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昨今、日本ではフリーランスで働く人が増えています。在宅勤務の普及によって時間に余裕ができ、副業・複業として挑戦しやすくなったことが背景にあるようです。
ドローンカメラマンのHarukaさんは、今年(2022年2月)5年間勤めた大手IT企業を卒業し、フリーランスとして働き始めました。未経験の状態からドローンカメラマンに転身した、チャレンジ精神溢れるタイミーワーカーさんです。
なぜ、Harukaさんは大手企業という安定的なキャリアを捨て、独立することを選んだのか。将来への不安や葛藤はなかったのか。どのように本業とタイミーの仕事を両立しているのか。フリーランスとして夢を追う、Harukaさんの姿に迫ります。
好きなことを極めるために「ドローンカメラマン」へ
——Harukaさんが、今の仕事を始めるまでの経緯を教えてください。
私は小さい頃から祖父母が大好きでした。将来何かしら自分が力になってあげたいと思い、福祉の仕事に興味を持って、大学では社会福祉士の資格をとったんです。そのまま福祉系の仕事に就こうと思っていたのですが、新卒のうちに社会の流れやお金について学んでおきたくて、一番スピード感がありそうな大手IT企業に就職しました。
実際に働く方たちは、知識も経験もある優秀な方ばかり。先輩方から色んなことを教えてもらったり、仕事のあと同期と飲みに行ったりするのが楽しくて、それが仕事の原動力でした。
でも、コロナ禍で在宅ワークをするようになると、そうした機会は激減。毎日多忙でタスクをこなすことで精一杯だった私に、一度立ち止まって自分自身について考える時間の余裕ができたんです。そこで「もっと好きなことを極めたい」という気持ちに気づき、好きだったドローンでフリーランスになることを考え始めました。
——なぜ、ドローンカメラマンに?
もともと、給料のほぼ全てを注ぎ込むくらい旅行が大好きで、行った先々の景色を撮影するためにドローンを愛用していたんです。普通はスマートフォンで撮影しますよね。私も最初はそうでした。でも徐々に、もっとダイナミックな映像を撮りたくなって興味を持ったんです。スクールに通ってライセンスを取得し、趣味でドローン撮影をするようになりました。
——趣味だったとはいえ、いきなりフリーランスを選ぶなんて、なかなか思い切った決断をしましたね。ドローン撮影の会社に転職する選択肢もありそうですが......。
会社勤めではなく独立を選んだのは、組織の同調圧力や集団意識から自由になりたかったからです。前職は大企業だったので、少しだけそういう雰囲気がありました。もともと私は、周りを気にせず自分の仕事はマイペースにやるタイプ。周囲に合わせて個性を抑えながら働くことを窮屈に感じるときもありました。
もちろん、フリーランスになるにあたって、自由に好きなことで働ける嬉しさの反面、先行きがわからない不安もあります。当たり前に仕事があって給料をもらっていた生活から「収入は0」に、ガラリと変わるんですから。でも、なぜかわかりませんが、自分ならやっていける自信がありました。
理由を問われると言語化が難しいんですけどね。慎重に考えたというよりは、自分の直感を信じて「えいっ」と決めちゃいました(笑)
はじめて自分の力で撮影した「知覧町の茶畑」
——すごい決断力ですね(笑)。退職後はどうやって仕事を見つけたんですか?
人が集まる場所に顔を出したり、ウェブ上でドローン撮影の案件を探してコンタクトをとったりしていました。色々行動しているうちに、業界では有名なドローン撮影のプロの方と知り合うことができて。案件のサポートに入るかたちで、働かせてもらうようになったんです。
それから、自分の生活スタイルはガラッと変わりました。その方のもとには、全国から仕事の依頼が舞い込むんです。急に「明日から1週間、沖縄で撮影」とスケジュールが入ることもしばしば。会社にいた頃とは違う、新鮮で刺激的な日々がスタートしました。
——その後の仕事で、とくに印象に残っているものありますか?
