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2024年の2月からタイミーが新たにスタートした、キャリア形成や正社員転職を支援するサービス「タイミーキャリアプラス」。
リリース4か月ながら、転職相談件数は600件を突破。タイミーを導入いただいている9万8,000事業者様(2024年2月現在)の中で、特に正社員ニーズがある企業において、タイミーキャリアプラスのご利用が広がっています。
今回は、タイミーキャリアプラスを利用して転職を実現した松澤大樹さんと、松澤さんの転職サポートを行った、株式会社タイミー 新規事業開発室 望月優里にインタビューを実施。松澤さんには、活動開始からわずか1か月で大手物流企業の内定を獲得したプロセスや感想を、望月さんには転職希望者様へのサポートにおいて意識されていることなどを伺いました。
「正社員に興味があるけど、キャリア相談って何をすればいいの?」「自分には強みがないし、いまいち一歩踏み出せない」と悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
■参加者:
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松澤大樹さん
長年にわたって空港で貨物の輸出入作業を行う企業に勤務。この度、タイミーキャリアプラスを利用して転職を実現。転職するのは37歳にして初めてとのこと。
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キャリアアドバイザー 望月優里
株式会社タイミー 新規事業開発室。前職は主にフリーランスとして活躍されているエンジニアの方に対して、企業のプロジェクトや案件を紹介していた。
※キャリアアドバイザーとは、転職を希望する方に対し、転職やキャリアに関するサポートやアドバイスを行う担当のこと。正社員を採用したい事業者へのヒアリング・提案を重ねながら、求職者とのマッチングを実現していきます。
スムーズな転職は、タイミーの利用からつながった
——本日はよろしくお願いします。最初に、松澤さんがタイミーキャリアプラスを知ったきっかけについて教えてください。
松澤さん:タイミーが転職支援サービスも運営していると知ったのは2か月前なのですが、タイミー自体は1年前ぐらいから利用していました。オフの時間を有効活用したり、何か違う仕事を経験したりしてみたいなと思っていた矢先、テレビCMがきっかけでタイミーを使い始めたんです。
というのも、本業がシフト制の不定休で、働き方が不規則なんですね。だから普通のアルバイトとの両立は難しくて、急にできたスキマ時間に働けるタイミーはちょうど都合が良かったんです。
自宅近くにあったクリーニング工場や食品会社、運送会社でのお仕事など色々経験させてもらいました。
あるとき、いつものようにタイミーアプリを見ていたら「正社員の案内」といったバナーを見つけて、思わずチェックしたんです。それがきっかけで望月さんとやりとりがスタートしました。
——望月さんとのやりとりが始まったのも、そこからなのでしょうか?
望月:私からお電話を差し上げたのを覚えています。その際、松澤さんとしても「転職に興味はあるけど、すぐにという程でもない」という正直なお気持ちを伺ったので、まずはタイミーキャリアプラスのサービス内容や特徴をご説明し、転職活動のご経験や希望条件、現職でのお悩みなどをお聞きしました。
松澤さん:実は、7年前ぐらいに職場の環境が厳しくなった時があって、転職支援サービスに登録したうえで一時的に転職活動をしていた期間があったんですよ。
何社か選考に進みましたが、なかなか「これだ!」と思える求人もなくて。その時のアドバイザーさんもあまり熱心さを感じられず、でもなんとなく選考に進んで……。もやもやしたまま転職活動を中断し、それ以降は特に何もしていませんでした。
——2年間転職活動などをしていなかった中で、なぜタイミーキャリアプラスの案内を受けてみようと思われたのでしょうか?
松澤さん:タイミーのサービスを使っていたからだと思います。馴染みがあったし、「タイミーにはいつもお世話になっている」という感覚もありました。
何よりも、タイミーを通じて“自分が役に立てる”仕事を色々経験できていたので、タイミーさんがやっている転職支援サービスなら、一度話を聞いてみようと思ったことが、返信した一番の大きな理由です。
そして、対応してもらった望月さんが非常に熱心で丁寧だったんです。自分がタイミーで就業した仕事内容を把握してくれていたのも、安心してスムーズに話を進められた理由です。
望月:ありがとうございます。暑苦しいと思われているんじゃないかと心配していたので良かったです。
自己PRも面接も、徹底的に寄り添うキャリアアドバイザー
——タイミーキャリアプラスの利用開始から1か月程度での内定獲得と伺っていますが、どのような流れで進んだのでしょうか?
