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※本記事は、「オンライン・マークス」(2022年12月22日に公開)より転載しました。自社メディア用に一部表現を修正しております。
仕事もプライベートも充実している人は、どのように時間管理をしているのでしょうか。
「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」をミッションに掲げ、スキマ時間に働きたいワーカーと、その時間に人手を必要とする事業者をマッチングするスキマバイトアプリ「タイミー」。
株式会社タイミーのBX(ブランド・エクスペリエンス)部 部長 木村真依は、会社とサービスのブランディングを考える多忙な毎日を送る傍ら、興味のある企業での副業や英語の勉強、家族との時間を過ごすなどプライベートも充実しています。
「普段から時間の使い方を意識している」という木村が、EDiTの手帳でスケジュール管理に挑戦。木村が感じた、手書きの手帳だからできる“時間のマネジメント”に留まらない活用方法や、普段の時間との向き合い方について話を聞きました。
予定を4つに分類。スケジュールのバランスを整える
—— 木村さんは普段どのように予定を管理しているのでしょうか。
工夫しているのは予定の整理の仕方です。「ON or OFF」×「長期 or 短期」で、4つに予定を分類し、バランスよくスケジュールに入れ込むようにしています。
どの時間を「ON」「OFF」とするかは人それぞれ。
私の場合は「ON × 短期」は目の前で取り組んでいる仕事に役立つ予定、「ON × 長期」は将来やりたいことにつながりそうな副業やスキル習得、「OFF × 短期」は友人とのランチやリフレッシュの時間、「OFF × 長期」は健康づくりや将来を妄想する時間にしています。
学生さんなら学業、専業主婦(夫)の方なら家庭のことなどが、ONに当てはまるのかもしれません。
目の前のことばかり考えていると予定に追われて疲弊してしまいますし、仕事ばかりしているとプライベートがおろそかになります。充実した時間を過ごすためには、4つの分類のどこかに偏りすぎないようにスケジュールを組むのが大切だと考えているんです。
——時間の過ごし方を意識するようになったきっかけはありますか?
きっかけは祖母の死に立ち会ったことでした。祖母が亡くなる直前、意識や記憶がおぼろげななか、「家族で食べたねんりん家のバームクーヘンを食べたい」と言ったんです。特別な日の思い出ではなくふとした日常の一コマを、祖母は思い出していました。
その姿を見て、特別な日(ハレ)ではなく、日常(ケの日)の時間の過ごし方や思い出の積み重ねがその人の人生になる、と確信しました。それから当たり前の毎日をどう過ごし、どんな時間を重ねて、どう自分の人生を作っていくのかを真剣に考えるようになったんです。
そして「なるべく多くの人の生活を、より豊かなものにする」ことに自分の時間を使いたいと思い、生活に密接に関わるサービスのPR・広報、マーケティング、ブランディングに携わることに。
これまでのキャリアとして、「食」の領域では家庭料理のレシピを提供する「クックパッド」に約10年間、「衣」の領域ではトレンドアイテムをリーズナブルな価格で提供する「GU」に約2年間、従事してきました。
働き手の日常に「寄り添う」存在でありたい
—— “ケの日”の過ごし方が人生になる。その想いは、タイミーで働かれていることにもつながりますか?
そうですね。毎日、8時間仕事をするならば、私たちは日常の3分の1を「働く」に使っていることになります。働く時間をより良くすることで、日常を豊かに過ごせる人が増えるかもしれないと、タイミーに入社しました。
タイミーのミッションは「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」です。「働く」が生活のための手段であるとともに、それ以上の価値もあるものではないかと、私たちは考えています。
たとえば、仕事を通じて素敵な出会いがあったり、自信が持てたり、知らなかった自分の一面に出会えたりする。そうした小さなきっかけが人生の可能性を広げることがあります。
好きな時間、好きな場所で気軽に働くことができれば、さまざまな“きっかけ”に出会えるかもしれません。そのきっかけをより多くの人に体験して欲しいと、履歴書/面接なしで働けて、即座にお給料を受け取れるサービスを展開しています。
—— 「履歴書・面接なし」「即金」といったサービスの特徴が「人生の可能性が広がる」につながるんですね。
便益の先にある提供価値を表現したく、今回新しいブランドムービーを作成しました。ムービーのコンセプトは「なりたい自分へ、一歩ずつ」。登場人物がタイミーで働くことを通して、なりたい自分へ踏み出す様子を表現しています。
「息子編」と「母編」のどちらも、タイミーで働くワーカーさんから寄せられたリアルな体験談がもとになっています。
—— 息子編の最後のセリフ「けど、やっぱりやりたいこと、やってみようかな」が、グッときました......。なぜ、ワーカーさんの体験談を使うことにしたのでしょう?
