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履歴書を作成する際、年号を和暦で書くべきか西暦で書くべきか悩んだことはありませんか? この記事では、履歴書における和暦と西暦の正しい使い方、統一して書くことの重要性、そして採用担当者に好印象を与える書き方のポイントを詳しく解説します。
履歴書は和暦と西暦どちらで書いてもOK!
履歴書に記入する年号は、和暦でも西暦でも問題ありません。
企業側から特別な指定がない限り、どちらの表記方法を選んでも構いません。たとえば、「令和5年4月入社(和暦)」と書いても、「2023年4月入社(西暦)」と書いても、どちらも正しい表記となります。
重要なのは、選択した表記方法を一貫して使用することです。和暦と西暦を混在させると、読み手にとって理解しづらい履歴書になってしまいます。
したがって、自分が書きやすい、あるいは普段よく使用する表記方法を選び、それを履歴書全体で統一して使用するようにしましょう。
表記は統一すること
履歴書の年号表記において最も重要なのは、和暦・西暦の表記を統一することです。なぜ統一が必要なのか、その理由は主に2つあります。
まず、多くの採用担当者は、多数の履歴書を短時間で確認する必要があります。表記が統一されていれば、求職者の経歴を時系列で素早く把握することができます。たとえば、「平成30年卒業、2018年入社」というように和暦と西暦が混在していると、採用担当者は頭の中で計算しながら読み進める必要があり、余計な手間がかかってしまうでしょう。
また、表記を統一することで、細部まで気を配れる人物だというよい印象を採用担当者に与えることができます。逆に、統一されていないと「注意力が足りない」「詳細にこだわりがない」「確認していない」といった印象を持たれるかもしれません。
したがって、和暦で始めたら最後まで和暦で、西暦で始めたら最後まで西暦で記入することを心がけましょう。
表記が指定されている場合もあるので注意
履歴書に記入する年号について、企業によっては特定の表記を指定している場合があります。たとえば、「履歴書は西暦で記入すること」「提出書類はすべて和暦を使用すること」などです。この指定を見落とさないよう、注意しましょう。
企業が年号を指定する主な理由は、管理の効率化です。多くの企業では、応募者の情報をデータベースで管理しています。統一された形式で情報を入力することで、後々の検索や分析が容易になります。「履歴書は西暦で記入してください」という指示がある場合、これに従わないと、企業側で和暦から西暦への変換作業が必要となり、余計な手間がかかってしまうのです。
したがって、履歴書を作成する前に、応募要項や企業のサイトなどをよく確認し、年号表記に関する指示がないかチェックしましょう。指定がある場合は、必ずそれに従って記入することが重要です。
履歴書の和暦・西暦を書く際のポイント
履歴書の和暦・西暦を書く際には、表記を統一する以外にもいくつか注意すべきポイントがあります。これらのポイントを押さえることで、より読みやすい履歴書を作成することができるでしょう。
算用数字を使用する
算用数字とは、1、2、3などの数字のことを指します。
算用数字を使用する主な理由は、読みやすさと一貫性です。履歴書は通常、横書きで作成します。横書きの文章では、算用数字を使用するのが一般的であり、読み手にとって最も理解しやすい形式です。
OK例:「令和5年4月入社」 NG例:「令和五年四月入社」 |
OK例の方が一目で内容を把握しやすく、採用担当者の負担を軽減することができます。また、算用数字を使用することで、履歴書全体の統一感も生まれます。
ただし、注意点として、年号自体(昭和、平成、令和など)は漢字で書く必要があります。小さな配慮ですが、こういった点が採用担当者の目に留まり、好印象につながる可能性があるのです。
略歴は使用しない
履歴書では、略歴を使用しないことも重要なポイントの一つです。略歴とは、元号や西暦を省略して書く方法のことを指します。
略歴を使用しない主な理由は、公式文書として扱われるからです。履歴書は就職や転職の際に提出する正式な書類であり、略歴を使用すると非公式な印象を与えてしまう可能性があります。
OK例:「令和5年4月入社」「2023年4月入社」 NG例:「R5年4月入社」「'23年4月入社」 |
NG例のような略歴は、日常的なメモなどでは問題ありません。
履歴書において略歴を使用すると、採用担当者が内容を理解するのに余計な時間がかかる可能性があります。とくに、複数の年代にまたがる経歴を持つ方の場合、「S(昭和)」「H(平成)」「R(令和)」といった略歴が混在すると、読み手は常に頭の中で変換作業を行う必要があり、スムーズな理解の妨げになります。
元号の最初の1年は「元年」と書く
履歴書の年号表記において、元号が変わった最初の年の書き方は特に注意が必要です。この年は「1年」ではなく、「元年」と書くのが正しい表記方法です。
なぜ「元年」と書く必要があるのか、これは日本の伝統的な年号表記法に基づいています。新しい元号が始まった最初の年を「元年」と表記することで、新時代の始まりを強調する意味があります。具体例を見てみましょう。
OK例:「令和元年5月1日」「平成元年1月8日」 NG例:「令和1年5月1日」「平成1年1月8日」 |
