私のタイミー生活

「好き」を仕事に。機械設計士を志す若者が、タイミーを通じて念願の「ものづくり」を職にするまで

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「好き」を仕事に。機械設計士を志す若者が、タイミーを通じて念願の「ものづくり」を職にするまで

目次

「働きたい時間」と「働いて欲しい時間」をマッチングするスキマバイトサービス「タイミー」 。面接も履歴書もなく働きたい時にすぐに働ける特長から、一度働いてみたかった仕事に手軽にチャレンジしたいと思っている方も多いでしょう。

ものづくりが大好きな久保さんもその一人。ある理由でなかなか「好き」を仕事にできなかった久保さんは現在、建築金物等の製造を行う有限会社 新堀工業で働いています。

今回は久保さんご本人と、(有)新堀工業社長の奥様で、従業員世話役である岡村志津子さんに伺ったお話の内容から、久保さんが本当にやりたかった仕事をできるようになるまでの苦悩の道のりと、どのように相思相愛の就職が実現したのかをご紹介します。

取材ご協力先
有限会社 新堀工業 

熊谷市に根をおろして45年。主に建築金物の製造と、業務用の厨房で使う板金製品の製造、ステンレスシンクの製造、その他、鉄道車両用の小部品の製造を手掛ける。

https://www.niiborikougyou.net/

ロードバイクをきっかけに、「ものづくり」にのめり込む

久保さんの愛車久保さんの愛車(ご提供写真)

—— まず初めに、自己紹介をお願いします。

久保さん:
神奈川県出身の22歳です。中学時代からロードバイクを始め、アマチュアの大会に出場していました。

—— 以前はロードバイクをされていたんですね!

久保さん:
はい。父が自転車好きで、いつか息子と一緒にサイクリングをしたいという夢があったようで。中学時代にロードバイクを一台買ってもらうと、父よりどハマりしました。

最初は乗っていることが楽しかったのですが、自転車屋のおじいさんにメンテナンスの仕方やパンク修理の仕方を教えてもらううちに、機械いじりの方が楽しくなってしまって(笑)。工業高校入学後は、夜中まで学校の作業所に入り浸って先輩と工作について意見交換をしたり、YouTubeで動画を見て情報収集したりしながら、どんどんのめり込んでいきました。

これまでは既製品の中から選ぶしかなかったのに、自分で作ればどんなものも生み出せるっていう......。ちょっと大袈裟かもしれませんが、ものづくりに無限の可能性を感じたんです。

久保さん久保さん

コロナ禍で大学はリモート授業に 「やりたい」を何度もくじかれた過去

—— 「無限の可能性」なんて素敵ですね。大学でもそういった勉強をされていたんですか?

久保さん:
はい。大学では機械設計士を目指し、機械工学科を専攻しました。しかし、入学のタイミングでコロナ禍になってしまい、ほとんどがリモート授業に。設備がとても充実しているからその大学を選んだのに、それらを使う機会もなく、どんどん意欲が失われていきました。学費を親と折半していたのもあって、やりたいことができないのではお金の無駄だと結論づけ、中退することにしたんです。

その後は、在宅でできる名刺作成などの仕事をクラウドソーシングで受注していました。しかし、それだけでは稼げないので、工事現場で使用する足場を作る企業に、知り合いの紹介で就職することになったんです。

足場を溶接する部門に入る予定だったのですが、蓋を開けると、なぜか足場を組む部門への配属だったんです。どんなに暑かろうが寒かろうが作業を続けなければいけない過酷な現場で、自分の希望と違うことをしていたのでモチベーションが続かず......。1年足らずで、その職場はやめてしまいました。

—— それは残念でしたね.......。

久保さん:
その後、また知り合いの紹介で溶接の仕事にありついたのですが、そこがかなり労働環境の悪いところでして。高所作業中に、身体に重い荷物が当たって弾き飛ばされ、その先にあった手すりが外れて、3〜4メートル下に落ちる事故に遭ってしまったんです。幸い怪我は打撲程度で済んだのですが、労災も出ず、事故自体もみ消されてしまいまして。ここにずっといたら死んでしまうと思って、半年程度でやめてしまいました。