今回のムービーではワーカーさんからいただいた体験談を映像にしたのですが、リアルな体験の方が、私たちが目指したい世界や可能性を表現できると思いました。
我々のミッション「人生の可能性を広げる」は、私たちがその価値観を押し付けたり、一方的に気づきを提供したりできるものではありません。ワーカーさん自ら「なりたい自分」に気づくことや、それぞれのタイミングで一歩を踏み出すことで、初めて感じていただけるものです。
私たちは、そこに寄り添える存在でありたい。
私自身もその姿勢を大切にしながら、ワーカーさんの豊かな時間に寄与していきたいです。
EDiTの手帳には余白があるから、より深く自分を見つめ直せた
—— 今回、EDiTの手帳で、どのように予定を組まれましたか?
冒頭でお話した4つの分類(ON or OFF × 短期 or 長期 )の予定を意識して作りました。具体的には、まず直近にある「ON × 短期」の予定を埋め、それを見ながら 「今週のテーマ」 を決めます。
今回のテーマは「Imagination」。先ほどのブランディングムービーの撮影やテレビCMの編集があったので、クリエイティブな感覚を刺激したかったんです。
次に、そのテーマをもとに「ON × 短期」以外の予定を入れていきます。たとえば「OFF × 短期」として美容院の予定を入れたり、「OFF × 長期」として資産運用の勉強時間をとったり、4分類の表を見ながら不足しているものを盛り込みました。
だいたい1週間の予定ができたら、1日ごとのテーマを決めていきます。イマジネーションを掻き立てるために、「刺激をもらえる人に会う」「新しい場所に行く」などと書いています。
—— 1日ごとのテーマがあると、意識的な時間が過ごせそうですね。左下に書いてある 「気づいたこと」には、なにが書いてあるんですか?
この1週間を振り返り、印象に残ったことをまとめています。これを書くと、自分がどんなときに幸せや豊かさを感じるか、どんな時間を増やしていきたいかが見えてくるんです。
—— 書くことで自分を知ることができる、と。
その通りです。予定を管理するだけならデジタルツールでもできますが、「テーマ」や「振り返り」などを書く余白はないですよね。今回、自分の好きなようにページをカスタマイズできたことで、より深く自分を見つめ直すことができたと思います。
特におすすめしたいのは、週のはじめに「1週間のテーマ」を書くことです。難しいものでなくていいのですが、テーマがあると「自分にとって、その1週間がなんのためにあるか」を意識することができます。
テーマに向けた時間の使い方だと、目の前の大変な仕事やなかなか手がつかない勉強が前向きに捉えられるようになる。すべてが自分の「やりたいこと」だと考えることができたら、毎日の達成感や充実感は変わってくると思います。
誰もが「なりたい姿」に近づける世界を想像して
—— 目的やテーマを明確にすると、時間の過ごし方が豊かになるんですね。
もっといえば、究極的には「4つの分類の垣根をなくしていく」ことが、豊かな人生を過ごすヒントかもしれません。
「垣根がない」とは、仕事とプライベートに境目がなく、どちらも自分のなりたい姿につながっていて、「短期のやるべき」が「長期のやりたい」につながっている状態のこと。そうなれば、日常にストレスを感じることが少なくなり豊かだと思える時間が増えるんじゃないでしょうか。
今回、手帳を使ってみて感じたのは「時間の過ごし方を、自分で決める」ことの大切さです。なりたい自分に近づく予定を積極的に入れることもそう、前向きじゃない予定を「将来のなりたい自分につながっている」と捉え直すこともそう。
「自分で考え、自分で決めた」と思えるなら、どんな時間の過ごし方も納得できると思います。それが豊かな時間の過ごし方であり、豊かな人生の秘訣かもしれません。
—— 時間の過ごし方を“自分で”決めると人生は豊かになる。すごく大切な考え方だと思いました。最後に、木村さんの「なりたい姿」を教えていただけますか。
「なるべく多くの人の生活を、より豊かなものにする」自分であり続けたいと思っています。そして、タイミーを「豊かな時間の過ごし方を提案できるサービス」にしていきたい。
「働く」以外の選択肢まで提案できるサービスになったら、素敵ですよね。そんな世界が実現できれば、誰もが「なりたい姿」に近づき、豊かな時間を過ごしやすくなるはず。まだ少し先の話しれませんが、そんなワクワクする未来を、私はいつも想像しています。
- 株式会社タイミー BX部 部長
- 木村 真依
クックパッドやGUで事業立ち上げからブランドを構築、PR/広報、ブランディング、マーケティングのキャリアを歩み、メディア担当者とPRパーソンを価値ある情報でマッチングするPR SaaSアプリを開発し、フリーランスへ。「人生の可能性が広がる働くインフラをつくり世界中の人に使ってほしい」と考え、2021年タイミーに入社、BX部を立ち上げる。現在はコーポレート・サービス全体のブランドづくりに奮闘し、自社の採用ブランディング・広報戦略も担っている。
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
https://lab.timee.co.jp/