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「地域に根付いた企業の力を、もっと多くの人に知ってもらいたい」——そんな想いから、タイミーでは今回、仙台・東北を盛り上げるべく、元東北楽天ゴールデンイーグルス選手の高田孝一さんによる仕事体験企画を実施しました。
体験の舞台となったのは、仙台市中央卸売市場で水産物仲卸業を営む株式会社仙台宮水。高田さんには、タイミー経由でマッチングしたワーカーが実際に行う業務を体験してもらい、市場の仕事のリアルを感じてもらいました。地域の食を支える仕事を通じて見えたものとは——?
タイミンを手に素敵な笑顔/高田孝一さん、仙台宮水 代表取締役社長 鈴木雄一さん
- プロフィール
- 高田孝一(たかだ こういち)
1998年6月3日生まれ、神奈川県出身。平塚学園高等学校、法政大学卒業。2020年に東北楽天ゴールデンイーグルスに入団し、投手として活躍。24年11月に現役を引退し、25年からは楽天イーグルスの球団職員として新たな道を歩む。
- 取材ご協力先
- 株式会社仙台宮水
仙台市中央卸売市場で仙水グループ企業として水産物仲卸業を営む。お客様支援活動の一環として売場の活性化、魚食普及推進のために「まぐろ解体販売」「地産地消」の企画にも積極的に取り組む。
まぐろの氷がけに挑戦!市場でスポットワーク体験
仙台市中央卸売市場は、水産・青果などを扱う東北最大級の卸売市場で、仙台の“食の中心地”。明け方から多くの仲卸業者が集まりにぎわいを見せています。この一角にある仙台宮水では、職人たちの目利きによる新鮮な魚介類が加工・仕分けされ、東北を中心とした各地で販売されます。
朝6時30分。すでに活気あふれる仙台宮水を訪れた高田さん。代表取締役社長・鈴木雄一さんをはじめ、スタッフのみなさんに温かく迎えられます。さっそく作業服に袖を通すと「気持ちが引き締まりますね」とにっこり。スポットワーク体験はもちろんのこと、魚にふれる仕事も初めてとあって、「緊張しますが楽しみにしてきました」と期待をにじませた表情を見せていました。
今回体験してもらったのは、魚の氷がけ・梱包・仕分けの作業。まぐろや鮮魚のパックにたっぷりの氷をかけて保冷し、配送先ごとに仕分けていく工程です。
氷がけの作業は想像以上に重労働。1パックにたっぷり氷をかけると、全体の重さは20kgを超えることも。実際に持ち上げた高田さんは「うわ、結構重いですね!」と驚きつつも、テキパキ氷をすくい、次々と運んでいきます。
その姿に、仙台宮水のみなさんからは「さすが!仕事が早いです」と拍手と笑顔が。「これは体力勝負ですね」と笑う高田さんでしたが、現場のスピード感や、作業の正確さに真剣なまなざしを向けていました。
繁忙期には1日で数百尾を捌くこともあるそうで、若いスタッフのみなさんも活躍しており、高田さんはその現場力に感心しながら「チームの連携が大切ですね」と語っていました。
仕事体験の合間には、まぐろの解体作業も見学させてもらえることに。75キロほどある大きなまぐろが、職人の手によって美しくさばかれていきます。熟練の包丁さばきに高田さんも終始感激の様子。さらに、今回特別に天然本まぐろを試食させてもらえることになり、「贅沢すぎますよ」と嬉しい悲鳴の高田さん。「やっぱり新鮮さが違いますね。脂身も甘くて最高!」と至福の表情を浮かべて味わっていました。
「東北で働きたい」現役引退後の決断 タイミーを通じてつながる、地域と仕事の新しい形
昨年11月に現役を引退し、今年から球団職員として新たに舵を切った高田さん。市場での仕事もスポットワーク体験も今回が初めてとなりましたが、仙台宮水のみなさんとの交流も楽しみながら、力強く働く姿が印象的でした。体験を終えた高田さんと、仙台宮水・鈴木社長にお話を聞きました。
高田さん:野球一筋だったので、全てが初めての体験でしたが、素直に楽しかったです。丁寧に指導していただいた仙台宮水さんの温かい雰囲気にも触れて、大好きな魚介にも関われたので、仕事を通じて、仙台、東北っていいなと改めて感じることができました。
鈴木社長:魚に関する質問もたくさんいただきながら、とても熱心に働いていただいて、私もとても嬉しかったです。何より魚に興味を持ってもらえるということが嬉しいですね。タイミーを通じて働きに来てくれる方も、魚に興味を持って仕事を好きになってくれる方が多いんです。やっぱり仕事を好きになって熱を注いでくれる方と一緒に働けることは嬉しいですし、私たちも学びが多いんですよ。
——高田さんは現役引退後、仙台で球団職員の道へ進まれたのはどのような思いがあったからでしょう?
高田さん:まず、4年間選手としてお世話になった球団に少しでも恩返しをしたいという気持ちが大きかったからです。選手時代から、職員の方が球団に帯同して奮闘する姿を見ていたので、その力になれればと。
それから、選手経験を通して東北が好きになったので、東北・宮城を盛り上げたいという気持ちもありました。なので、地元に戻るというよりも「東北で働きたい」「仙台に貢献したい」という意思の方が強かったですね。
——その中で、今回のように地域に根付いた企業での仕事体験を通して、どのような気づきや学びがありましたか?
高田さん:改めて市場で働くみなさんが食を支えてくれているのだなとありがたみを感じましたし、僕自身、少しでも地域の仕事の魅力を伝えるお手伝いができたらと思いました。
そして仙台宮水のみなさんのように、自分が熱量を持てる仕事、熱くなれる仕事を見つけることの大切さを感じました。
そうした意味でも、タイミーを通じて好きな時間にいろいろな仕事を体験をして、熱量の持てる仕事を見つけてみるのは素晴らしいですよね。まず一歩踏み出して挑戦してみるのはとても意味のあることだと感じました。
鈴木社長:私たち仙台宮水も、若い方々が新しい仕事に触れる入り口としてタイミーを利用してくれたら嬉しいですね。特に市場は、若い方がなかなか集まらず、人手不足が課題です。そんな背景で私たちはタイミーを利用していますが、今ではタイミーを通じてマッチングし、働きに来てくれたことがきっかけで長期採用に繋がったスタッフもいるんです。
市場は食の要の場所。人を集めて繋いでいかなきゃいけないという思いはあります。若い方はどんどん東北を離れて都心へと出ていってしまいますが、こうした働き方をきっかけに地元にとどまってくれたり、地元に戻ってきてもらうきっかけになったらいいなと思います。仙台、東北の魅力を感じてもらいたいです。
高田さん:仕事を通して自分の好きを見つけられたら素敵ですよね。宮城のいいところは、温かみのある人柄と土地柄。そしてご飯が美味しいところ。そういった意味でも今日の仕事体験は最高の経験でしたし、東北っていいなと改めて実感しました。
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