この「元年」表記は、履歴書だけでなく、公文書や公式文書全般で使用される正式な表記方法です。したがって、履歴書でもこのルールに従うことが求められます。
また、元号が変わる年は注意が必要です。たとえば、2019年は5月1日に平成から令和に変わりました。この場合、1月1日から4月30日までは「平成31年」、5月1日以降は「令和元年」と表記します。
記号(/、・、〃)は使用しない
履歴書の年号表記において、記号の使用も避けるべきポイントです。とくに、スラッシュ(/)、中黒(・)、そして同じく記号(〃)の使用は適切ではありません。これは、履歴書が正式な文書であるためです。これらの記号は、メモなどでは便利ですが、履歴書のような公式文書では使用を避けるべきものになります。具体例を見てみましょう。
OK例:「2023年4月1日入社」 NG例:「2023/4/1入社」「2023・4・1入社」 |
OK例:「令和5年4月1日入社」 NG例:「R5/4/1入社」「R5・4・1入社」 |
また、同じ内容が続く場合でも、「〃」(おなじく記号)の使用は避けましょう。
OK例: 「2021年4月1日 ◯◯株式会社入社」 「2021年4月1日 営業部配属」 NG例: 「2021年4月1日 ◯◯株式会社入社」 「 〃 〃 営業部配属」 |
これらの記号を使用すると、文書としての格式が損なわれ、読みづらくなる可能性があります。
年月日は省略せずに書き、同じ内容が続く場合でも繰り返し記入することが望ましいです。
和暦・西暦の早見表
和暦と西暦の対応を素早く確認できるよう、以下に早見表を掲載します。履歴書作成時に活用してください。
和暦 | 西暦 |
---|---|
令和6年 | 2024年 |
令和5年 | 2023年 |
令和4年 | 2022年 |
令和3年 | 2021年 |
令和2年 | 2020年 |
令和元年 ※5月1日から | 2019年 |
平成31年 ※4月30日まで | 2019年 |
平成30年 | 2018年 |
平成29年 | 2017年 |
平成28年 | 2016年 |
平成27年 | 2015年 |
平成26年 | 2014年 |
平成25年 | 2013年 |
平成24年 | 2012年 |
平成23年 | 2011年 |
平成22年 | 2010年 |
平成21年 | 2009年 |
平成20年 | 2008年 |
平成19年 | 2007年 |
平成18年 | 2006年 |
平成17年 | 2005年 |
※注意:2019年は4月30日まで平成31年、5月1日から令和元年となります。
履歴書に記入する年齢の書き方
履歴書に年齢を記入する際は、いくつかのポイントがあります。まず、年齢は必ず算用数字で記入しましょう。たとえば、「25歳」と書き、「二十五歳」とは書きません。
また、年齢は履歴書を提出する時点での満年齢を記入します。つまり、誕生日が近くても、まだ迎えていない年齢は書かないようにしましょう。さらに、年齢の後には必ず「歳」という単位をつけることを忘れないでください。「25」だけでなく、「25歳」と記入します。これらのポイントを押さえることで、正確で読みやすい履歴書を作成することができるでしょう。
履歴書に記入する学歴の書き方
履歴書の学歴欄は、採用担当者が求職者の経歴を理解する上で重要な部分です。学歴を記入する際も、いくつかのポイントに注意しましょう。
まず、記入を始める時期ですが、一般的に中学校卒業または高校入学から記載します。小学校については記載する必要はありません。次に、学校名は正式名称を使用し、略称は避けるようにします。たとえば、「○○県立△△高等学校」と正式に記入するなどです。
また、入学年月と卒業年月を忘れずに記入し、在学中に転校や留学があった場合はそれも明記します。最後に、最終学歴が大学院の場合、学部卒業後の記載を忘れないようにしましょう。
履歴書に記入する日付の書き方
履歴書に記入する日付は、履歴書を実際に提出する日、つまり「提出日」を記入します。多くの人が作成日を書いてしまいがちですが、これは正しくありません。たとえば、5月1日に履歴書を作成し、5月10日に提出する場合、記入する日付は5月10日となります。
また、日付の書き方は年号の表記(和暦か西暦か)に合わせて統一することが大切です。西暦なら「2023年5月10日」、和暦なら「令和5年5月10日」のように記入します。
日付を記入する際は、必ず算用数字を使用し、漢数字は避けましょう。これらのポイントを押さえることで、適切な日付の記入ができ、履歴書全体の信頼性を高めることができるはずです。
まとめ
本記事では、履歴書における年号の表記方法について詳しく解説してきました。和暦と西暦のどちらを使用しても問題はありませんが、表記を統一することが重要です。また、算用数字の使用、略歴の不使用、元号の最初の年を「元年」と表記すること、そして記号を使用しないことなど、具体的な書き方のポイントも押さえておきましょう。
これらの知識を活用することで、採用担当者にとって読みやすい履歴書を作成することができます。
履歴書は、あなたの最初の自己アピールの場。細部にまで丁寧に作成することで、採用担当者に好印象を与え、就職や転職の成功につながることでしょう。ぜひ、この記事で学んだポイントを意識しながら、自信を持って履歴書を作成してください。
- タイミーラボ編集部
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