私のタイミー生活

「必要とされる喜び」を知ったから、今度は僕が作る。 ――元整体師が“店の顔”に抜擢されたワケと、「また働きたい」をつくる挑戦

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「必要とされる喜び」を知ったから、今度は僕が作る。 ――元整体師が“店の顔”に抜擢されたワケと、「また働きたい」をつくる挑戦

目次

餃子の聖地・宇都宮。その一角で、ひときわ異彩を放つ一軒のバーが灯りをともす。
餡も皮もすべてが手作り。熟練の餃子師が、一つひとつ想いを込めて包む。こだわりの詰まった一皿を、豊富なお酒とのマリアージュで愉しめる「365GYOZA BAR」。

競合ひしめく餃子激戦区で、この店の未来を託されたのは、整体師から転身した元ワーカー、川上さん。彼のキャリアを拓いた「必要とされる喜び」とは何か。そして、彼が店の顔に抜擢された「ワケ」と、「働きに来てよかった」職場づくりへの挑戦に迫ります。

取材ご協力先
株式会社サプライズ

中華料理レストラン「暖龍」「家常菜」、バー業態の「ライオンズヘッド」や「365GYOZA BAR」を栃木県宇都宮市にて展開する飲食事業を手掛ける。

今回取材を行った「365GYOZA BAR大通り池上町店」は、こだわり抜いて一つひとつ手作りされた餃子と豊富なお酒をおしゃれな空間で愉しめるだけでなく、個室や貸切にも対応する店舗として人気を集めている。

一度は諦めた飲食の夢、別の道に進んでも拭えなかった「接客が好き」という想い

365GYOZA BAR大通り池上町店 店長の川上 颯太さん

━━以前はどんなお仕事をされていたのですか?

川上さん: 元々は全く違う業界なのですが、整体師として働いていました。柔道整復師になるために学校に通っていたんです。せっかく親に学ばせてもらったので、一度はその道に進もうと思いました。

━━そこから、なぜ再び飲食の道へ?

川上さん: 働き始めてみて、自分には飲食が合っていたかもなと気がついたんです。実は、学生時代から色々な飲食店やカフェで働きながら、自分のカフェをやっていたこともありました。「やっぱり飲食の方が楽しいな」というのが一番の理由でしたね。

━━飲食のどのようなところに魅力を感じていたのでしょうか。

川上さん: 接客ですね。お客様のニーズに合わせて「このお料理には、このドリンクが合いますよ」と提案したり、そういうところにやりがいを感じていました。提案がお客様に喜ばれると、それが自分の喜びにもなります。

━━整体師を辞められた後は、すぐに飲食店で働こうと?

川上さん: いえ、一度フリーターになってみようと。知り合いのカフェでアルバイトをはじめました。ただ、生活費の関係もあって、周りの友人が利用していたタイミーを使いはじめたのが最初のきっかけです。

「人手」ではなく「仲間」として。彼が“また来たい”と思った職場とは

━━タイミーを通じて様々な仕事を経験されたそうですね。

川上さん: ホテル清掃やバイキング、定食屋さんなど、色々やりました。その中で、繰り返し働いたのは、あるカフェだけでした。

━━なぜ、そこでは繰り返し働こうと思えたのでしょうか。

川上さん: 「必要とされている感じ」が、かなり伝わってきたからだと思います。現場によっては、ピーク帯にただ洗い場だけを任される、というように本当に「人手」として扱われることがあって。もちろん忙しいからこそ仕方がない部分ではあるのかもしれませんが、また次もそこに働きに行こう、とは思えませんでした。


そんな彼がタイミーを通じて出会ったのが、現在の職場である株式会社サプライズの店舗。そこでの体験が、彼のキャリアを大きく動かすことになる。

━━現在の職場である株式会社サプライズの店舗で働くことになったきっかけは?

川上さん: 募集を見て、直感的に「バーで働くのはかっこいいな」と感じたからです。今までやったことのない業態だったので、興味を惹かれました。

実際に働いてみたら、スタッフの皆さんの優しさや所作の美しさに感動しました。「自分もこうなりたい」と自然に思えましたし、何よりやっぱり楽しかったですね。

━━そこで長期のスタッフとしてスカウトされたのですか?

川上さん:はい。働いた後に、「長期で働かない?」と当時の店長さんからお誘いいただきました。ただ、その時は別の居酒屋を掛け持ちしていたので、お断りしたんです。

昨年12月に、その居酒屋が閉店することになり「これからどうしようか」と考えていた時に、再びお誘いいただいて。「僕を必要としてくれるなら」と思い、今年1月から正社員として働かせていただくことになりました。


こうして、株式会社サプライズの系列店舗で正社員としての道を歩み始めた川上さん。彼の人柄や働きぶりは、共に働く仲間や上司の目にどう映っていたのでしょうか。

「川上さん、本当に素敵な人なんです」と語る古澤さん。

━━川上さんのもとで働く古澤さん。元々タイミーでマッチングして、その後長期アルバイトになったそうですね。

古澤さん: はい、そうです。本当に働きやすい職場だと思います。

━━どんな経緯で長期のアルバイトになられたのですか?

古澤さん: 川上さんが誘ってくれました。初めて系列店にマッチングした時に、川上さんと一緒に働いたのですが、すごく働きやすかったんですよね。

━━どんな点が働きやすかったのでしょうか?

古澤さん: こまめに声をかけてくださった点や、丁寧に仕事を教えてくれた点です。これまで働いたお店では、既存のスタッフさんとの距離感を感じてしまうことがありましたが、一人のスタッフ、というか「仲間」として受け入れてもらえたと感じて嬉しかったんです。

━━こまめな声かけがあったとのことですが、具体的にどんなお話をされたのでしょうか?

