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都市部への人口流出や農業従事者の高齢化により、国内の農業従事者数は減少傾向が続いています。
そんな人手不足の状況下、タイミーでも「収穫」や「選別・調整」「出荷」などのスキマバイトが増え、2023年5月には農業業界の募集人数は過去最高となりました。
今回は、そんな農業業界でのタイミー利用実態をレポートします。
※本記事は、2023年7月14日配信のプレスリリースの転載です。
国内農業における人手不足の課題
農林水産省「農業労働力に関する統計」によると、2022年の農業従事者は122.6万人で、そのうちの70.1%を65歳以上が占めています。この農業従事者の著しい高齢化は、今後の国内食料自給率を揺るがす深刻な課題です。
農業業界が人手を集めにくい背景には、以下の2点があります。※4
- 収穫や苗の植え付けなどの作業は、特定の時期に集中する。閑散期は作業量を確保することが難しく、年間を通じた雇用が難しい。
- 同じ地域で複数の農業者が同じ作物を栽培することが多いため、繁忙期に労働力需要が集中してしまう。特定の期間にピンポイントで労働力を確保することが難しい。
※4 2016年1月 農林水産省「農業労働力の確保に関する現状と課題」:https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/hukyu/pdf/kadai_2801.pdf
農業業界におけるタイミーの募集人数推移
農業分野の人手不足の実態を受け、タイミー上で掲載されている農業のお仕事の募集人数は増加傾向にあり、2023年5月には過去最高となりました。
また、直近3ヶ月の募集人数の前年同月比を見てみると2023年4月は約4.9倍、2023年5月は約3.4倍、2023年6月は約4.3倍となり、農業の現場でタイミーの活用が広がっていることがわかります。
この募集人数の拡大は、農業の繁忙期である夏以降もさらに続くと予想されます。
さまざまな作物の農家でスキマバイトが利用されています
農業の仕事内容はさまざま。「収穫作業」や「選定・選別作業」、「出荷作業」といった幅広いお仕事が掲載されています。
より具体的な仕事内容や、現場の受け入れ体制については、下の記事をチェックしてみてくださいね。


農業業界でのタイミー活用拡大に向けた取り組み
このような状況を受け、タイミーは受け入れ先、働き手双方に対してのサポートも積極的に行なっています。
農家・事業者向けのサポート
自治体やJAと連携し、農家向けのセミナーを開催。サービスの説明はもちろん、事例の紹介、事業者向け管理画面の操作方法などをレクチャーし、タイミーを使いやすい体制を整えています。
働き手向けのサポート
働き手の不安払拭を目的に、農家や事業者と共同で、マニュアルを準備。農作業に適した服装や当日の業務内容を、写真と共に詳細に記載することで、初めての方でも安心して働けるような取り組みも行なっています。