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履歴書の趣味・特技欄は、応募者の個性や人柄があらわれます。そのため、スキルや経験だけでなく、どのような人物であるかが伝わるように記載することが大切です。
本記事では、趣味・特技欄の正しい書き方やコツを解説し、具体的な例文も紹介します。採用担当者に自分をよりよくアピールするためにも、書き方のコツをつかんでおきましょう。
【アルバイト・パート向け】履歴書の趣味・特技には何を書く?
アルバイト・パート向けの履歴書の趣味・特技欄には、実際に自分が楽しんでいることや長期間続けていること、得意とすることを記載しましょう。詳しくない分野や流行っているからという理由だけで選ぶと、面接で質問された際に答えられない可能性があるため、注意が必要です。
応募先の業界や業務に関連する内容を優先して書くことも大切ですが、仕事と直接関係のないものでも面接で話が弾めば、自己PRにつながります。
採用担当者は「履歴書の趣味・特技」で何を見てる?
履歴書の趣味・特技欄は、スキルや経歴以外の個性や長所を伝えるためのものです。採用担当者は、応募者の人柄や考え方を知ろうとします。
趣味や特技を書く際には、どのようなことをしているのか、具体的なエピソードを添えると効果的です。面接時に話が広がりやすく、自分の個性や経験をアピールできます。
履歴書の趣味・特技で書かない方がよいこと
以下の内容は、採用担当者にマイナスの印象を与える可能性が高く、履歴書の趣味・特技に書く内容として適していません。
- ギャンブル
- 政治や宗教に関すること
- 勤務条件に合わないもの(例えば、調理の仕事に応募しているのに、ネイルが趣味など)
- お酒が趣味
とくに、パチンコや競馬などのギャンブルは、金銭感覚に問題があると見なされる恐れがあります。また、政治や宗教に関する活動は、職場内での勧誘等でトラブルを招く可能性があると見られてしまうため、避けた方が無難です。さらに、応募先の勤務条件と合わない趣味を記載すると、採用担当者に疑問を与える可能性があります。
また、お酒に関する内容は、「日常的にひとり呑みを楽しんでいるので、いくらでも呑めます」「ほぼ毎日友人と呑みに出かけています」といった内容では、健康や習慣に不安を抱かれる可能性があるため、控えましょう。逆に、「ペアリングに興味があり、料理に合うお酒選びのコツを勉強している」「ソムリエの資格取得のため、バルやワインバーで利きワインを楽しんでいる」など、目標に向かってポジティブに活動している内容であれば、問題ありません。
履歴書の趣味・特技欄の正しい書き方
履歴書の趣味・特技欄は、簡潔かつ具体的に記載することが大切です。内容を詰め込みすぎず、かつ一言で済まさないように書きます。
【履歴書の趣味・特技欄の正しい書き方のポイント】
- 簡潔に書く
- 補足事項をカッコ書きで添える
採用担当者は多くの履歴書を短時間で確認するため、箇条書きや読みやすい形式で記入し、人柄や特徴をわかりやすく伝えることが大切です。また、具体的な補足事項をカッコ書きで添えると、エピソードが伝わりやすくなります。
よい書き方
趣味、特技 |
趣味:料理(毎日の自炊とキャラクター弁当づくりを楽しんでいます。SNSに投稿し、同じ趣味をもつ 仲間と共有することも好きです。) 特技:英会話(英検2級を取得しています。留学時にできた現地の友人と、今でも連絡を取り合い、週 に1度はテレビ電話をしています。) |
料理の楽しみ方を具体的に示すことで積極性や協調性が伝わり、協力して仕事を進める印象を与えられます。また、英会話などの特技は、過去の経験とともにアピールすることで、仕事に役立つ能力をもっていると感じてもらいやすくなるでしょう。
悪い書き方
趣味、特技 |
趣味:読書(たくさんの本を読んでいます。) 特技:飲酒(いくら飲んでも酔いません。) |
