【石川町×タイミー】はたらくを通じて「また来たい！」が生まれるまち　地域と繋がる「裏フェス」開催レポート

横浜・元町エリアの玄関口としてにぎわい、下町情緒あふれるまち、石川町。個人商店が軒を連ね、古き良き横浜の面影を残すこのまちで2014年から続く大型商店街イベント「石川町裏フェス」が、今年も開催されました。

地元の飲食店など60店舗以上が出店し大盛況となった本イベントに、今回タイミーは協賛企業として参加。当日の運営や出店店舗のサポート、ブース出店などを通じて、イベントを盛り上げました。当日の様子をレポートするとともに、タイミーを通じてマッチングした店舗・ワーカーさんの声、そしてイベント主催者の思いをお届けします。

都会と下町の魅力が融合する石川町の大型イベント「裏フェス」最大規模で開催 

ローカルな雰囲気が魅力の石川町は、レトロな喫茶店や、個人経営の飲食店、セレクトショップなどが点在し、休日は散策を楽しむ人たちでにぎわいます。

5月18日、石川町駅南口を会場に開催された「裏フェス」では、そんな石川町の魅力が詰まった屋台がずらりと並びました。駅を降りた瞬間からにぎわいは始まり、歩くのもやっとなほど。過去最多となる出店事業者数を記録し、どのブースも活気にあふれました。

地元飲食店によるワンコイン（500円）メニューがそろい、グルメとドリンク片手に楽しむ人たちの笑顔があちこちに。また、20店舗以上が集まった「石川町青空マーケット」では、手作り雑貨やヴィンテージアイテムなどが並び、掘り出し物を探す人たちでにぎわいを見せました。

南口駅前の河岸通りに設置された特設ステージでは、吹奏楽やバンド演奏、DJや石打囃子連によるパフォーマンスが行われ、音楽と笑顔に包まれる空間となりました。

タイミーも協賛企業として登壇。ブースではチラシやグッズを配布し、多くの来場者が足を止めてタイミーに興味を持ってくださいました。

ワーカーが活躍！「また石川町に遊びに来たい」はたらくを通じてまちの魅力実感

今回のイベントでは、約30の飲食ブースや運営本部で、タイミーを通じてマッチングしたワーカーさんが活躍。店舗ブースでは、接客やフード・ドリンク提供、簡単な調理補助など、本部スタッフではゴミ分別案内やチラシの配布など幅広い業務に対応してもらい、会場のあちこちで、タイミーTシャツを着たワーカーさんが存在感を発揮します。

「沖縄呑酒場 ヨナグニサン」ワーカー・ゆりあんさん（左）、木屋さん

石川町にある沖縄料理店「沖縄呑酒場 ヨナグニサン」の屋台では、ワーカーのゆりあんさんの「いらっしゃいませー！美味しい沖縄料理いかがですかー！」という元気な声が響きます。裏フェスに足を運んだのは初めてというゆりあんさんですが、「皆さん温かくて楽しく働いています！」とすっかり店舗の一員に。「普段もタイミー経由で飲食店での接客やイベント運営の仕事をしています。フェスやまちおこしに興味があって、素敵なイベントだなと思って今回働かせてもらいました。仕事を通していろいろな方と関われるのが嬉しいです」と、地域交流の楽しさを実感してくれたようでした。

タイミーを初めて利用いただいた「ヨナグニサン」の木屋さんは、「明るくテキパキと接客していただいて最高に素晴らしいです！初めてのタイミー利用でしたが、また機会があればマッチングしていただきたい。仕事をきっかけに石川町に興味を持ってもらえるのは嬉しいですよね。横浜というと関内や野毛の方に注目が寄せられますが、石川町も年に一度こうしたイベントもありますし、元気な飲食店がたくさんあります。ぜひたくさんの人に足を運んでもらいたいです」と語ってくれました。

（左から）「横濱蔵出し チーズケーキ 寿々喜屋」鈴木浩太さん、ワーカーの瀧田さん

また裏フェスへの出店は5回目となる「横濱蔵出し チーズケーキ 寿々喜屋」の鈴木浩太さんからは、ワーカーとして参加した瀧田さんの活躍ぶりに驚きの声も上がりました。「正直びっくりしました。実は片付けスタッフが足りず、手伝ってくれる方の求人を出したのですが、瀧田さんは自分から仕事を提案してくださって、商品を持って売り子としてあちこちで販売してくれました。こんなに活躍してくれるワーカーさんが来てくれるなんて嬉しい誤算です。裏フェスは年々人も増えて盛り上がっていますが、こうした出会いがあるのも嬉しいですね」と笑顔。

瀧田さんは「ありがとうございます！普段はタイミー経由で物流の仕事などをしていますが、お祭りのようで楽しくて、もっと何かできることはないかなと思って売り子のお仕事も提案させてもらいました。楽しみながら働かせてもらっています」と充実感たっぷりです。

