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これまでタイミーラボでは、農園や果樹園などの、第一次産業にまつわるお仕事を紹介してきました。タイミーにはその他にも、卵の生産・販売等を行う養鶏場でのお仕事が掲載されています。
今回編集部は、北海道にある養鶏場「太田ファーム」に伺い、お仕事の体験取材を行いました。あわせて代表の高橋さんには、「どんな人に働きに来てほしいか」といった質問もしています。
普段食卓に並ぶ卵がどのような過程を経てきているのか興味がある人、養鶏場でのお仕事にチャレンジしてみたい人はぜひチェックしてくださいね。
★記事最後には、「太田ファーム」の案件情報を紹介中です。ぜひ最後までご覧ください！
- 取材ご協力先
- 太田ファーム
北海道江別市で、50年以上養鶏業を営む。主な事業は鶏卵の採卵。敷地内では直売所も運営しており、鶏卵に限らず加工品も販売している。
養鶏場でのスキマバイトに挑戦！
取材に伺った太田ファームは、50年以上の歴史を持つ養鶏場。鶏から生まれた卵の集卵から選別、梱包、出荷まで、全て手作業で行い、お店や工場へ商品を卸しています。
まずは、生まれたばかりの卵を、選別・洗浄用の機械のレーンにのせるお仕事です。鶏舎で集卵されたばかりの卵を、特殊な機械で持ち上げて......。
選別用の機械のレーンに載せます。手元のボタンを押すと、風の力で卵が吸い上げられ、1度に30個の卵が吸盤にくっつく仕組みです。ベテランの鶏・若い鶏 それぞれが生んだ卵が均等に流れるよう、順番通りに卵を流していきます。しっかりと吸着させれば落ちないと分かってはいつつも、思わずへっぴり腰になってしまいました。それでも、慣れてくると片手でできるので、スピード感をもって作業を進めましょう。
次は、卵の選別・検収のお仕事。先ほどレーンにのせた卵たちが、サイズごとに分けられて流れてきます。
続々と手元に流れてくる卵をケースに収めていきます。割れたりヒビが入ってしまっている卵は目視で確認し、この時除外します。よく見て判断する必要があるので、集中力が求められる作業です。機械で除ききれなかったフンなどの汚れが付着していることがあるので、しっかり拭き取ります。絶え間なく流れてくる大量の卵に慌ててしまう場面もありましたが、隣のスタッフの方に助けてもらいながら、なんとかさばいていきました。
最後に、併設されている直売所のお仕事も体験させてもらいました。お店では、商品の補充や接客を任されます。鳥インフルエンザの影響で卵不足になった時には、直売所に列ができたそうです。太田ファームの新鮮な卵を求めて、道内中からお客さんがいらっしゃいます。
実際に太田ファームで働いたワーカーさんからは、以下のようなコメントをいただいています。帰りに卵や加工商品を買って帰る方も多いようです。
たまごを集めるお仕事は最初おそるおそるでしたが、慣れてくると楽しかったです。この鶏たちが頑張って生んだんだなと思うと感慨深いものがありました。（50代女性）
最近は卵が品薄なので、太田ファームの商品のファンのお客さまや、卵をやっと買えて嬉しいお客さまが、とても嬉しそうに買っていて、とても良い空間でした。どうしても生き物や生物を扱うので、ちょこちょこ小さい虫がいます。小指の爪くらいでも虫が嫌な人は難しいと思います。でも接客業が好きな方や、近場の人にはおすすめの場所です。（30代女性）
実は太田ファームさんの卵を毎月、購入して食べていたので皆さんに(鶏さんにも)感謝しながら作業させていただきました。（40代女性）
代表の高橋さんにインタビュー！養鶏場のお仕事はどんな人に向いている？
次に、代表取締役の高橋眞奈美さんに、「ワーカーさんを受け入れる際に気をつけていること」などを伺いました。
代表取締役 高橋眞奈美さん
—— 本日はありがとうございました！改めて、普段ワーカーさんにお任せしている業務は何かを教えてください。
今日体験してもらった製品化の過程のお仕事に加え、鶏舎で生まれたての卵を集卵するお仕事もお任せしています。ケージの前のレーンに乗って流れてくる卵を拾い集めてケースに入れるお仕事です。17,000羽の鶏が生み落とした卵を3〜4人で集め切ります。
今回の取材では衛生上の観点から体験してもらうことが難しかったのですが、普段のワーカーさんはもっと鶏に近い場所で仕事をしてもらっていますね。
鶏舎の様子（太田ファーム公式HPより）
—— ワーカーさんが働きやすいように意識されていることはありますか？
卵というデリケートな商品を扱うこともあって、最初は誰でも緊張しています。特に卵の選別作業はスピードが求められることもあり難しいので、最初は鶏舎での集卵作業など、多少時間がかかってしまっても差し支えがない仕事をお任せするようにしていますね。
また、せっかくの出会いですし、一緒に働くからこそ楽しい気持ちで、コミュニケーションはしっかりするようにしています。なので、休憩は他のスタッフと同じタイミングでとってもらっていますね。「一緒にお菓子食べませんか？」「どこからきたの？」と、みなさん和気藹々としている印象です。
—— どんな人に働きに来てほしいですか？
卵は、さまざまな人の生活を支えています。
鳥インフルエンザの影響で卵がとても貴重になった時に、家族経営のオムライス屋さんが「普段通りに卵を供給してくれてありがとうございます」と、お礼を言いにきてくれたことがありました。お菓子屋さんも卵がないと営業ができないですし、卵の流通には、あらゆる人の生活がかかっています。だからこそ私たちは、なにがあっても流通を止めてはいけないという思いで働いているんです。ただの興味本位ではなく、そういった使命感をもって働いていただける方に、ぜひ来ていただきたいですね。
—— そういった思いに共鳴してもらえる人に来てほしいということですね。最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
養鶏場は、虫はいますし埃も匂いもきつい現場です。それでも、「生活に欠かせない卵を私の手で届けるんだ！」という思いで来てくれる方ならどなたでも歓迎です！ぜひ、働きに来てくださいね。
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