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アルバイトやパートの面接に履歴書を持参する際、マナーはあるのか、何に注意すべきなのか、気になっている人もいるかもしれません。この記事では、履歴書の持参方法や封筒の扱い方、手渡し時のポイントなど、履歴書持参時のマナーについて詳しく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、自信を持って面接に臨んでください。
履歴書を持参する際のマナー
履歴書を持参する際には、いくつかのマナーがあります。面接での第一印象をよくするためにも、これらのマナーを押さえておくことが重要です。なぜなら、履歴書の扱い方一つで、あなたの人となりや気配りの程度が伝わるからです。面接官にあなたの誠実さと準備の良さをアピールするきっかけにつながるかもしれません。
それでは、各マナーについて詳しく見ていきましょう。
履歴書はクリアファイルに挟んだ上で、封筒に入れて持参する
履歴書は、クリアファイルに挟んだ上で封筒に入れて持参しましょう。クリアファイルに挟むことで、履歴書が折れたり、シワになったりするのを防ぐことができます。履歴書はあなたのことを知ってもらうための大切な書類。しわくちゃなものを提出しないようにしましょう。
また、履歴書は封筒に入れて持参することで、クリアファイルから履歴書が抜け落ちたり、履歴書が他人の目に触れたりすることを防ぐことができます。履歴書は、個人情報が含まれる重要な書類です。こうした書類を適切に管理する姿勢は、面接官に好印象を与えることにつながるでしょう。
履歴書を封筒に入れる際の注意点は、以下の記事でも詳しく解説しています。
封筒が折れたり汚れたりしないよう対策する
持参する封筒自体を折れたり汚れたりしないよう対策することも大切です。きれいな封筒は、あなたが細部まで気を配り、丁寧に準備したことを示します。一方、折れたり汚れたりした封筒は、不注意や準備不足の印象を与えかねません。封筒の状態を保つためには、以下のような方法があります。
- 封筒よりも大きめのカバンを使用し、余裕を持って収納する
- 封筒を別のクリアファイルに入れて保護する
- 雨の日は、清潔なビニール袋などを被せて封筒が濡れないようにする
- また、突然の雨などの予期せぬ事態にも対応できるため、余裕を持って面接に臨むことができるでしょう。
封筒は封をしないこと
履歴書を持参する際は、封筒に封をしないことがマナーです。郵送で送る場合は封をする必要がありますが、持参する場合は、採用担当者がその場ですぐに確認ができるよう、封をしないで手渡しすることが大切です。封を開ける手間を省くことで、スムーズな面接進行に貢献できます。
ただし、封をしないからといって、中身がばらばらになってしまっては意味がありません。書類をきちんと整理し、クリアファイルなどを使用して整然とした状態を保つことが大切です。
送付状は不要
履歴書を持参する場合、送付状(添え状)は不要です。送付状は主に、履歴書を郵送する際に同封する書類です。その目的は、簡単な挨拶とともに封筒の中身を伝えることにあります。つまり、直接面会しない状況で、書類の内容と送り主の意図を伝える役割を果たしています。
しかし、履歴書を持参する場合は状況が異なります。応募者が直接企業を訪れ、採用担当者や受付の方と対面するからです。履歴書を手渡す際には、「こちらが私の履歴書です。よろしくお願いいたします」といった簡単な挨拶を添えることで、送付状と同様の役割を果たすことができます。
履歴書を入れる封筒のマナー
履歴書を入れる封筒の選び方も重要です。まず、封筒の大きさは、A4サイズ(A3二つ折り)の書類が折らずに入る「角形2号」(240mm×332mm)か「角形A4号」(228mm×312mm)を選びましょう。B5サイズ(B4二つ折り)の履歴書の場合は、「角形3号(通称角3、サイズ216mm×277mm)」の封筒でも問題ありません。ただし、その場合は履歴書を挟むクリアファイルもB5サイズのものを使用しましょう。
また、封筒の色には、茶色・白色・水色などがありますが、基本的には、デザインや柄の入っていないシンプルなものであれば、どれでも問題ありません。ただし、何色にするか迷っている場合は、白色がおすすめです。白は清潔感があり、公式な書類にふさわしい印象を与えます。
なお、封筒は必ず新品で、シワや汚れのないものを使用してください。使用済みの封筒や、折れ目がついているものは、避けた方がよいでしょう。
履歴書を持参する際の封筒の書き方
履歴書を持参する封筒には、表面・裏面それぞれに記載すべきことがあります。
まず、封筒の表面左下に「履歴書在中」と赤字で記入し、赤い枠線で囲みます。これにより、中身が履歴書であることを一目で理解してもらえます。ただし、宛名は記入しません。これは、直接手渡しするため、宛先が明らかだからです。文字は丁寧に、読みやすく書くよう心がけましょう。
封筒の裏面には、左下に以下の情報を黒字の縦書きで記入します。
- 郵便番号
- 住所
- 氏名
これらの情報を記入することで、書類の提出者が明確になり、企業側の管理がしやすくなります。また、提出書類に不備があった場合に連絡を取れるために必要です。
