タイミー通信

「店長代理」も「新商品の開発」もスポットワーカーと一緒に。THE 赤提灯が広げる“はたらく”の可能性——2周年イベントレポ

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「店長代理」も「新商品の開発」もスポットワーカーと一緒に。THE 赤提灯が広げる“はたらく”の可能性——2周年イベントレポ

目次

新橋駅・銀座口を出て左へ進むと、すぐ目に飛び込んでくるのはネオンに照らされた赤提灯。「新橋銀座口ガード下 THE 赤提灯(以下、THE 赤提灯)」は、全てのアルバイトスタッフが”タイミー”経由のスポットワーカーという、ちょっとユニークな居酒屋です。


そんなTHE 赤提灯が、開店から2周年を迎えたこのタイミングで、新たなチャレンジを始めました。それが、タイミーを通じた「店長代理」の募集と「商品開発」。いつもの接客だけでなく、「もっとお店に関わってみたい」というワーカーさんに、新たな挑戦の機会を届けたい——そんな想いから生まれた取り組みです。


2025年6月19日、THE 赤提灯では「開店2周年記念イベント」を開催。これまで店を支えてきた店長・上野さん(写真左)の想いや、当日、初代店長代理としてマッチングしたワーカー・宮野さん(写真右)の意気込み、そしてワーカーのみなさんと一緒に開発した新メニューのお披露目会も行われました。


「なぜこの取り組みが始まったのか」「どんな役割が期待されているのか」——

上野店長と宮野さんへのインタビューも踏まえて、THE 赤提灯の今とこれからをレポートします。


ワーカーさんに新たな挑戦の機会を——店長・上野さん

「アルバイト全員がスポットワーカー」というスタイルで運営されているTHE 赤提灯。未経験でも安心して働けて、飲食業に必要なスキルや経験を身につけられるとあって、ワーカーさんの間でも人気の職場です。イベントの冒頭では、この2年間のお店の歩みについて、上野店長から紹介がありました。


上野店長「2023年5月のオープン以来、これまでに1700人以上のスポットワーカーさんに働いていただきました。51%の方がリピート(2度以上同じ職場で働くこと)してくださっていて、マッチングができずに営業が止まったことは一度もありません」


高い接客レベルを保つには、お店のことをよく知るワーカーさんの存在がいてくれると心強い。THE 赤提灯のリピート率の高さには、開業当初から大切にしてきた考え方があるといいます。


上野店長「たとえば、ワーカーさんのことを名前で呼ぶこと。挨拶をしっかりすること。そして、仕事を通じて“できた”という実感を持ってもらえるような関わりを意識してきました。飲食業って、お客様の喜ぶ顔を間近で見られる仕事なんです。だからこそ、『仕事って面白いな』『働くっていいな』と思ってもらえることを何より大切にしています」


「THE 赤提灯」で働くと、本当に未経験から即戦力人材になれるのか? オープンから半年、実態を聞いてみた | タイミーラボ - スキマで働く、世界が広がる。

2023年5月のオープン以降注目を集める「新橋銀座口ガード下 THE 赤提灯(ザ・アカチョウチン)」。株式会社ミナデインとタイミーがタッグを組み立ち上げた居酒屋です。THE 赤提灯をタイミーの教育協力店と位置付け、はじめての人でも働きやすいことを徹底的に追求しました。今回は、半年経って働いたワーカーさんの実態を調査。また、感謝祭に潜入しその様子と店長へのインタビューを行いました。

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2年間にわたって多くのワーカーさんと一緒に働くなかで、上野店長自身のスポットワーカーに対する見方も変わっていったといいます。


上野店長「最初は、学生さんが中心なのかなと思っていました。でも、実際には社会人や主婦の方、個人事業主の方など、本当にさまざまな背景を持つ方がいて驚きました。ビジネスマナーやお酒の知識がある方も多く、初期教育の負担も少ない。即戦力として頼りになる方ばかりで、とても心強い存在です」


こうした日々のなかで、スポットワーカーの力を実感してきた上野店長。開業2周年という節目に、タイミーを通じて新たな募集を始めました。それが、冒頭で紹介した「店長代理」のお仕事です。


業務の内容は状況を見ながら柔軟に広げていく予定ですが、互いに信頼関係を築けているからこそお金の管理を含む基本的な店舗運営を、一通り任せる想定だそう。店長代理としての時給は、通常のスタッフより高く設定されるといいます。


重要な役割をワーカーに託す背景には、上野店長のある想いがありました。


上野店長「これまで継続的に働いてくれた方が、新しいことに挑戦できるような機会をつくりたいと考えました。また、それ以外のスポットワーカーさんにとっても、より責任のある仕事や、やりがいを感じられるような経験を用意したいと思っています。店長代理の経験は、きっと他のお店でも活かせるはずです。いつもの接客の仕事とはまた違った、“飲食業で働く面白さ”を感じてもらえたら嬉しいです」

より個性が発揮できるお店にしたい——店長代理・宮野さん

「開店2周年記念イベント」では、初めてとなる店長代理の募集がありました。マッチングしたのは、以前からTHE 赤提灯で活躍していたワーカーの宮野さん。上野店長から「初めて来たときから、お客様のことを第一に考えてくださっていたので、この人しかいないと思いました」と紹介を受け、宮野さんが口を開きます。


宮野さん「コロナ禍にタイミーを使い始めてから、飲食店を中心にいろんなお店で働いてきました。THE 赤提灯には開業当初から入らせてもらっていて、先ほど数えてみたら、なんと82回も働いていました」