印象的だったのは、そのプロの方と同行した映画の撮影です。私にとって、映画の現場は初めての体験。ピリピリとした真剣な雰囲気に驚きましたね。撮影の技術はもちろんのこと、クライアントとのコミュニケーションや現場での立ち振る舞いなど、多くの学びが得られた機会でした。
また、6月にタイミートラベルで訪れた、鹿児島県知覧町で撮影した農家さんの畑の映像にも、思い入れがあります。初めて、計画から撮影、動画編集、納品まで自分でやったんです。茶畑撮影は思った以上に緑の青々とした反射が強くて、太陽の向きやドローンの高さなど考えることも多く、また、動画編集にもかなり時間がかかりました。
でも、映像の仕上がりを楽しみに待ってくれている人や、携わってもらった方々の笑顔を想像しながらの編集作業は、時間を忘れるほど夢中になれて。時間をかけた分、動画が出来上がった時の達成感は大きかったです。予想以上に多くの方に作った映像を見ていただき、色んな方から反響もいただいて、改めてやりがいを感じられた大切なお仕事となりました。
——茶畑の美しさが伝わってくる動画ですね。
ありがとうございます。これらの経験を土台にして、今は、結婚式のオープニング・エンドロールの映像作成、企業のイベントやプロモーション映像の作成など、いろんな仕事をさせてもらっているんです。
タイミーの経験が本業に活きている
——順調にフリーランスの生活を楽しめている、と。そうしたなか、Harukaさんはタイミーを使って仕事もしていますね。どんなきっかけでアプリを使い始めたんですか?
会社を辞めてからいきなり暇な時間が増えたので、アルバイトを探していてタイミーと出会いました。フリーランスの仕事は、突然入ったりキャンセルになったりするので、空いている時間に柔軟に働けるのが、私の生活スタイルにぴったりだったんです。
今も、フリーランスの仕事を優先しつつ、空いている日にタイミーを利用しています。よく応募するのは飲食店。環境や働いている人が素敵だと感じたらお気に入りに登録して、繰り返し入っています。タイミーの経験は、本業にも活きているんです。
——と、いいますと?
前職では出会えなかったような人と働けることが、「価値観や考え方の幅を広げる」のに役立っています。
会社にもいろんな人たちがいましたが、少なからず「大手企業のビジネスパーソン」という共通点はありました。一方、タイミーの現場には専業主婦の方や学生さん、中には俳優さんやスポーツ選手まで、本当に多種多様な人がいます。日常の過ごし方がまったく違う人たちの考えを知ることで、その違いをポジティブに捉えられるようになったんです。
さらに、「相手の生活や立場を想像して、物事を考えられる」ようにもなりました。
仕事で付き合いのあった人たちとは、お互いビジネス的な要素もあったので、なかなかプライベートなことまで深く話す機会はありませんでした。でも、タイミーで一緒に働く人とは、自然と生活のことや個人的な目標など、「裏側」のことを話せるんです。自然と親近感が湧いて、目の前の人に寄り添えるようになりましたね。
——素敵な変化ですね。
あとは、「本業へのインスピレーションをもらえる」ことも好きなところです。一緒にシフトに入っている方にドローンの話をすると、「こういう映像を見てみたい」「こんな企画が面白そうじゃない?」と、いろんな意見をくれます。なかには、ドローンを知らないからこそ思いつく斬新なアイディアもあったりして、すごく助かっているんです。
本業が忙しくなってきてはいますが、新しい価値観やアイディアを得るためにも、これからもタイミーを利用したいと思います。
映画のエンドロールに載ることを夢みて
——Harukaさんの今後の活躍が楽しみです。最後に、ドローンカメラマンとしての目標や夢を教えていただけますか?
私の夢は、テレビCMや映画に、自分の撮影した映像が使われることです。1日でも早く、映画のエンドロールに自分のクレジット(名前)が載る日が来るよう、頑張ります。
また、コロナがもう少し落ち着いたら、旅をしながら世界中の素敵な景色を撮影したいですね。東京に住む必要はないので、複数の拠点を持ちながら仕事をするのもいいし、なんなら海外に住むのもいいかもしれない。
せっかく自分で決めた道なので、私らしく、色んなことに挑戦し続けていきたいと思います。
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
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