記入の際は、誤字脱字に注意しながら丁寧に書きましょう。万が一書き間違えた場合は、修正液や二重線での訂正は避け、新しい封筒に書き直すのがベストです。
封筒に入れる書類の順番
封筒に書類を入れる順番は、採用担当者が効率よく情報を確認できるよう、以下の順番で整理しましょう。
- 履歴書
- 職務経歴書(必要な場合)
- そのほかの書類(資格証明書のコピーなど)
まず履歴書を一番上に置くのは、これが最も基本的かつ重要な書類だから。採用担当者はまず履歴書に目を通し、応募者の基本情報を把握します。その後、職務経歴書で、応募者の職歴や実績をより詳細に確認します。
書類を入れる際は、すべての書類の上下左右を揃えて入れましょう。また、書類が多い場合は、種類ごとにクリップでまとめるのも効果的です。ただし、ホチキスで留めるのは避けてください。採用担当者が書類を分けて見たい場合、不便になる可能性があるからです。
このように、書類の順番と入れ方に気を配ることで、採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。
持参した履歴書を手渡しするときのマナー
持参した履歴書を手渡しする際のマナーは、誰に渡すかによって異なります。主に、面接官に直接渡す場合と受付で渡す場合の2つのパターンがあり、それぞれ適切な対応が求められます。状況に応じて適切な対応ができることは、仕事をする上でも重要なスキルです。以下では、それぞれの場合の具体的なマナーについて詳しく解説します。
面接官に直接手渡す場合
面接官に履歴書を直接手渡す場合は、以下の流れで行います。
- 面接官から履歴書の提出を求められたら、カバンから封筒を取り出す
- 封筒から履歴書が入ったクリアファイルを取り出す
- クリアファイルを両手で持ち、面接官が読みやすい向きにして差し出す
- 「こちらが私の履歴書です。よろしくお願いいたします」と一言添える
手渡しの際のポイントとして、以下の点に注意しましょう。
- 面接官の目を見て、誠実な態度で渡す
- 履歴書を渡した後は、面接官が受け取るまでしっかりと手を添えておく
- 焦らず、落ち着いた態度で対応する
基本的には、面接官から指示があったときに渡すのがポイントです。もし指示がない場合は、面接の最後に「履歴書はお預かりいただけますでしょうか」と確認するのがよいでしょう。
受付で手渡しする場合
受付で履歴書を手渡しする場合は、以下の手順で行います。
- 受付に到着したら、「面接に伺いました○○(名前)と申します」と自己紹介をする
- 「こちらが履歴書です。よろしくお願いいたします」と言いながら、封筒ごと両手で丁寧に差し出す
- 封筒は相手が読みやすい向きにして渡す
受付で手渡しする際のポイントとして、以下の点に注意しましょう。
- 封筒は開封せずに渡す
- 受付の方の目を見て、笑顔で対応することを心がける
- 丁寧な言葉遣いと態度を保つ
- 追加の指示や質問に備え、落ち着いて対応できるよう心の準備をする
受付での対応も選考の一部と考えられるケースもあるため、常に礼儀正しく振る舞うことが重要です。履歴書を渡した後も気を抜かず、受付の方からの指示をしっかりと聞き、適切に対応しましょう。
履歴書を封筒に入れる前のチェックリスト
履歴書を封筒に入れる前には、最終チェックを行いましょう。以下のチェックリストを使って、漏れがないか確認してみてください。
チェックリスト | チェック |
---|---|
氏名、住所、電話番号などの基本情報に間違いがないか | □ |
文章の誤字脱字、文法ミスがないか | □ |
必須項目がすべて埋まっているか | □ |
日付、署名、捺印が漏れていないか | □ |
汚れやシワがないか | □ |
必要な書類やコピーがすべて揃っているか | □ |
書類の順番は正しいか | □ |
適切なサイズと色の封筒を用意したか | □ |
封筒に必要事項を正しく記入したか | □ |
提出する履歴書のコピーを取ったか | □ |
チェックリストを使うことで、履歴書の完成度を高め、不備不足を防ぐことができます。特に、誤字脱字や記入漏れは致命的なミスになる可能性があるので、複数回のチェックを心がけましょう。また、家族や友人などの第三者に確認してもらうのも効果的です。
まとめ
履歴書を持参する際のマナーは、応募者の第一印象を左右する重要な要素です。本記事では、履歴書の準備から手渡しまでの一連のプロセスについて詳しく解説しました。主なポイントを振り返ると、以下の通りです。
- 履歴書はクリアファイルに挟み、適切な封筒に入れて持参する
- 封筒の選び方と書き方にも気を配る
- 書類の順番は「履歴書→職務経歴書→そのほかの書類」の順で入れる
- 面接官に直接渡す場合と受付で渡す場合でマナーが異なる
- 最終チェックリストを活用し、不備がないか確認する
これらのマナーを守ることで、あなたの誠実さ、準備の良さ、そして気配りの能力をアピールすることができるでしょう。この記事で学んだマナーを実践し、自信を持って面接に臨んでください。
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