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求人情報の待遇や募集条件の欄に書かれている「髪型自由」という表記を見たことはある人も多いでしょう。「髪型自由」とは、いったいどこまで自由なのでしょうか?
そこで本記事では、「髪型自由」とはどこまで許されるのか、どんな仕事に適応されるのかについて解説します。
「髪型自由」とは、どこまでOK?
最近では、ピンクやブルーなどのビビットカラーに染めたり、ツーブロックやベリーショートなど個性を表現したり、さまざまな髪型・髪色を楽しむ人が増えてきました。いま自由な髪型や髪色のままアルバイトやパートをしたいと考えている場合、「髪型自由」と書かれた求人情報を探す人が多いのではないでしょうか。
しかし、「髪型自由」と書かれていても、実際はどんな髪型・髪色までOKなのか、迷うこともあるでしょう。仕事内容や職種によって、その線引きが異なるケースもあるため、自分で判断するのは難しいものです。そこで、一般的に「髪型自由」とされている仕事でOKな髪型や髪色、面接のときにおすすめの髪型について、解説します。
「髪型自由」でOKな髪型・髪色とは
アルバイトやパートの場合、業種や仕事内容によって髪型の自由度はさまざまです。パーマやロングヘアなど、どのような髪型でも問題ないという仕事もあれば、飲食店などの接客業では目が隠れるほど長い前髪はNGというルールを設けている仕事もあります。
職場の雰囲気や仕事内容によって、「長い髪の毛は結ぶように」と指定されることもあるため、仕事中の髪型については事前に確認しておきましょう。
また、髪型だけではなく、髪色も自由としている場合ケースもあります。そのような場合は、「やや明るい茶髪」であれば問題ないと判断される傾向です。ただし、金髪や赤髪などの派手な髪色の場合は、仕事内容によってはNGとなるケースもあるため、面接時などに確認しておくことをおすすめします。
また、どんな仕事であっても、清潔感は大切です。「髪型・髪色自由」の仕事とはいえ、寝ぐせがついたままのボサボサな髪型や不潔感のある髪などは控えましょう。
面接時の髪型・髪色は?
面接では、応募先の人に「一緒に働きたい」と思ってもらうことが大切です。そのためにまずは、 マナーや清潔感のある身だしなみを心掛けましょう。
また、応募要項に「髪型自由」と書かれた仕事の面接であっても、派手な髪型や髪色で行くと、人によっては「真面目に仕事をしてくれるかな?」と不安を抱く人もいます。たとえ派手な髪色であっても、以下のポイントを参考にして、清潔感のある髪型を意識するのがおすすめです。
- 顔周りがはっきりわかるように、短い髪の毛は整髪料で整えるなど工夫する
- 長い髪の毛は結んだり、ピンでまとめておく
- 前髪は目にかからないようにサイドに流すか、短く切っておく
- スーツで面接に臨む場合、長い髪はまとめる・前髪はピンで留めるなど、服装に合わせた髪色・髪型を意識する
髪型・髪色自由な場合が多い仕事
では実際に、どんな仕事で髪型・髪色が自由である場合が多いのでしょうか。
ここでは7つの職種について紹介します。それぞれの特徴や注意点について解説しますので、参考にしてみてください。
ただし注意したいのは、以下7つの職種は、あくまで「髪型・髪色が自由である」ことが多いケースだということ。念の為募集要項を確認したり、面接時に聞いたりして、働く前に確認しておくようにしましょう。
一般事務
一般事務は、会社内で行う電話対応、書類・資料作成、データ入力などがメインとなる職種です。
一般事務における髪型・髪色自由の範囲は、「常識の範囲内で」というニュアンスが含まれているケースが多い傾向です。色はやや明るい茶色程度で、清潔感のある髪型であれば問題ないでしょう。ただし、スタートアップやベンチャー企業など、自由な社風をもつ会社では、髪型・髪色に制限を設けていないところもあります。職場の雰囲気に合わせて自分を表現することをおすすめします。
また、髪型や髪色が自由であっても、服装まで自由ではないこともあります。制服着用を義務づけているケースもあるため、勤務中の装いについては事前に確認をするか、実際に働いている人を見学させてもらうなどしておきましょう。
コールセンター
コールセンターは、お客さまからの問い合わせに電話で応対する仕事です。社外に出ることや、直接お客さまの前に出る機会がほぼないため、髪型・髪色・服装自由としている会社が多い傾向です。とはいえ、同じ職場内で働いている従業員が多く、来訪した人とフロアですれ違うといったこともあるため、過度に露出の多い服装や派手な髪色は不可としているケースもあります。
勤務先は、あくまでオフィスであることを自覚し、同じフロアで働く人の髪型や服装にある程度合わせるようにするとよいでしょう。
アパレル販売員
アパレル販売員は、店頭に立って接客したり、マネキンのコーディネートや店頭ディスプレイを整えたりする仕事です。販売員は商品を売るため、自社ブランドの服を身に着けて接客することが求められるケースがあります。そのため、ブランドの雰囲気やテイスト、コーディネートに合わせて髪型や髪色を変えるといったことは、むしろ好まれることが多いでしょう。ほかの職種と比べて、服装・髪型・髪色の自由度はかなり高い傾向です。
ただし、百貨店やハイブランドが建ち並ぶ地域にテナントがある場合は、その場にふさわしい髪型・髪色を指定されることもあるため、あらかじめ確認しておいてください。また、いくら自由度が高いとはいえ、清潔感や人を不快にさせないことは忘れずに意識しましょう。
カフェ・居酒屋スタッフ
