私のタイミー生活

純粋な興味が仕事選びの軸 タイミーで多くの農園を働いて回った山口さんが「なかせ農園」で長く働くことを選んだワケ

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純粋な興味が仕事選びの軸 タイミーで多くの農園を働いて回った山口さんが「なかせ農園」で長く働くことを選んだワケ

目次

熊本県のなかせ農園で長期スタッフとして働いている山口洋介さん(以下、山口さん)は、タイミーを併用しているタイミーワーカーさんです。

これまでにタイミーを通じて多くの農園で働いてきましたが、なかせ農園には長期スタッフとして働きたくなるような、決定的な違いがあると語ります。

山口さんはなぜなかせ農園での長期雇用を選んだのか。反対に、なかせ農園はどのように長期雇用したくなる環境を整えていったのか。株式会社なかせ農園 代表の中瀬靖幸さん(以下、中瀬さん)を交えてお伺いしました。

「この野菜はどうできている?」 純粋な興味が仕事選びの軸

——タイミーを通じて熊本県内の様々な農園で働かれてきた山口さん。ご経歴を教えてください。

山口さん:
前職は印刷会社で6年半ほど働いていて、その前はイベント会社や農園でのアルバイトを転々としていました。博多どんたくや博多祇園山笠などでの会場設営、みかん農家さんやレンコン農家さんでの収穫のお手伝い、ナス農家さんでの植え付け出荷作業など、色々なところで働いてきましたね。

——なぜ農業に興味を持つようになったのでしょうか?

山口さん:
「自分が普段口にしている食材のことをもっと知りたい」という純粋な好奇心から、農業系の仕事を選ぶようになりました。熊本の飽田地区はナスが有名で、せっかくなら名産品のことをよく知りたいと思ったこともきっかけです。

それに、上司と二人きりの空間で一日中パソコンと睨めっこするような印刷会社の職場環境に、もう「うわーーー!」って耐えきれなくなっちゃって(笑)。綺麗な空の下でのんびり仕事をしてみたくなり、印刷会社を辞めた後は農業アルバイトを選ぶようになりました。

——お仕事の選び方が、ご自身の興味の赴くままなんですね。タイミーでもそのようにお仕事を選ばれているんですか?

山口さん:
そうですね、広くいろんなことを知りたいと思う性格なんです。タイミーを眺めていると、面白そうな仕事がたくさん掲載されていて......。建築資材屋さんで働いたときは普段関わりのないような大工さんとやりとりをしたり、店内の見たことも無いような道具を見れたりしたのも楽しかったなぁ。

阿蘇にある牧場で牛のお世話をする仕事は特に印象に残っていますね。牛に蹴られるわ、キツネやアナグマなどの野生動物に遭遇するわで面白かったです(笑)。その他にもいちご農家やごぼう農家、アスパラガス農家にも働きに行きましたよ。

出荷業務

出荷作業中の山口さん

働き手のことを第一に考えた設備投資に心惹かれる

——これまでたくさんの一次産業のお仕事で働かれているんですね。そこから、なかせ農園さんで長期スタッフとして働くことになった経緯を教えてください。

山口さん:
「芋掘りなんて小学生ぶり。やってみたい!」という純粋な興味から、昨年(2021年)の9月に初めてこちらに働きに来ました。そこから数回働いた後に、中瀬さんに「うちで長期スタッフとして働かない?」とお声がけいただいたんです。

なかせ農園さんは、農家さんの中でずば抜けて労働環境が良いんですよ。水洗トイレ、エアコン、休憩室まで完備なんて、他ではあまりみられないです。また、重たい発電機を安全に持ち上げるためのハンドリフトを導入するなど、怪我をしないための取り組みも徹底していて、働き手のための設備投資を積極的にしていただいています。

ハンドリフト ——中瀬さん、積極的に設備投資をされている意図は何ですか?

なかせ農園 代表・中瀬さん:
当社は、女性の方や障がいをお持ちの方にも働いていただいています。農業には重たいものを持ち上げる作業など、そうした方々には困難な作業も多いのです。ハンドリフトの導入でそれらの課題が解決できれば効率アップが期待できますし、投資しても良いなと考えました。

また最近は、涼しい場所を求めて車の中で休憩する山口さんを見て、もっと快適に休んで欲しいと思い、プレハブの休憩室を導入しました。この農園は、山口さんをはじめとした多くの方々にサポートいただいているからこそ経営できています。彼らが働きやすい環境づくりには投資していこうというのが、うちの経営スタンスです。

——そうした環境づくりが、山口さんがここで働く決め手になったんですね。

山口さん:
そうですね、とことん働きやすい環境を作ってくれています。設備投資以外にも、時給を順々に上げていただけるのも嬉しいポイントです。洗浄機(※)が使えるようになったり、草刈り機を使えるようになったりするたびに給料が上がっていくので、モチベーションになっていますね。

※泥のついた芋を洗って磨き上げる機械

休憩室山口さんを慮って導入したという休憩室

 相性の良さで、職場の雰囲気もさらに明るく

——反対に、中瀬さんが山口さんに「一緒に働かないか」とお声がけされた理由を教えてください。

中瀬さん:
一緒に畑に出ていた弟と母から「山口さんはとても仕事ができるから、これからも来てもらいたい」と相談されたんです。経験があったためか、農業においての勘どころがもともと備わっていらっしゃったそうで。山口さんほどのポテンシャルのある方を手放してはいけないと思い、お声がけしました。

——山口さんが来てから、職場に変化はありましたか?

中瀬さん:
コミュニケーションが円滑になりました。山口さん、色々なことに興味をお持ちなので、会話の引き出しが多いんですよ。飲み会では、同僚の皆さんと野球の話などで盛り上がっています(笑)。

——和気あいあいとした職場なんですね。そうした職場であることも、長期で働くことを選んだ理由なのでしょうか?

山口さん:
そうですね、相性が良かったのもあると思います。タイミーで来た時も、お互いにプライベートな会話で盛り上がりましたね。

中瀬さん:
会話が無いのは職場環境としても良くないですし、そこから事故に繋がってしまう可能性もあります。山口さんのように相性の良い方が入ってくれると、会話も自然にうまれて良いですね。

——まさに相思相愛のマッチングだったんですね。では最後に、お二人のように相思相愛のマッチングに至るために、意識すると良いと思うことを教えて下さい。成し遂げた要因は何であったと振り返られますか?

中瀬さん:
山口さんにおっしゃっていただいた通り、働きやすい環境作りをしたことではないでしょうか。これからも、その目的での投資は続けていきたいと考えています。

山口さん:
自分の興味に従って、好奇心のままに色々な現場で働いたことだと思います。さまざま経験することで、それぞれを比較し、自分に合った職場をみつけることができますからね。これからタイミーを使う人には、いろいろな現場で手軽に働ける特性を活かして、チャレンジしてみてほしいです。

なかせ農園

写真左:中瀬さん、写真右:山口さん

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経営者は畑に出るべきか?  スポットワークが実現する第一次産業の新たなかたち | タイミーラボ - スキマで働く、世界が広がる。

スポットワークサービス「タイミー」を利用するさつまいも農家「なかせ農園」の中瀬 靖幸さんを訪ねました。農業運営において重要な要素である人材確保における課題とは。あるべき人材配置とは何か。熊本県 農業支援担当の竹下さんを交えて、農家経営の普遍的課題を掘り下げていきます。

lab.timee.co.jp

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/media/タイミーラボ編集部
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