私のタイミー生活

「1週間で辞めてしまう…」定着の壁を乗り越え、長く活躍できる物流現場へ—新しいドライバー採用の形

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「1週間で辞めてしまう…」定着の壁を乗り越え、長く活躍できる物流現場へ—新しいドライバー採用の形

目次

ドライバー不足が深刻化する物流業界。単なる人手不足だけでなく、採用してもすぐに辞めてしまう、いわゆる“ミスマッチ”による離職や、定着率の低さも業界全体の大きな課題と言われています。

そんな中で、トランコムDS株式会社 おおさか営業所 第一センターでは、スポットワークで「まずは1日体験してもらう」ことを通じて、働き手と職場が互いを理解し、納得感ある出会いを実現する取り組みを進めています。

取材ご協力先
トランコムDS株式会社(おおさか営業所 第一センター)

生協の個人宅配業務の受託事業から事業をスタートし、約20年にわたって成長を続けるトランコムDS株式会社。テクノロジーが進展する中、「人財力」を強みに、人にしかできないサービスを提供。。

https://www.trancom-ds.co.jp/

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コープデリバリー事業をメインに担う第一センター。33台のトラックが日々稼働し、決まったルートで固定の顧客へ配送する「ルート配送」を行っています。取材に伺うと、スタッフのみなさんの気持ちのいいあいさつが交わされていました。

ds03タイミーでの就業きっかけで正社員となったドライバー色川奈都美さん、人事担当・奥智行さん今回お話を聞いたのは、第一センターの現場監督を務める勤続11年の奥智行さんと、タイミーでの就業体験をきっかけに、昨年11月に入社した色川奈都美さん。ドライバー未経験から正社員となった色川さんですが、すでに現場の最前線に立って活躍しています。

配送はもちろん、商品の積み込みや、顧客ごとの仕分け作業、トラックの清掃などもドライバーの業務。1日の配送を終え、営業所に戻ってきた色川さんに、奥さんから「おかえりなさい」と温かい声が送られます。

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水族館の飼育員からドライバーに「現場を知って働きたい気持ちが強くなった」

——色川さんは、どんな経緯でこちらで働くことになったのですか?

色川さん:以前は水族館の飼育員をしていました。その後、親戚の紹介でアイドルの衣装を作るお手伝いをしていた時期もあります。長期的に働ける仕事をしたいなと考えている時に、たまたまタイミーでこの仕事を見つけて、応募してみたのがきっかけです。

ds05——これまでのお仕事とは全く異なるドライバー職ですが、なぜ挑戦してみようと思ったのでしょう?

色川さん:水族館で働いていた時に、短い時間ですが漁師さんと定期的にお話しする時間があって、それがすごく楽しかったんです。そこでいろいろな方と交流を持つのが好きだなと気づいて。元々、母が生協さんを利用していたのもあり、コープデリバリーの仕事なら、たくさんの人と交流しながら働けそうだなと興味を持ちました。

ただ自分にできるか不安もあったので、一度タイミーを通じて働いてから入社できるということで、「これだ!」と思って申し込みました。実際に現場を見ると、よりここで働きたいという気持ちが強くなったので、そうした採用を行なってくれたのはとてもありがたかったです。

入社1週間で辞めてしまう…ミスマッチなくすためのタイミー活用

——第一センターでは、どういった経緯でタイミーを導入いただいたのですか?

奥さん:ドライバーは採用競争率が高く、求人を出してもなかなか応募が来ない状況で、慢性的な人手不足が課題でした。ようやく入社しても、「イメージと違った」と1週間以内に辞めてしまうケースもあり、このミスマッチをどうにか解消できないかという思いがありました。そうした中で、一度体験的に働いてもらうことで、長期的な採用に繋げられるんじゃないかとタイミーを活用させてもらいました。

——実際に現場に入ってみると、イメージとギャップがあったということですね。具体的にはどのようなギャップだったのでしょうか?

奥さん: 体力的な問題や時間の問題といった声もありましたが、意外と多いのが「もっと喋らず淡々とした仕事だと思っていた」という声です。でも実は、配送業務はコミュニケーションがとても大切な仕事。同じお客さまのもとへ定期的にお届けするので、会話の中で信頼関係を作っていくことが重要です。時には天気の話をしたり、お子さんの話を聞いたり、人と話すことが好きな方でないと難しい部分もあるんですよね。「届けるだけだと思っていた」という方もいて、現場とのイメージに大きな乖離がありました 。

ds06——確かに、物流やドライバーの仕事と聞くと、黙々と作業するイメージを持つ方も多いかもしれませんね。

奥さん: 正社員採用面接の時点で「コミュニケーションが大事な仕事ですよ」とお伝えしてもなかなかイメージを持っていただくのが難しく、入社後のギャップに繋がっていました。

半年で2名の正社員採用 成功の秘訣はワーカーの受け入れ方法

——タイミーを活用することで、そうしたミスマッチを防ぐことに繋がりましたか?