飲食店の場合、髪色は自由であることが多い傾向です。しかし、衛生面を整える必要があるため、長い髪はまとめる、顔が隠れる髪はピンで留めるなどの髪型に関するルールはしっかりと設けているところがほとんどです。また、ホテルのレストランや高級店になるとそのルールは厳しい傾向で、髪型はもちろん、髪色にも制限があるなど、店の雰囲気にあったスタイルが求められます。
一方で、学生のアルバイトが多く働いている居酒屋やラーメン店、カフェなどでは、厳しいルールを設けているところは少なく、求人情報に「髪型自由」と記載している店もあります。とはいえ、飲食店であるとこには変わりありません。とくに髪の毛は、商品に混入してしまうとクレームにつながり、お店の信用問題に関わります。長い髪の毛はまとめたり、顔にかかる前髪はピンで留めたりなど、清潔感を第一に考えた髪型を心掛けましょう。
工場・製造業
工場や製造業には、食品を扱う仕事や機械や部品を扱う仕事など、さまざまな種類があります。髪型・髪色は自由である場合がほとんどですが、仕事内容によっては、帽子を着用することもあるため、長い髪の毛はまとめるようにしましょう。とくに精密機械や食品を扱っている現場では、髪の毛1本が落ちただけでも大きな影響が出るため、厳しくチェックされます。
また、取引先の訪問や、外部の業者が出入りすることもあるため、派手な髪色は不可としているケースもあります。
イベントスタッフ
単発バイトの場合が多いイベントスタッフは、髪型・髪色自由の求人がほとんどです。コンサートやフェスなどの音楽イベントやグルメイベントなどはとくに自由度が高い傾向で、仕事の邪魔にならない髪型であれば問題ないでしょう。しかし、転職イベントや企業の展示会などでは、髪型・髪色にルールを設けているケースもあります。いくら募集要項に「髪型・髪色自由」と書かれていても、極端に明るい茶色や金髪などはNGととなる可能性があるため、自然な茶色程度の髪色を意識するようにしましょう。
また、イベント現場によって、重いものを運ぶ業務、ヘルメット着用の業務、接客業務などと仕事内容が多岐にわたるため、状況に応じた髪型を意識する必要があります。
在宅ワーク
自宅で仕事ができる在宅ワークには、データ入力やアンケート集計、翻訳、プログラマー、デザイン、ライティングなどさまざまな仕事があります。在宅で仕事ができ、対面でのやり取りがほぼないため、服装はもちろん、髪色・髪型も自由としているところが多い傾向です。
ただし、在宅ワークでも、定期的にオンライン会議や面談を設けていることもあるため、人目に触れる機会がまったくないわけではありません。規則を守ってさえいれば、髪色や髪型を都度変える必要はありませんが、人目に触れる場合の身だしなみには気をつけましょう。
髪型・髪色自由な仕事を探す際の注意点
自分らしいスタイルで自由に仕事したいと思っていても、勤務先によって「自由」の線引きはじつにさまざまです。そのため、髪型や髪色が自由な仕事を探す際は、以下の3つに注意しましょう。
注意①:「髪型自由」の基準は各企業で異なる
求人票に「髪型自由」と記載されている場合であっても、「目立ち過ぎない色」「常識の範囲内で」など、くわしく書かれていないことが多いです。「自由度」には各企業の基準があるため、気になる人は求人票に掲載されている職場の写真を確認したり、面接時に直接確認したりすることをおすすめします。実際に働いている人に会うのも効果的です。
注意②:髪型・髪色に関する就業規則を事前にチェック
会社によっては、就業規則に髪型・髪色の規則を設けているところもあります。就業規則に従わなかった場合は、処分を受ける可能性があるため、注意しましょう。
髪型や髪色に関する規則があるかどうか、またどういった内容の規則なのかについて知りたい人は、面接時に確認すれば担当者が答えてくれます。
注意③:ネイルやピアスは禁止のケースもある
職種によって髪型・髪色は自由でも、ネイルやピアス、ネックレス、指輪などの装飾を禁止している場合があります。たとえば、薬品を扱う仕事では、ネイルと薬品が触れることによって化学反応を起こす可能性があり、食品関係の仕事では、アクセサリーの着用は異物混入の危険性があります。事前に規則順守の徹底や注意喚起があるはずですが、飲食店や製造業で働く場合は、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
また、派手すぎるメイク、つけすぎの香水、清潔感のない無精髭なども、禁止しているケースがあります。どこまでがOKかの線引きが難しいため、ルールとして明記していないケースもありますが、友人に身だしなみチェックをしてもらうなどして対策するようにしましょう。
一方、おしゃれさが求められるアパレル販売員や、ネイルサロン、美容室の受付などは、ネイルやアクセサリーの着用をOKとしているケースもあります。勤務先の職種に合わせた装いや髪色・髪型で仕事することを心掛けましょう。
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「髪型自由」の求人であっても、企業によって明確な基準を設けていないこともあります。髪型に関しては、勤務先の雰囲気や仕事内容によって指定される場合があるため、 面接時や出勤前に確認しておくのがおすすめです。
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- タイミーラボ編集部
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