私のタイミー生活

朝は農業、午後デスクワーク 神戸市で“副業”しながらワーケーションを行う、タイミートラベルに密着

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朝は農業、午後デスクワーク 神戸市で“副業”しながらワーケーションを行う、タイミートラベルに密着

目次

2021年10月13日、タイミーは兵庫県神戸市と共同で「副業・兼業を加えたワーケーション実証実験」についての発表を行いました。

これは、株式会社タイミーが提供するマッチングサービス「タイミートラベル」を活用し、神戸市の関係人口※創出を図る取り組みです。
※関係人口:地域活性化において注目されている、地域と多様に関わる人を指す言葉

そもそもタイミートラベルとは、地方での仕事や生活を体験したい人と、人手やスキルが欲しい地方の事業者をマッチングするサービスです。働き手は現地での仕事や生活の体験を通じて、滞在費を賄いながら第二の故郷を見つけることができ、事業者は繁忙期の人手不足やスキルを要する課題を解決することができます。

Timeeトラベル

今回は神戸市との本取り組みに参加いただいた「つるまき農園」さんにお伺いし、マッチングされたワーカーさん(働き手)のタイミートラベル体験に密着。ワーカーさん・農園を運営する鶴巻さん双方に、今回参加の背景と感想をお伺いしました。

つるまき農園での農業体験

つるまき農園は神戸中心街から車で40分程度に位置する、北区淡河町にあります。豊かな自然に囲まれた一帯は景観の保護を義務付けられており、高い建物は見当たらず、昔ながらの情景をそのまま残しています。
大正時代に建てられたような古民家も多く現存し、一部はお洒落なカフェなどに生まれ変わっています。農園のほど近くにある鶴巻さんのご自宅もその一つ。昔の風合いを残したままお洒落に統一されたインテリアは、まるでカフェのよう。

鶴巻さんのご自宅_01

鶴巻さんのご自宅_02

鶴巻さんのご自宅_03

つるまき農園の代表である鶴巻さんは、東京都品川区出身、生まれも育ちも東京の都会っ子。大学で兵庫県、就職で宮城県、そしてまた兵庫県に戻り、現在は神戸市で農業を営みながら地域への移住者を支援する事業を展開する、異色の経歴をお持ちの方です。自身も移住者であることから、神戸市に協力したいとの思いで今回の取り組みに参加いただきました。
つるまき農園で主に生産しているのはさつまいもと落花生の二つ。特にさつまいもの収穫が行われる秋頃は毎年人手の確保が大変とのこと。今回はその時期に合わせてタイミートラベルで人手を募集することにしました。

参加者みんなで食卓を囲む

今回は2泊3日のプログラムで、初めて取材に伺ったのは2日目の朝。
朝7:30鶴巻さんのご自宅兼ワーカーさんの宿泊場所に到着。納屋を抜け扉を開けると、すでに参加ワーカーさんと鶴巻さんが食卓を囲んでいました。まだ2日目にもかかわらず、みなさんかなり打ち解けられている様子。食事は鶴巻さんご自身で用意していただいたもの。畑で採れた野菜も並びます。

左手前:参加ワーカーの肥田さん(1泊だけの参加) 左奥:参加ワーカーの名取さん 右奥:鶴巻さん 右手前:藤本さん(お顔が見えるのはちょっと...とのことだったので腕先だけ!)

左手前:参加ワーカーの肥田さん(1泊だけの参加) 左奥:参加ワーカーの名取さん 右奥:鶴巻さん 右手前:藤本さん(お顔が見えるのはちょっと...とのことだったので腕先だけ!)


使った食器は自分たちで片付けます


 朝8:00、ご飯を食べ終えたら作業開始。この日は土砂降りの雨だったので急遽芋掘り作業から芋のサイズを選別する作業に変更。納屋でみんなで談笑しながら作業を進めていきます。


S・M・Lの3サイズに分けていきます

途中に休憩を挟みつつ4時間みっちり作業したものの、完了したのは全体の3分の1にも満たないのだとか。

倉庫にはまだまだたくさんのサツマイモのカゴが積まれていました。これは大変そうだ...。


積み上げられたサツマイモのカゴ


朝は農作業、午後はデスクワーク

午前中に4時間農作業した後は、各自フリータイム。参加者の一人、名取さんはこの時間を利用して本業の業務にあたります。

本業の業務を行う名取さん_01

IT商材の電話営業業務。鶴巻さんが普段事務仕事をされている机を借りて作業にあたります。
今月だけフルフレックスでの業務が可能だったため、今回の案件への応募が可能だったとのこと。フレックス制度と有給をうまく組み合わせながら参加いただきました。


本業の業務を行う名取さん_02


「正直舐めてた……」芋掘り作業

取材二日目は気持ちの良い秋晴れに!普段よりも暖かい気候で、絶好の農作業日和でした。
朝8:00すぎ、農園に直接伺うとすでに芋掘り作業にあたっているみなさんの姿が。長靴にシャベルという装備で黙々と掘り進めていきます。

広々としたサツマイモ畑

 シャベルを土の中へ片足で押し込み、サツマイモを掘り起こしていきます。これが見た目よりもかなりハード。普段使うことのない筋肉が悲鳴をあげます。筆者もお手伝いさせていただきましたが、全身から汗が噴き出しヒートテックを脱ぎ捨てました。


あまりの暑さに上着を脱ぐ参加者のみなさん

シャベルである程度掘り起こした後は、手で一株丸ごと引き抜きます

大きい芋が掘れるととても嬉しい!