一般的な趣味や特技は印象に残りにくいため、具体性をもたせて差別化しましょう。この場合は、「どのような本をどれくらい読むか」といった内容を追記するのがベストです。また、お酒を楽しむことは悪いことではありませんが、そもそも飲酒は特技とは言い難いため、避けるのが無難です。
履歴書の趣味・特技欄の書き方のコツ
ここでは、履歴書の趣味・特技欄の書き方のコツについて解説します。
仕事に活かせる趣味・特技を書く
履歴書の趣味・特技欄には、仕事に活かせるものを記載することがおすすめです。たとえば、語学力なら「TOEICスコア〇〇〇点」など、具体的な実績を示しましょう。飲食店なら料理経験を記載することで、応募先に対して熱意や関心をアピールできます。
仕事に関連する特技や趣味は、面接で具体的な質問を受けることが多くなるため、しっかり準備して臨みましょう。
人柄が伝わる趣味・特技を書く
人柄が伝わる内容を記載することで、採用担当者は職場の雰囲気やチームとの相性を想像しやすくなります。
たとえば、キャンプや登山などのアウトドアの趣味は体力や積極性・リーダーシップがあることを伝えられます。読書などのインドアの趣味は、集中力や忍耐力をアピールすることが可能です。具体的なエピソードを添えることで、より詳細に自分の人柄や長所を伝えましょう。
ギャップがある・ユニークな趣味・特技を書く
ギャップがあるユニークな趣味や特技は、採用担当者の興味を惹きつけやすい内容です。
たとえば、一見おとなしそうに見える応募者が、実はブレイクダンスなどの活動的な趣味をもっていると、強い印象を与えられます。また、マイナーな楽器の演奏や特定の食べ物の食べ歩きなど、他の人と異なる趣味も個性を際立たせることが可能です。
履歴書の趣味・特技欄の参考になる例文
以下に履歴書の趣味・特技欄の例文を紹介していますので、参考にしてください。
【散歩の例文】
散歩(朝夕30分ほどのウォーキングが日課です。運動不足解消とともに、季節の移り変わりを感じながらリフレッシュしています) |
【旅行の例文】
私の趣味は旅行です。旅行を通じて新しい文化や風景を楽しんでいます。年に数回旅行をしているので、当日の段取りやスケジュール管理には自信があります。 |
【食べ歩きの例文】
食べ歩き(日本各地のおいしい料理を求めて、さまざまな店を訪れるのが好きです。食べ歩きを通じて、その地域の文化に触れることも楽しんでいます) |
【キャンプの例文】
キャンプ(火起こしや料理、テント設営など、一通りのことができます。友人に料理をもてなすことも、一人キャンプで自然を満喫することもどちらも好きです。キャンプを通じて、物事に冷静に対応する力が身につきました) |
【スポーツの例文】
私は小学1年生のときから10年以上、水泳を続けています。水泳を通して忍耐力が身につき、体力維持や体調管理にも役立っています。 |
【音楽の例文】
私の特技はギターです。学生時代にギターを始めて以来、今でも本格的に取り組んでいます。月1回のライブ開催に向けて日々練習する毎日です。とくに、バンド仲間と協力して1つの音楽をつくりあげることが好きです。 |
【パソコンの例文】
パソコン(前職でもインターネット関連のサポートを任されていました。さまざまな場面で役立つよう、最新の技術や情報を常に学んでいます) |
履歴書に書ける趣味・特技が思いつかないときの対処法
履歴書に書ける趣味・特技が思い浮かばないときは、過去の経験や休日の過ごし方、好きなことを振り返ってみましょう。読書やドライブ、映画鑑賞なども立派な趣味です。どんな本が好きか、どんな場所をドライブするのが好きかといった具体的な説明を添えると、面接での話題にもなります。
また、自己アピールのチャンスを活かすために「特になし」と書くことはできる限り避けましょう。
まとめ
履歴書の趣味・特技欄には具体的な趣味や特技を書き、それに対する取り組み方や姿勢を示すことで、採用担当者に強い印象を与えられます。本記事を参考にして、効果的な趣味・特技欄を作成し、自分を最大限にアピールしましょう。
- タイミーラボ編集部
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