私のタイミー生活

「知らない土地に来て、身軽になれた」 58歳、はじめての移住生活

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「知らない土地に来て、身軽になれた」 58歳、はじめての移住生活

目次

「いつかはやってみたいこと」としてよく挙がる、移住や田舎暮らし。総務省が発表した「令和3年度における移住相談に関する調査結果」によると、令和3年度の地方移住の相談件数は、6年前(平成27年度)と比べて約2.3倍に増加しています。

今回取材をした川上さん(58歳)も、今年香川県から温泉が有名な鳥取県湯梨浜町へ移住をしました。50代で移住を決めた経緯や移住先での仕事、そして移住したことで起きた心境の変化について伺いました。

やるならきっと今。パートナーと共に鳥取県へ移住

やるならきっと今。パートナーと共に鳥取県へ移住

—— 2023年3月に香川県から鳥取県湯梨浜町へ移住した川上さんですが、1日の過ごし方を教えてください。

毎朝6時〜7時くらいに起きて、東郷池周辺の無料の足湯にいきます。少し熱めのお湯で目を覚ましつつ、しばらくボーッとするのが好きなんです。家でも天然温泉を楽しむために、その近くにある自動販売スタンドで温泉を汲んで帰るのを、毎日のルーティンにしています。

ひと息ついたら、午前中はタイミーで申し込んだ仕事へ出掛けます。それからお昼ご飯を食べて、涼しくなってきた16時くらいから畑仕事や鶏の世話をするんです。20時くらいに夕食とお風呂を済ませて、21時くらいには寝る。こんな毎日ですね。

—— 温泉が身近にある暮らし、羨ましいです。そもそも川上さんはなぜ移住をしようと思ったのですか?

生まれも育ちも就職先も香川県だったものですから、ずっと「外に出てみたい」という気持ちはあったんです。でも、なかなかタイミングが掴めずにいました。移住のきっかけは、パートナーが長年勤めていた会社を定年退職して年金生活になったこと。お互いに縛られるものがなくなった今がチャンスなんじゃないかと思い、本格的に移住を検討しはじめました。

他にも候補は挙がっていたんですけど、湯梨浜町を訪れた時に、「ここには海も山も温泉もある。私が住みたかった環境が全部揃ってる」と感じて、この町に決めたんです。

移住前に仕事があるかをタイミーで検索。お金の不安は半分くらい解消された

移住前に仕事があるかをタイミーで検索。お金の不安は半分くらい解消された

—— 湯梨浜町なら理想の移住生活ができそうだと思ったんですね。住む環境や生活が変わることによる不安はありませんでしたか?

収入面での不安、特に私のような50代が知らない土地に移住して、すぐに仕事が見つかるのかどうか......といった心配がありました。田舎に引っ越すので住居などの固定費は下がりますし、無料の高速道路があるため日頃の交通費もそこまでかからない。そこまで大きなお金は必要ないとは思っていましたが、やはり気になる部分でした。

—— 移住先でお仕事をどうするかという懸念はどうしてもついてまわりますよね。その不安は、どのように解消したのですか?

実は、そういった時にタイミーが役に立ったんです。アプリでエリアを絞り込むと、そこにどんな仕事があるかがある程度分かるじゃないですか。食い扶持には困らないってことが分かるだけでも、お金の不安は半分くらいに減りました。「案外どこでも働けるんだ、どこに行ってもいいんだ」と思えたのも、移住の後押しになったと思います。

—— 川上さんは、移住先の湯梨浜町では、タイミーを使ってどんなお仕事をしているのでしょうか。

温泉町なので観光業......と言いたいところですが、私は黙々と仕事がしたいタイプなので、スーパーのお惣菜作りや薬局の品出しの仕事をよくしています。土地柄で言えば、旅館のお仕事もあるんですけど、私は観光地でおもてなしをするような特別な仕事じゃなくて、生活の一部になるような仕事が心地良いんですよね。

ときどき実家の母の様子を見に、香川へ帰る時があるんです。そういった時にもスーパーや薬局の仕事だったら香川にもあるので、いつもの感じで働けるのが嬉しい。固定シフトじゃないからこその自由さと心の余裕が持てるから、私にはこのタイミーを使った働き方がちょうどいいんです。

—— 暮らしに変化があった分、お仕事には落ち着きがほしいということですね。

知らない土地に来たことで、身軽になれた

—— 移住後の暮らしはいかがですか?

