傍ら、毎週3時間以上英語学習に取り組んでおり、TOEICスコアを100点上げることができました」 ・「将来的にプロジェクトマネージャーを目指し、現在PMPの資格取得に向けて勉強中です」 |
このように現在進行形で記載することで、仕事に対する能動的な姿勢や成長意欲をアピールできます。また、実績など具体的な数字を交えることで、より説得力のある自己PRとなるでしょう。
まとめ
本記事では、履歴書における退職予定の正しい記載方法について詳しく解説しました。退職予定日が決まっている場合は、具体的な日付を記載しましょう。また、連絡がとりやすい時間帯や連絡先を本人希望記入欄に記載することや、有給休暇消化中でも在職中になることなど、重要なポイントも押さえておきましょう。
これらの情報を参考に、自分の状況に合わせた適切な履歴書を作成することで、スムーズな転職活動ができるでしょう。正確な情報提供は、採用担当者との信頼関係構築にも役立ちます。自信を持って履歴書を作成し、新たなキャリアへの一歩を踏み出してください。
- タイミーラボ編集部
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