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日本の物流を支える佐川グローバルロジスティクス株式会社(※以下、SGL)では、1日に何十人ものタイミーのワーカーが働いています。
なかでも関越エリア 吉見営業所では、これまでに数十人のタイミーワーカーをパートナー社員(※パート、アルバイトの総称)や正社員へ登用。積極的に採用活動を行っています。
今回は、吉見営業所を訪問し、ワーカーからパートナー社員を経て正社員となり活躍されている、弓指さん(写真左から2番目)、鈴木さん(写真右)、金井さん(写真右から2番目)、そして係長である神例さん(写真左)の4名にお話を伺いました。ワーカーがリピートして働きたくなる理由や正社員になることを決めた理由、そこに至るまでの神例さんの想いに迫ります。
※タイミーでは企業に働きにきたワーカーさんを直接引き抜くことが可能です。
※本座談会は、コロナ感染症対策を徹底したうえで実施しました。
参加者
- 弓指明日香(ゆみさしあすか)さん
元タイミーワーカー、2022年2月SGLに入社
- 鈴木崇行(すずきたかゆき)さん
同上、2022年4月SGLに入社
- 金井美春(かないみはる)さん
同上、2022年1月SGLに入社
- 神例孝明(かんれいたかあき)さん
吉見営業所 係長
転職活動の合間にタイミーで働いたら、想像以上に楽しい職場だった
——3人とも同じタイミングでワーカーから、パートナー社員になっているのですね。そもそもなぜSGL吉見営業所で働いてみようと思ったのですか?
- 弓指さん
- 以前はフリーランスで、ECサイトを展開するアパレル企業の業務を請け負っていたのですが、その企業が廃業となってしまい転職活動を開始し、その合間にタイミーで働くようになりました。SGLで働き始めたのは、自宅から近かったことが理由です(笑)。
- 鈴木さん
- 前職では、自動車保険の営業兼事務を担当していましたが、コロナ禍で失業してしまいました。弓指さんと同じように転職活動をしながらタイミーを活用し、さまざまな職場で働いていました。SGLに申し込んだ理由は、高校時代に倉庫のアルバイトをしていた経験があり、また働いてみようかなと思ったことがきっかけです。
- 金井さん
- もともと飲食店で働いていたのですが、コロナの影響で閉店してしまったんです。「とりあえず、短時間からでも働かなくちゃ」とタイミーに登録しました。コールセンターやアパレル関係の仕事など、業界職種問わずにさまざまな仕事をしていたのですが、SGLはたまたま見かけて軽い気持ちで申し込みました。その後、1ヶ月ぐらい働いて、「パートナー社員にならない?」と熱いコールをいただきました(笑)。
——皆さん、1〜3ヶ月ぐらいでパートナー社員になっていますよね。SGLで何度も働くようになった理由はなんだったのでしょう?
- 弓指さん
- そうですね、神例さんに「パートナー社員にならない?」って声をかけていただくまで、結構な頻度で働いていました。初めて勤務した時に、現場の雰囲気がすごく良かったんです。どのセクションに行っても温かい雰囲気で迎えてくださって。
——初めての現場だと緊張したり、うまくコミュニケーションが取れないなんてこともあるかもしれませんが、そんなことはなかったんですね?
- 弓指さん
- 確かに、今まで働いた企業の中には、話しかけづらい職場もありました。しかし吉見営業所の皆さんは「わからないことがあれば質問してね」と明るく話しかけてくださる方が多くて。初めから緊張はありませんでした。
- 鈴木さん
- 僕も、職場の雰囲気に惹かれたことが大きかったです。企業の業態によっては、タイミーや派遣会社から一度に大量の人員を雇っていることもあると思います。すると、「タイミーさん」って呼ばれることが多かったんですが、吉見営業所では最初から「鈴木さん」って呼んでくださったんですよ。一人の人間として見てもらえているんだと嬉しくなったのを覚えています。
——名前で呼ばれるのは嬉しいですよね。ワーカーさんのことを名前で呼ぶことは意識されていたんですか?職場では「名前で呼ぶことを徹底しよう!」など。
- 神例さん
- 実は、営業所内でそのような話はしていないんですよ。吉見営業所は一日に何十人もの方が働きに来てくださるので、名前を覚えようと思っても覚えられないんです。
- そんな私をみて周りの人たちは、「それじゃ働きに来てもらう人に良くない。神例さんみたいになっちゃだめだ!」と、半ば反面教師的な部分があったのかもしれませんね(笑)。自然に現場の皆さんが「来てくれた方のことを名前で呼ぼう」と意識してくれたのだと思っています。
——言い換えると、現場のパートさんたちに任せているというか、「フォローよろしくね!」という風土が染み付いているのですね。金井さんは、なぜ吉見営業所で何度も働くようになったのですか?