途中で水分補給を兼ねた休憩を挟みつつ、4時間みっちり芋掘り作業にあたります。
鶴巻さんのおうちに帰る頃には、立ち上がれないほどにへっとへとに。日頃都会のビルの中で座って作業している中では得られないような心地よい疲れに満たされました。


カレーを食べる参加者のみなさん

最後の食卓として、昨日の晩に藤本さんが作られたカレーをみんなで食べました。クタクタに疲れ切った後に大空の下で食べるカレーは美味しい!


藤本さんが作られたカレー


「普通の旅行では体験できないような交流が楽しかったです」

最後に、参加者の名取さんに今回参加してみての感想などをお聞きしました。
名取さんは大手旅行代理店に勤める都内在住の会社員。2020年11月まではイギリスの支店に勤務していましたがコロナの影響で帰国。現在はIT系商材の電話セールス業務を行っていて、今回も農作業の合間に電話セールス業務にあたるなど、ワーケーションとして参加していただきました。


ーー数あるタイミートラベルの案件の中から、つるまき農園のお仕事に応募したのはなぜですか?
まず第一がワーケーションができるお仕事だったことです。もっとワーケーションができる案件が増えれば良いのに...と思っています笑。2点目が、最近同僚が農家に転身し、農業への関心が高まっていたことです。湘南にあるトマト農園に遊びに行こうかなーと思っていた矢先、たまたまタイミーのアプリの中でつるまき農園での案件の案内を見て、参加を決めました。


ーーワーケーションをしてみた感想を教えてください。
普段の環境と違った場所で仕事をすることで、気持ちがリフレッシュできました。朝、農作業してから仕事をしたことで頭もスッキリし、アポも普段よりサクサク取れました。


ーー今回の参加で神戸市への印象はどう変化しましたか?
元々国内は大阪・京都・長野くらいしかこれまでに行ったことがなくて、神戸に関してもあまり知らなかったというのが本音なのですが...。いい意味でこじんまりとしている街だなと感じました。六甲山や有馬温泉、そしてここ北区のような自然豊かな場所もあれば、市中心部のような歴史を感じる建造物などもある。一回の訪問でどちらも楽しめるのは嬉しいですね。


ーー2日間農業を体験してみて、いかがでしたか?
とにかく大変!思っていたより大変で、舐めていたなと思いましたね笑。あとは、高齢の農家さんってすごいなと...尊敬します。


ーー全体を通しての感想を教えてください
祖父祖母が早くに亡くなっていて、自分にとっての「田舎」や「おじいちゃんおばあちゃんの家」のような場所がなく、そういったものにずっと憧れがありました。こうした古民家で農作業体験をしながら田舎暮らし体験ができて嬉しく思います。
また、ホテルに宿泊していては体験できないような交流が楽しかったです。他の参加者も鶴巻さんも、年齢・出身地・住んでいるところがバラバラで。普通だったら交わることの無いような人たちと家族団らんのようなことができて嬉しかったですね。


「これからも人手確保の強い味方として利用すると思います」

鶴巻さんにも、ワーカーさんを受け入れてみての感想を伺いました。

ーー今回の受け入れを決められた経緯を教えてください
普段から神戸市さんと一緒に農村地域のまちづくり活動をしている経緯があります。神戸市さんは地域振興のためにいつも尽力いただいているので、農村を元気にするための新たな取り組みであれば、まずは受け入れてみようといつも思っています。


ーーワーカーさんの印象はいかがでしたか?
みんなフラットですよね。一緒に食卓を囲んだら、年齢が少し離れていても分け隔てなく接してくれますし。「料理は作るからその後の食器洗いはお願いねー」とか、良い意味でおもてなしのいらない、気持ちの良い関係でいられたと思います。
一緒に芋掘りをしていると、自然と仲良くなりますしね。


ーー受け入れの中で印象的なことは何ですか?

20代の当たり前を知れたことですかね。それこそ、タイミーで土曜日だけ働いて月の収入を2万円増やすとか。自分の当たり前と大きく異なる常識を知れて、勉強になりました。


ーー今回、タイミートラベルを通してワーカーさんを受け入れてみていかがでしたか?
10月は毎年芋掘りで人手が必要で、例年は神戸市を経由した学生ボランティアや近隣の仲間に助けてもらって凌いでいました。
時給をお支払いしてアルバイトを呼ぶほどの経営にもなっていないので、宿泊先を提供することで遠方から助けにきてくれるのは助かりますね。これからも人手確保の入り口の一つとして活用すると思います。


▼ワーケーションに挑戦したいなら、タイミートラベルをCheck

/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

https://lab.timee.co.jp/

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