新堀工業 岡村志津子さん(以下、岡村さん):
本当だったら、事業所全体が閉鎖になるほどの重大事故ですからね。

久保さん:
その後、産業機械製造系の企業に就職しました。やっとやりたいことができるぞ!と意気込んでいたのですが、配属されたのは製品の梱包業務を行う部門だったんです。塗装部門や溶接部門など、ほとんどが自分の興味のある業務の部門だったため入社したにも関わらず、唯一興味の湧かない部門に配属されてしまい......。コンベアーで流れてくる商品をひたすら梱包する単純作業は、性に合わず精神的にとても苦痛で、その会社も1年足らずでやめてしまいました。

写真左:(有)新堀工業 岡村志津子さん写真左:(有)新堀工業 岡村志津子さん

タイミーで出会った、運命の職場

—— 不運が続いて、大学中退後の数年間はやりたいことができずにいたんですね。

久保さん: 
そうなんです。その後は、転職活動を繰り返しながら、在宅でできる仕事を細々と受注していました。

そんなある時、たまたまCMでタイミーのことを知り、「これなら転職活動の合間に働ける!」と思って使い始めたんです。数十分前から入れる所もあるので、急に時間が空いてしまった時などに重宝していました。

—— タイミーで新堀工業さんにマッチングし、働きに行こうと思った理由を教えてください。

久保さん:
アプリを開いて仕事を探していると、飲食店や倉庫の写真が並ぶ中で、火花をバッチバチに散らしながら溶接している写真が流れてきたんですよ。なんか一つだけ異様な雰囲気だなと思って詳細画面を開くと、溶接経験者募集って書いてあって。最初は半信半疑で働きに行きました(笑)。

実際の新堀工業募集内容実際の新堀工業募集内容

—— それから新堀工業さんでの仕事を15回近くリピートした後、今ではタイミーを介さずに週に5日も働いていらっしゃいますが、なぜまたここで働きたいと思ったんですか?

久保さん:
新堀工業は、公園のてすりや機械に使用する部品などの製品を、全てオーダーメイドで作っているので、製造工程が毎回違うんです。納品物を完成させさえすれば作り方はあまり問われないので、自分のアイデアや工夫をなんでも反映できます。良くも悪くも全てが自分次第というスタイルが、自分の性格にマッチしたんですよね。

岡村さん:
彼は、1つやり方を教えると、10のアイデアを思いつくんです。生まれ持ったセンスがあるんじゃないですかね。もはや機械とお話ししているというか。

久保さん:
なんだか恥ずかしいですね(笑)。

岡村さん:
ここから1時間以上かかるところに住んでいるのに、始業時間1時間前の7時にはもう出勤しているんですよ。もともと人手が足りなくて、タイミーで来てくれる人にもいずれはうちで直接働いてもらえればと思ってましたが、ここまで熱心で、真面目に働いてくれる久保さんとマッチングできて嬉しいです。

久保さん:
今までは仕事に行きたいなんて思いもしなかったんですけどね。今は、自分の思いついたアイデアを試すために、少しでも早く出勤しています。

作業中の久保さん

—— 素晴らしいですね.。その他、新堀工業で働こうと思った理由はありますか?

久保さん:
職場の皆さんの人柄の良さですね。前の職場ではミスをするとすぐに怒られていましたが、ここだと失敗しても的確でわかりやすいアドバイスや指示をもらえるんです。

田村さんという先輩社員の方がいらっしゃいまして、その方が技術も人間性も素晴らしいんです。褒めて伸ばしつつ、ダメなところは的確に指摘してくれるような方で、いつか自分が教える立場になったら、田村さんのように振る舞いたいなって思っています。

—— 久保さんが、今後目指していることは何ですか?

久保さん:
今、旋盤技能検定2級という国家資格を持っていて、ある程度実務経験を積むと1級に挑戦できるようになるんです。あと数年実務を経験したら、その資格取得に挑戦したいと思っています。新堀工業は何でも挑戦させてもらえる環境なので、技術面でも人間性の面でも、学べることは全て学んでいきたいです。

また、もとは機械設計士を目指していたので、いつかは設計する側もやりたいなと考えています。作る側と設計する側、どちらもできるような人間になりたいです。

写真左:(有)新堀工業 田村さん写真左:(有)新堀工業 田村さん

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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

https://lab.timee.co.jp/

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