- 金井さん
- 吉見営業所は当時、新規立上げの現場があり、正社員・パートナー社員・タイミーワーカーの間に境目がなかったんですね。「みんなで一緒に頑張って作り上げていこう」という感覚がありました。それがとても新鮮で面白くて、リピートするようになりました。
——その後、タイミーで一生懸命仕事に入るうちに、神例さんをはじめとした社員の方たちから「パートナー社員にならないか?」と声をかけてもらったのですね。
- 3人
- はい、そうです!
——3名とも、次の職場を探す傍らで働いていたと思うんですが、SGLのパートナー社員になることを決断したのはどういう点だったのでしょうか。
- 金井さん
- 私は「吉見営業所を盛り上げていきたい」と、パートナー社員になることに決めました。ただ、声をかけていただいた時は、「まさか自分が直雇用に?私でいいんですか?」って驚いたんです。その反面、私自身を認めていただいた気がして嬉しかったですね。
- 弓指さん
- 私の場合、「転職先が決まるまででいいから」とスカウトいただいたこともあり、パートナー社員になった後も転職活動をしていました。一方で、パートナー社員になってから、ますます仕事の範囲が広がり、身につくことが多く、日々楽しかったんです。いつの間にか転職活動を辞めていましたね。
- 鈴木さん
- 僕も転職活動は続けていました。ただ、転職活動に集中しようと思って退職しようか悩んでいたんですね。そんな時に、別のセクションの立上げに応援部隊として参加させてもらえることになったんです。
- せっかく立上げのサポートという滅多にないチャンスをいただけることになりましたし、吉見営業所で働く皆さんの雰囲気も大好きだったので、「自分はここで正社員になってやる!」と決意して働くようになりました。そんな自分の想いや頑張りを神例さんをはじめ、たくさんの方が見てくださり、正社員へとステップアップできたのではないかと思っています。
相手との温度感をはかりながら、地道に「正社員へ」アプローチし続けた
——弓指さん、鈴木さんともに、パートナー社員として働きながら転職活動も継続されていたわけですが、神例さんとしては問題なかったのでしょうか。
- 神例さん
- そうですね。それは本人たちの自由ですし、そもそもタイミーを利用して働いている時点で他に「自分の予定や、やりたいこと」があるわけじゃないですか。SGLで働いてほしい一方で、夢や目標に向かって頑張ってほしいという気持ちもありました。ただ、それまでの間一緒に働いてくれれば……と。
- 神例さん
- もちろん、そのまま当社の正社員になっちゃえばいいのに、というのが本音ではありましたよ(笑)。教えれば教えるだけ自ら進んで仕事をしてくれるようになるし、本人たちも転職してイチからスタートするよりはタイミーを利用して働いたところに就職したほうが、すぐに活躍できるでしょう?
——タイミーで働いている分、仕事も理解してるし、周囲自身がどんな人か雰囲気もわかるし、お互いにとってwin-winですよね。ちなみに、「この人はぜひSGLに入社してほしい!」という見極めはどのようにされていたのでしょうか?
- 神例さん
- タイミーを利用して働きに来てくださる方は常に気にかけていますよ。日常会話を通して、受け答えや会話のキャッチボールができるか、立ち振る舞いはどうなのかなどわかるじゃないですか。 また、温度感も大事にしています。タイミーを利用して働いているワーカーさんには色々な事情があるかもしれません。会話を通じて、「この方であればSGLに興味を持ってもらえるのではないか?」と実情を理解し、探りながら声をかけてました。
- 弓指さん
- 実は、パートナー社員で働いていたときに、正社員って責任のある仕事だし大変そうだと思っていました。私が正社員になった時に、同じように働くことができるのか?と悩んだのも事実です。
- ただ、職場環境がすごく良いし、周りを気遣える温かい人も多いですし、転職して何もわからないところから始めるよりは、流れも仕組みもわかっているところで働く方が即戦力になれるのではないかという考えに至りました。正社員の皆さんの力になりたいという気持ちもありましたし。
- 金井さん
- 弓指さんはパートナー社員の時から職場の改善を提案するなど、積極的に取り組んでいましたよね!