望月:最初のお電話で松澤さんの現状などをお伺いして、サービスを利用したいというご要望をいただいたので、まずは松澤さんのご経歴やご要望を踏まえた求人をいくつかご紹介しました。
その中の1つに松澤さんの希望とマッチする求人があり、「選考に進んでみたい」と前向きにおっしゃっていただいたので、すぐに事業者様へ履歴書を提出し、面接に進んでいただきました。
松澤さん:たくさんの求人の中で、名前を知っている大手企業もあったのでびっくりしました。自分が応募してもいいのかって。
その中で目に止まったのが有名な物流企業。業種や条件的にマッチするのはもちろんのこと、ずっとタイミーで働いてみたいと思っていた企業でした。求人票を拝見しているうちに、「ここで働きたい!」と思って、すぐに望月さんに相談しました。
望月:その事業者様の選考は面接1回だけ。スピードが命だと思い、迅速に進めていきました。
松澤様からは、面接後で「すごく緊張してしまって、ダメでした」と共有を受けて。でもあれだけ練習しましたし、何よりも松澤様の真面目な人となりは伝わったはずだと思って、すぐに事業様に連絡。内定の意向をいただくことができ、ほっとしたのを覚えています。
——望月さんが転職支援をされる中で気にしていたことや、大事にされていたことはありますか?
望月:第一に意識していたことは、「松澤さんのご希望の軸がどこにあるのか」をしっかり確認することでした。
やはり転職の理由って1つだけじゃなく、複数の理由が絡み合っているものだと思います。松澤さんの場合もまずは仕事のご希望をしっかりお伺いしながら、優先順位を整理していきました。
お話の中で感じたのが、松澤様は潜在的に「不規則な勤務形態の改善」や「自宅からの通いやすさ」が大きなポイントなのではないかと。そこで、その部分をクリアする事業者様の求人をご紹介していました。もちろん、我々から押し付けるのではなく、松澤様の感覚・ちょっとした心の揺れを大事にすることを忘れませんでした。
あとはサポートさせていただく中で、しっかりその方に寄り添って、ご自身では見えない良さやアピールポイントを引き出していくことも大事にしています。
松澤さん:本当にたくさんやりとりさせていただきました。
——面接にあたって、どのようなサポートがあったんでしょうか?
松澤さん:面接前には、経歴や自己PRなど「自分のアピール方法」を相談しました。40〜50分ぐらい望月さんと電話していたと思います。ここまで親身になってくださって、ありがたかったです。
望月:面接対策は、タイミーキャリアプラスで提供しているサポートの1つです。初めての転職では特に、面接に慣れていなかったり、自身のキャリアや経歴をわかりやすく言語化するのが難しいこともあると思います。
そこで、整理するための資料をご用意したり、お電話やLINEを通じて要点をまとめるお手伝いをしているんです。
松澤さん:これまでやってきた仕事など、あらゆることを質問してくださって。自分のつたない回答を元にわかりやすい文章にまとめてもらったり、「それってこんな風に役に立ちますよね」とか「こういう活かし方ができますよね」とアドバイスしてくださったり。望月さんと一緒にカタチにしていった感じです。
大袈裟じゃなく、あの準備がなかったら多分落ちていたと思うぐらい、自分1人ではわからないことやうまく言葉にできないことを引き出してもらえて。自己肯定感が上がりました!
望月:いやいや、面接の本番で、緊張に打ち勝って実力をしっかりアピールできたのは松澤さんのお力があってこそ。むしろお仕事のことを根掘り葉掘り質問して、いろいろ申し上げてしまったので、少し反省しています(笑)。
松澤さん:むしろ、あそこまで向き合ってくださって、感謝していますよ。
——お話を聞いていても二人三脚感が伝わってきますね。面接対策以外では、どのようなサポートがあったのでしょうか?
松澤さん:履歴書や自己PR文の書き方でも、色々とサポートしてもらいました。自分の良い所って、何を書けば良いか自分ではわからないものじゃないですか。電話で相談した後、すぐにLINEで電話で話したことやポイントを送ってきてくださったので、本当に助かりました。
望月:自分の中で大切にしている事として、できるだけフランクにお話をして、その人の本音の部分や資料だけではわからない人となりをしっかり引き出したいと思っています。
松澤さんの場合も、状況が変わっていく中でも1社で長く続けられている忍耐力や柔軟性であったり、チェック作業に対する細やかさとか手先の器用さであったり……。話す中で松澤さんらしい強みが見えてきたんですが、ご本人からすると「それって強みになるんですか?」と疑問を持たれる場合が多いんですよ。
——2年前の転職活動のご経験と比べても、新しい発見はありましたか?
松澤さん:望月さんがとても真摯に僕のことを考え、理解してくださったからこそだと思っています。
2年前に利用した転職サービスでは、そもそもキャリアアドバイザーさんとの会話がほとんど無かったですし、「転職は1人でやらないといけない」という感覚だったんです。だから結局一歩踏み込めずに諦めてしまったというか。
望月さんとは、面接のアドバイス・履歴書の添削以外にも、何か不安のことがあればすぐLINEで質問をしていました。僕は今まで転職をしたことがなかったので、わからないことも多かったんですが、ここまで転職を前向きに捉えることができたのは望月さんのおかげです。
今回素敵な企業に出会えて、内定をいただくことができたのは、本当に望月さんと2人だったからこそだと思っていますよ。
望月:松澤さんのお人柄があってこそだと思いますが、そのように言っていただけて本当に感激です。ありがとうございます。
「お試し勤務」や「働きぶり評価」で、転職者も企業も安心できる
——細やかな面接や自己PRのサポート以外にも、タイミーキャリアプラスならではのサービスはあるのでしょうか?