「HanaUta cafe」屋台で活躍するワーカー・千夏さん、接客や調理補助を担当してくれました

また「HanaUta cafe」の屋台では、タイミーを通じた勤務経験が50回を超えるワーカーの千夏さんが活躍。「普段のスキマバイトでは、飲食店のホールや洗い場、接客の仕事をよくしていますが、イベントのお仕事は初めてでした。めったに経験できないことを仕事にできるのが楽しいです。石川町まで足を運ぶことはなかなかありませんでしたが、すごい盛り上がりで、こんな楽しいまちなんだと知ることができて、また遊びに来たいです」と石川町の魅力を発見した一人です。

タイミーをきっかけに共にまちづくりする仲間を増やしたい—商店街理事長&裏フェス実行委員長の思い

大盛況で幕を閉じた第12回目の裏フェス。立ち上げ時からイベントを支えてきた石川町連合商店街の理事長・大島重信さんと、イベントを主催する石川町活性化委員会・裏フェス実行委員長の小野知之さんにお話を伺いました。

石川町連合商店街 理事長 大島重信さん

（左から）裏フェス実行委員長 小野知之さん、本プロジェクト担当の株式会社タイミー 野坂拓也

—— 今回は過去最多の出店事業者数での開催となりましたね。

小野さん：年々、規模や盛り上がりが大きくなっているのを実感します。当初は裏通りのみの開催からスタートした裏フェスですが、いまでは表通りまですごいにぎわいで、石川町はもちろん、関内や野毛からも出店していただく店舗が増えてどんどん進化を続けています。

大島さん：石川町は観光地の玄関口なので、元町や中華街、みなとみらいといった目的地に向かう方が多い中、イベントをきっかけに「なんだか楽しそうだな」と商店街に興味を持ち、ここにとどまってくださる方が増えるのが一番の良さだと思っています。

—— 今回、タイミーとのコラボレーションでイベントを開催した思いを教えてください。

小野さん：「地域と人がつながるイベント」を実現する上で、柔軟に働ける人材との出会いはとても大切です。その中で「スキマ時間を活かす働き方」というコンセプトに共感し、地域イベントと非常に相性が良いと感じたことが、今回のコラボのきっかけとなりました。

—— 実際にワーカーさんを募集してみていかがでしたか？

大島さん：裏フェスは店舗のオーナーさんたち自らイベントの設営や運営を手伝ってくださるんです。なので自分たちのブースの準備に手が回らなかったり、休憩をとるのも難しかったりという課題がありました。そこをサポートしてくれる働き手が増えたことでスムーズな運営に繋がり、やはりイベントを長く続けていくためにも一緒にイベントを支えてくれる人の協力が不可欠だなと実感しました。

小野さん：とても前向きで、地域に興味や関心を持ってくださる方が多かった印象です。即戦力として現場で活躍してくれる方が多く、地域の人にとっても裏フェスに行こうと思えるきっかけになったと思います。地域の魅力を「働く」ことを通じて感じられるような、新たな評価価値のある取り組みだと捉えています。私自身も利用してみてタイミーの良さを実感できたので、店舗の皆さんにも触れてもらって広がっていくことで、商店街の可能性も大きくなっていきそうだなと感じています。

—— タイミーは横浜中華街発展会協同組合との連携を経て、昨年は「吉田まちじゅうビアガーデン」、「関内フード＆ハイカラフェスタ」や「よこはま運河チャレンジ」などのイベントも地域とともに開催してきました。こうした取り組みをどのように感じていらっしゃいますか？

小野さん：タイミーとの連携は、単なる人手不足の補完にとどまらず、「地域の担い手を育てる仕組み」として非常に可能性を感じています。これまで連携した事例の「吉田まちじゅうビアガーデン」、「関内フード＆ハイカラフェスタ」や「よこはま運河チャレンジ」では、ワーカーさんが地域に関心を持ち、リピーターとなるなど、継続的関係性が生まれています。中華街との連携協定も含め、今後のモデルケースになりうると実感しています。

—— では最後に、石川町はもちろん中区、そして横浜のさらなる活性化に向けて、タイミーに期待することを教えてください。

大島さん：商店街として、お客様重視ではあるものの、やはり働き手の皆さんも楽しめる場所でなくてはいけないなと思っています。タイミーをきっかけにいろいろなワーカーさんが増えて、「この街いいな、ここで働きたいな」と思ってくだされば一番嬉しいですね。店舗のスタッフはもちろん、経営者も人手不足な時代。ワーカーさんとのマッチングを通して、商売だけでなく、まちづくりを一緒にできたらと思います。特に石川町はアットホームなお店が多く、お客さんとの距離が近いまち。皆さん熱い思いを持っているので、一緒にまちを盛り上げていくような活動団体にも加わってくれる方が増えたら素晴らしいですね。

小野さん：地域イベントを「働く体験の場」として活用できる点に大きな可能性を感じています。今後は、地域の商店や観光に従事する方と連携し、単発のイベントだけでなく、日常的に関われる仕組みとして広げていけたらと考えています。引き続き“地域との接点づくり”のひとつとして、新たなはたらき方・まちとの関わり方を応援していただけたら嬉しいです。

タイミーラボ編集部

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