- 弓指さん
- タイミーワーカー視点から、パートナー社員視点から、正社員視点からと、ポジションが変わるたびにさまざまな職場の課題が見えてくるようになりました。「初めて働きにくる人にとってこの部分がつまづくポイントだな」とタイミーワーカー時代の経験も活かしています。
——鈴木さんや金井さんは、タイミーで働いた経験が何か活かせていることはありますか?
- 鈴木さん
- そうですね。初めての現場だと、ちょっとした場面で戸惑うこともあると思うんです。責任者が全部指導できるかといえば難しいので、タイミーワーカー時代の経験を活かして、声をかけたり、休憩やトイレの場所など聞きづらいことを自ら説明したりと、質問しやすい環境づくりをしています。
- 私自身、雰囲気の良さに助けられた部分もありますから、今は自分が率先して動くように意識しています。
- 金井さん
- タイミーの経験が活かせてるというよりも、タイミーを通じて克服できたことがあります。私、過度な人見知りなんですよ。だから、初めての職場って緊張するし勇気が必要です。
- でも、タイミー経由で働けば、嫌だったらもう行かなくてもいい訳じゃないですか。苦手だけどその日は頑張るというのを繰り返しているうちに人見知りが克服できました。初めは、あまりうまく話せずに一匹狼でしたが、皆さんが温かく迎え入れてくださって溶け込むことができましたね。
お互いがリスペクトし合える環境だからこそ、新しいチャレンジができる
——長期採用される上で、一緒に働く人、上司の存在も大きいと思います。皆さんから見て、神例さんってどのような方なんですか?
- 神例さん
- 私がいると話しづらいでしょうから、この場から出ていきましょうか?(笑)。
- 3人
- (笑)
- 金井さん
- 神例さんはフレンドリーに話しかけてくれる方で、人見知りの自分でも話せるぐらいで(笑)。会うたびに「おお、今日も来てくれたか!」って明るく声をかけてくれました。何気ないことですが、スポットで来ていた私たちからしたらとても嬉しいんですよ。
- 弓指さん
- 私も、すごく話しやすい印象でした。正社員にならないかと声をかけてくださった時も「社員になったら自分が持ってる知識はいくらでも教えるから」と背中を押してくれて。その言葉が心強くて、「じゃあついていきます!」って答えていました(笑)。
- 鈴木さん
- 3人の中では、神例さんと関わることは少なかったので「怖い人なのかな?」というイメージがありました(笑)。でも何かの拍子で神例さんと話した時に、「ダメなことはダメ」「こうした方がいいよ」とか、適切なアドバイスをしてくれて。なんでもズバッと言ってくれて分かりやすく安心なんですよ。神例さんに限らずSGLで働く皆さんは、最後まで面倒見てくれる存在でしたね。
- 神例さん
- いや、照れちゃいますね。 今の世代の人はすごいなと思いますよ。初めての職場でも臆さずに仕事をしてくれるし、仕事に対する順応性が高いですし。だから、僕自身も彼ら彼女らをリスペクトしていますね。今、一緒に仕事ができて非常に嬉しいです。
——年齢や経験に関係なく、リスペクトし合あえる環境って素敵ですね。最後に、元ワーカーの皆さんの目標や目指したいことをお聞かせいただけますか?
- 金井さん
- そうですね、正社員の立場になったからこそ、ワーカーさんの存在が大きいことを実感しています。直近では作業量も増えていますし、どんどんワーカーさんにお仕事をお任せしながら、生産性向上を目指していきたいと思います。
- 鈴木さん
- 私は、物流業界の経験もスキルも発展途上の段階です。いつかは神例さんをはじめとした先輩たちのように、頼られる存在になりたいと思ってます。
- 弓指さん
- 配属された職場では今でもワーカーさんが20~30人ほど来ていただいてまして、私も声掛けをし、そこから5人の方にパートナー社員になってくださいました。ワーカー時代の経験を活かしながら、もっと多くの方にSGLのことを知っていただき、働きたいと思ってもらえるような環境を作れたらと思っています。
- 神例さん
- みんな、良いこと言うね! これからも誰もが楽しく働けるような職場を目指していきます。
——皆さん、今日はありがとうございました!
- 取材協力先:佐川グローバルロジスティクス株式会社
佐川急便株式会社をはじめとした事業会社で構成される総合物流企業グループであるSGホールディングスグループの一員。物流コンサルティングやプラットフォーム物流、オーダーメイド物流、輸送チャーターなど3PL事業を展開している。
https://www.sagawa-logi.com/company/outline/index.html
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
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