古澤さん: 実は、ここでのアルバイトの他に、大学の友だちと場所を借りて、不定期でバーを運営していて、その関連で、店舗運営者の交流会に参加したことがあったんです。そこでお話はしていなかったのですが、川上さんもいらしたみたいで、「交流会、来てたよね?」と声をかけてくださいました。なんだか不思議な縁を感じましたね。

馴れ合うわけではなく、メリハリをつけて働きながら、丁寧に仕事を教えてくれる。いい意味で距離感がちょうど良かったんです。

━━現在は、古澤さんも「365GYOZA BAR大通り池上町店」で働かれていますが、どんな経緯で系列店からこちらに籍を移したのでしょうか?

古澤さん: 率直に、川上さんの力になりたいなと思いました。いつも一人ひとりと丁寧に向き合ってくれる人柄に惹かれていますし、既存のお店に新任の店長がひとりで入っていくのは大変そうだと感じました。

だから、元々いた系列店に迷惑がかからないように調整して、僕もこの店について来ることにしました。


後輩から「応援したい」と慕われる川上さん。上司である那須部長は、川上さんをどのように評価し、お店の未来を託したのでしょうか。

━━川上さんは、どのように評価されていたのでしょうか?

那須さん: 技術的に秀でたワーカーさんは他にもいますが、川上さんは人との距離感の掴み方と探究心が特に秀でていると感じていました。

スタッフやお客様に誠実さや一生懸命さが伝わる接し方をしていて、仕事についても熱心にメモを取って吸収しようという姿勢が印象的でしたね。

━━その後正社員として入社され、3ヶ月で店長に大抜擢されたのですね。

那須さん: ワーカーさんから店長が誕生したことは当社でも初の事例ですし、求人に対する社内の意識も大きく変わった出来事だと感じます。もはや年功序列ではなく、才能を発掘・育成していく。これは会社にとって必要な投資だと考えています。

━━川上さんを抜擢した最大の理由はどんな点にありますか?

那須さん: 仕事に前向きな姿勢です。ワーカー時代もそうでしたが、入社後も変わらず、率先して損益計算書を作成したり、予約票をまとめたり、会議に参加したりと会社に積極的に貢献しようとしていた点ですね。

前任の店長が退職するという緊急事態でしたが、川上さんなら任せられると自信を持って推薦しました。

ワーカーの気持ちを知るからこそ、できることがある

━━店長として、今度はワーカーさんを受け入れる立場になりました。何か意識していることはありますか?

川上さん: いきなり仕事を任せすぎず、まずは簡単なことからお願いするようにしています。あとは、忙しい中でも「水飲んでる?」とか、些細なことでもコミュニケーションは取るように心がけています。

━━ワーカー時代の経験が活きているのですね。

川上さん: はい、自身がワーカーだった時の経験や感覚は大切にしています。例えば、ワーカー時代、レビューはよく見ていたので、現在もこまめに目を通すようにしています。

「優しくしてくれた」「こまめな声かけが嬉しい」という声が非常に多いのですが、職場改善の参考になるレビューをいただくこともあります。

以前系列店の方で「貴重品の管理が不安だった」というレビューを受けたことがありました。今後このお店でもロッカーを取り入れて、ワーカーさんが安心して働ける環境を整えていきたいなと考えています。

━━ワーカーさんのレビューと向き合い、職場改善に繋げられようとしているのですね。

川上さん: 働いてくださるワーカーさんは、僕にとっては「お客様」のような存在ですから。雑には扱えませんし、何より一緒に働く方が喜んでくれると嬉しいんです。店長として許される範囲の中ではありますが、「また働きたい」と思えるようなお店づくりに取り組んでいきたいです。

━━店長さんになられて、1ヶ月半あまりが経ちました。今のお気持ちを教えてください。

川上さん: やりがいしかないですよね。自分のお店として働けるので、任された以上はしっかりやりたいなという責任感があります。

━━今後「365GYOZA BAR大通り池上町店」をどんなお店にしていきたいですか?

川上さん: お店としては、宇都宮で餃子に迷った時の選択肢の一つに上がるようなお店にしていきたいです。有名なお店も数多くあるエリアですが、ここは夜遅くまで餃子とお酒が楽しめるのが強みです。

また、学生のワーカーさんも多く働きにきてくれることが多いので、個人的には、将来「このお店での経験が活きたな」と思ってもらえる場所にしていきたいですね。それが今の目標です。


「ワーカーさんには、安心して働いてほしいです。」と語る川上さん。タイミーを通じて初めて働く方には、お店に慣れてもらうため、主に以下の業務からお任せしているという。

【365GYOZA BARでワーカーにお任せするお仕事】

  • お客様のご案内

  • 配膳

  • バッシング・清掃

  • 洗い場

古澤さんに配膳の様子を実演してもらった

「いきなり難しいことをお願いするのではなく、一つひとつ丁寧にお教えします」と川上さんは語る。

古澤さんは、ドリンク作成も担う。経験を積むことで新たな業務にも挑戦できる。


ひたむきな探求心と前向きな姿勢で、周囲の信頼を勝ち取っていった川上さん。「必要とされる喜び」を知った彼が、今度はその喜びを仲間と分かち合う場所に立つ━━。

元整体師という異色の経歴を持つ若き店長の挑戦は、私たち一人ひとりの働き方、そして「働きがい」とは何かを見つめ直すきっかけをくれるのかもしれません。


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/media/タイミーラボ編集部
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