「お客様と直接関われるのが、飲食の接客の一番の魅力」と語る宮野さん。なかでも、THE 赤提灯だからこそ感じられたやりがいがあったといいます。


宮野さん「社員さんたちは毎回ちゃんと挨拶をしてくれますし、初めて来たワーカーさんには、丁寧にお店のことや仕事の流れを教えてくれます。名物の“もつ煮込み”を試食させていただけるので、自信を持ってお客様におすすめできます。それに、『飲食業の楽しさを伝えていこう』というお店のコンセプトにも共感できたので、何度も働きたいと思えたんです」

店長代理の募集を知ったのは、上野店長から声をかけてもらったのがきっかけ。「できるかどうか不安だった」と話す宮野さんは、そのときの心境や挑戦への想いをこう語ります。


宮野さん「リーダー的な役割って実はちょっと苦手で、最初は迷いました。でも、上野店長から『新しい引き出しをつくるきっかけになると思いますよ』と声をかけていただいて。その言葉に“ワーカーを本当に大事にしてくれているんだな”と感じたんです。それで、思い切って引き受けることに。これからは、ワーカーさん一人ひとりの個性や魅力が活かされるお店をつくっていけたらと思っています」


店長代理を担うのは宮野さん一人ではありません。スポットワークの柔軟さを活かしながら、ワーカーさんが働ける時間に合わせて、1日数時間ずつ役割をわけることも考えています。これまで通り、さまざまな人がチャレンジできる仕組みにしていく予定です。


同時に、「お客様に最高の接客を届けることが一番大事」と、上野店長。そのためまずは、何度もお店で働いた経験のあるワーカーさんを中心に、店長代理の募集を進めていく方針だそう。経験を積んだメンバーと一緒に、店長代理の業務内容や働き方を少しずつ整えながら、「ゆくゆくは一般募集もできるようにしたい」と語りました。

まさかの“商品開発”に挑戦。ワーカー考案の新メニューとは?

THE 赤提灯では「店長代理」に続き、「商品開発」の募集も新たに始めようとしています。イベントでは、宮野さんのご挨拶のあと、ワーカーさんたちがアイデアを出し合って完成させた新メニューの試作品が登場しました。


宮野さんがテーブルに運んできたのは、夏にぴったりの「ホルモンのピリ辛野菜炒め」。もやし、ニラ、にんじんの細切り、大きめにカットされたホルモンと、ピリ辛のタレがよく絡む一皿です。香ばしい香りに思わず食欲をそそられ、お酒がついつい進んでしまいます。

ワーカーさんたちと一緒に商品を考えた背景について、上野店長はこう話します。


上野店長「一緒に働いているなかで、『どんなメニューがあったらいいんだろう?』という会話になることがあったんです。お客様に一番近い場所にいるのは、まさにワーカーさんたち。だからこそ、その意見をもとにこのメニューをつくりました。今後も定期的に新しいメニューを考えていきたいですし、“商品開発”の仕事もタイミーで募集できたらいいなと思っています。たとえば『夏』『原価300円』『炒め物』みたいなテーマを決めて募集したら、面白いアイデアがたくさん集まりそうですよね」


今回の試作品「ホルモンのピリ辛野菜炒め」は、今後、THE 赤提灯を運営する会社のメニュー開発会議にかけられる予定です。「GOサインをもらえるように、ワーカーさんと一緒に改良を重ねながら、商品化を目指したい」と、上野店長は意気込みを語ってくれました。

THE 赤提灯で経験できる“はじめて”を増やしていきたい

試食会のあと、取材陣一人ひとりの顔を見ながら、丁寧にオーダーをとるのは店長代理の宮野さん。


宮野さん「『赤提灯ビール(お店の名物)って何?』とよく聞かれるので、そこから話を広げたりするんです」


ハキハキとした声でメニューの特徴やおすすめを伝える宮野さんの様子から、彼女が店長代理に選ばれた理由、そしてTHE 赤提灯が大切にしている“お客様第一”の接客スタイルが自然と伝わってきました。

イベントの終盤、上野店長はこれからの展望について語ってくれました。


上野店長「THE 赤提灯を、もっと“はじめての挑戦ができる場”にしていきたいと思っています。店長代理や商品開発に加えて、ゆくゆくは“ワーカー教育”そのものをワーカーさんに任せていくような仕組みもつくっていきたいですね。


そして、この取り組みを通して、飲食業界全体を盛り上げていけたらと考えています。2年間の試行錯誤で、ワーカーさんが働きやすくなる環境づくりや、すぐに活躍していただくためのノウハウも蓄積できました。将来的には、この“THE 赤提灯モデル”をフランチャイズとして展開したり、他の飲食店さんに共有していくことも視野に入れています」

「アルバイト全員がスポットワーカー」というユニークな運営スタイルを続けてきたTHE 赤提灯。今回、さらに「店長代理」の役割まで任せる体制ができれば、店長の採用や育成に悩む飲食業界にとって、大きなヒントになるかもしれません。


また、ワーカーさんが店長代理として活躍することで、よりスポットワーカーの気持ちを理解した職場づくりにもつながっていくはずです。


最後に、THE 赤提灯で働くことに興味がある方へ、上野店長からメッセージが送られました。


上野店長「飲食って、大変なイメージがあるかもしれません。でも実際は、お客様の笑顔に直接ふれられる、やりがいのある面白い仕事です。THE 赤提灯はこれからも、“はじめての方でも楽しく働ける場所”でありたいと思います。少しでも興味を持っていただけたら、気軽に応募してもらえると嬉しいです」


THE 赤提灯の募集はこちら


「接客のアルバイト」だけでなく、店長や社員の仕事にも触れられることは、飲食業の奥深さや面白さに気づくきっかけになります。そうした経験を通じて、「もっとこの業界で働いてみたい」と思う人が増えれば、人手不足といった課題の解決にもつながっていくはず。“はじめての挑戦”を後押しするTHE 赤提灯のこれからに、ますます注目が集まりそうです。

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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

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