望月:今回の松澤さんのご転職ではタイミングが合わなかったのですが、選考の途中段階で「お試し勤務」というものを行っています。選考中の企業でタイミーのスキマバイトの求人があれば、お試し勤務をしていただくんです。まさに体験入社のような感じですね。
少しの時間ではありますが、実際に仕事や職場の雰囲気を知ってもらうことで入社意向が高まり、内定後のミスマッチを無くすために役立てていただいています。
松澤さん:求職者からしても、内定前にその会社で働いてその後のイメージができたり、自分の働きぶりを少しでも知ってもらえたりするのは、大きなメリットですよね。
望月:それ以外にも、タイミーでのスキマバイトを経験されている方においては、許諾をいただいて可能な範囲の中で、タイミーでの企業評価(レビューや勤務回数、バッジなど)を応募企業に共有しています。
松澤さんであれば、「過去にこんな業種で働かれた実績があります」という就労履歴の他に「約1年の間に入ったアルバイト先からのGood評価が100%でしたよ」とか「お仕事の直前キャンセルは0回でした」などの情報も共有しています。加えて松澤さんはタイミーの方でピッキング作業の「バッジ」を獲得されていたので、そこも評価に繋がったと思います。
履歴書だけじゃわからない客観的な事実はとても重要で、タイミーが提供しているタイミーキャリアプラスだからできていることです。
実際、採用側の企業も、本人の履歴書や職務経歴書だけでは見えない第三者的な評価を知ることはあまりないので、採用にあたっての大きな安心材料になっているのではないでしょうか。
——「バッジ」というのは、どういったものでしょうか?
望月:タイミーの「バッジ機能」とは、例えばピッキングや仕分け、検品など特定の業務に対して、働き先から「良い動きをしてもらえた」と認定されると、働き手にバッジが付与される機能です。松澤さんの場合、ピッキング作業で多くの事業者様からバッジを獲得されていたんですね。
他の仕事先でどのような評価を受けているかという情報も一緒にアピールできるのはタイミーならではの強みだと思います。
——松澤さんはスキマバイトでの企業からのGood率が100%とのことですが、お仕事において心掛けていたことなどはありますか?
松澤さん:大事にしていたのは、例え副業やアルバイトという形であっても、自分から応募してお仕事としてやらせてもらう限りは、全力で全うしようということです。
無断キャンセルや無断欠勤はもちろんしないですし、遅刻もしないように余裕を持ってスケジュールを組んでいましたね。業務自体も、常に全力で向き合うように心掛けていました。自分としては当然だと思っていますが、それが良い評価をいただけた理由なのかもしれません。
望月:本業でのお話やスキマバイトでの企業評価を拝見していても、真面目で全力なお仕事への姿勢は強く見て取れたので、そこは私も自信を持って事業者様にアピールすることができました。
——スキマバイトでの実績も、大きな役割を果たしたんですね。今回の転職活動を通して、内定獲得以外の面で、大きな収穫や発見はありましたか?
松澤さん:個人的に、今後も含めた大きな収穫は「今の場所以外でもやっていける、戦える」という自信を得たことだと思います。長い間同じ場所にいると、「もう他では通用しないのでは」と思ってしまいがちじゃないですか。
今回、望月さんと色んなお話をしながら、自分のスキルや強みなどを言語化していって、それで希望した企業から内定をいただくことができて、自信につながったのが一番良かったことだと思います。
それはやっぱり、自分1人だけではできなかったと思います。望月さんと一緒にやり取りしていたからこそ、自分の強みを発見でき、自信になっていったと感じています。
望月:ありがとうございます。松澤さんが、タイミーキャリアプラスに興味を持って、一歩踏み出してくださったから。転職成功するためには、ご本人様のやり抜こうとする強い意志が必要です。我々キャリアアドバイザーはその後押しをしていただけ。
キャリアアドバイザーとして感じているのは、面談や書類だけに留まらない、タイミー上での働きぶりや第三者の評価を知っているからこそ、その方の強みや良い部分をお伝えできますし、迷っている候補者の方に一歩踏み込んで背中を押すことができるのだと思うんです。
今回、松澤さんが望まれる転職活動を支援できて、心から嬉しいですし、キャリアアドバイザー冥利につきますね。
——内定を獲得されて、新しい職場での展望などがあれば教えてください。
松澤さん:これまで不規則だったシフト制から固定時間勤務になり、お休みも安定するのが嬉しいです。勤務地も自宅からすぐ近くなので、プライベートも充実させられればと思います。
最初は、現場作業からスタートする予定なのですが、前職の経験も大いに活かせる業務内容なので、すぐに幅広い仕事を担当できるようになりたいですね。フォークリフトの資格を活かせる仕事にも挑戦できたらと思っています。
今回本当に1人では実現しなかった転職で、タイミーや望月さんには良いサポートで背中を押してもらえたので、この機会に自分の人生や仕事の幅もどんどん広げて行きたいと思っています。
(取材・執筆編集:吉川雄介、撮影:髙橋亘、編集:齋藤裕美子)
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
https://lab.timee.co.jp/