奥さん:まずタイミー経由で働いてもらい、長期的に働きたいという方へは正社員採用の面接を案内しています。タイミーを導入してまだ半年ですが、2名の正社員採用に繋がりました。働きに来てもらうタイミングで、直接求職状況や希望を詳しく聞くこともできますし、事前にメッセージを通して様々なやり取りができるのもいいなと思います。例えば、「ドライバーにどんなことを希望しますか」「どんな仕事をしていきたいですか」といった質問を丁寧にヒアリングしています。

——色川さんも、そうした形で入社されたお一人なのですね。

奥さん: 色川さんはタイミーを通した1日の仕事の中で、意欲がとても高く、メモを取りながらいろいろな質問をしてくれました。「ここで働きたい」という気持ちが表情に出ていましたし、そういった姿勢を見て、この人となら一緒に働けそうだなと思いました。

ds06—— 色川さんは最初にタイミー経由でドライバーとして働いた際、どんな印象を持ちましたか?

色川さん: トラックに同乗させてもらい、実際のルートを一緒に回って配送業務を行いました。そこでドライバーの仕事のイメージを持てましたし、何より、最初に教えてくださった方が、組合員さんに対してすごく丁寧に接する姿を見て「私もこんな風になりたい」と思ったのが入社の決め手です 。

—— 素敵な先輩社員さんとの出会いが、働く意欲に繋がったのですね。

色川さん: 組合員さんへの商品の渡し方や、多くの商品を組合員さんごとにどう分けるかなど、丁寧に教えていただきました。その先輩だけでなく、ほかのみなさんもとても和気あいあいとされていて、「この輪の中に入りたい」と思えたのも大きな決め手です。

ds07—— 初めて働きにきたワーカーさんを、どんな方が受け入れるのかも大切なポイントですよね。ワーカーさんの受け入れ時にはどんなことを意識されているのでしょう?

奥さん: 色川さんが初めて来てくれた時には、品質に対する熱いこだわりを持っているスタッフに指導をお願いしました。教え方も丁寧で、色川さんと波長が合うだろうと感じて担当してもらったんです。それがうまくマッチしたのかなと思います。ワーカーさんが気持ち良く働いてもらうための体制作りは大切だなと感じます。

もちろんタイミーを活用した長期採用の取り組みも、最初からうまくいったわけではなく、「長期的に働いてほしい」というこちらの思いが強すぎてプレッシャーを感じさせてしまうこともありました。試行錯誤はありましたが、ワーカーさんが重たく感じないように、まずはドライバーという仕事の楽しさを感じてもらえるような受け入れ体制を作ることを大切にしています。

ワーカーとの出会いで、従業員の隠れた「教える才能」が開花

——こうした取り組みをすることで、人手不足解消のほかに何か職場の変化はありましたか?

奥さん:働きに来てくれたワーカーさんには、実際に業務を説明しながら体験してもらえるよう、既存スタッフに指導を任せるのですが、指導職ではなくても、仕事のイロハを教えるのが得意だったり、接し方が上手なスタッフが眠っていたのだなと、新しい発見がありました。今では、そういったスタッフに、パートの配送員向けの研修をお願いするようにしています。

——従業員さんの意外なスキルを発見されたのですね。

奥さん:従業員の強みを知るきっかけになりました。それからタイミー導入前は、「スポット、スキマ時間で働きたいと思っている人に弊社の業務は合わないだろうな」というのが正直な気持ちでした。ですが、実際にいろいろな方にお会いすると、正社員ドライバーだけでなく、様々な現場で活躍されている方がたくさんいることがわかり、イメージが大きく変わりましたね。機会があればドライバー以外の仕事でもタイミーを活用してみたいと思っています。

ドライバー業の魅力は“人とのつながり”

ds08——ドライバーという仕事は、どんなところに魅力があると感じていますか?

色川さん: やはり一番は、組合員さんとの交流です。短い時間ではあるのですが「いつもありがとう」と声をかけていただいたり、最初は距離のあった方でも毎週お届けしていると少しずつ仲良くなれたり。そうした人とのつながりが素敵な仕事だなと感じています。

奥さん:ドライバーが組合員さんと1年間で会話できる時間を計算したことがあるんですが、平均すると組合員さん1人あたり1年間で約2時間だけなんです。限られた時間だからこそ、交わされる言葉のありがたみも感じますし、感謝していただけるとより心に響くんですよね。その短い時間の中に、私たちは価値を見出していて、そんな思いに共感できる方と一緒に働けたらと思います。

お客様とのコミュニケーションが大切な仕事なので、サービス業が好きな方は相性がいいんじゃないかなと思います。ラーメン屋やピザ屋の配達員さんでも、何かしらのサービスに携わった経験のある方はギャップを感じず楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

——では最後に、色川さんのこれからの目標を教えてください。

色川さん:目標はたくさんありますが、やはり最初に担当してくれた先輩が憧れです。きめ細かく組合員さんを大切にしながらも、スピーディーに業務をこなせる。私はまだまだですが、少しでもそこに近づけるように頑張りたいと思います。

私自身もいろいろな仕事を探したり調べたりするなかで第一センターに出会い、「楽しそうだからまずはやってみよう!」と思い切って挑戦してみました。一度体験してみれば、本当に自分のやりたいことは何なのかも見えてくると思うので、一歩踏み出せず悩んでいる方には、ぜひチャレンジしてみていただきたいなと思います。

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トランコムDSで働いてみませんか?

「トランコムDS株式会社」のお仕事が気になった方は、以下のリンクから求人をチェック。お気にいり登録しておけば、新しい募集が出た時にすぐにお知らせが届きます。


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撮影:TATSUYA ITO


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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

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