移住した当初は、毎日がトラブルの連続でした。築140年の茅葺き屋根の古民家を借りることができ嬉しかったのですが、家の中を見てみるとこれがまた大変で(笑)。

こっちに来て、1ヵ月は毎日掃除。シロアリがたくさん出てきた時は、大家さんに業者を呼んでもらって駆除してもらいました。山と畑と鶏小屋も一緒に貸してもらったんだけど、これをどう活用していいのかが分からない。そこで、大家さんにご近所に住んでいる方を紹介してもらい、農具の使い方や畑の活用の仕方を一つずつ教わっていきました。

—— 大変なことが多い分、ご近所の方との交流も増えそうです。

本当に教わることが多い毎日です。おかげさまで今ではメロンやスイカ、カボチャ、とうもろこし、なす、小松菜などなど、季節に合わせて色んな作物を自分の畑で収穫しているんですよ。鶏小屋では毎日新鮮な卵が取れるので、スーパーでの買い物はお肉やお魚くらいで済んでいます。

今度ご近所の方に、畑で採れたトマトを使って自家製のケチャップの作り方を教わる予定なんですよ。本当にいい町を選んだなと思います。

—— まさに理想としていた田舎暮らしができているんですね。移住してから気持ちの変化はありましたか?

一番大きな変化は、「失敗しても恥ずかしくない」と思えたことです。香川県にいた頃は、私のことを知っている人が多くいる環境でした。だからこそ、身動きが取りづらい気持ちもあったのですが、移住して知らない土地に来たことですごく身軽になった気がします。

分からないことは教えてもらえばいい。やってみたいことは、チャレンジしてみたらいい。そんな気持ちが自然と湧いてきたんです。最近は近所の方が運動不足だと言っていたので、昔やっていたヨガを教えたら喜んでくれるかなと考えています。この年齢になって活動的になれるなんて思いもしませんでした。

知らない土地に来たことで、身軽になれた川上さんご提供写真

キラキラしていないフツウの田舎暮らしをおすそ分けしたい

—— 環境が変わって、やってみたいことも増えてきたんですね。他にこれから挑戦してみたいことはありますか?

いつになるかは分かりませんが、せっかくこんな素敵な古民家を借りれたのだから、民泊をはじめてみたいなと思っています。

—— なぜ民泊なのでしょうか?

実は移住して1ヵ月くらい経った時に、たまたま全国放送のテレビ番組で取材を受けたんです。東郷池の温泉自動販売スタンドを利用している住民にインタビューをするというもので、撮影クルーを家に招きました。

その様子がテレビで放送されてから、親戚や友人から「田舎暮らしいいですね〜、行ってみたいわ」と連絡が次々と来るようになったんです。「じゃあ泊まりに来たら?」と何組か遊びに来たのですが、ものすごく好評で。

必要な食材は畑で収穫して、卵は鶏小屋から取ってきてもらって、それを自分で調理して食べる。私たちからしたら当たり前の生活が、新鮮に感じるようでした。この暮らしを体験したい人がいるんだったら、やってみようかしら......と思ったのがきっかけですね。

—— きっと多くの人が憧れている生活を叶えられているんだと思います。

私たちも色んな人が来てくれるのは嬉しいです。たいそうなおもてなしはできませんが、このフツウの暮らしであれば、いくらでもおすそ分けしたいですね。

キラキラしていないフツウの田舎暮らしをおすそ分けしたい川上さんご提供写真


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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

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