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【履歴書】スーパーのアルバイトやパートの志望動機の書き方は？例文つきで解説

履歴書

公開日：2025.04.23
更新日：2025.04.23

スーパーマーケット（以下、スーパー）でアルバイトやパートを始めようと考えている方の中には、志望動機の書き方について「何を書けばいいのだろう」「採用されやすい書き方があるのだろうか」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、スーパーの採用担当者の視点から見た効果的な志望動機の書き方について詳しく解説します。スーパーの特徴や業務内容を理解した上で、自身の強みを活かした魅力的な志望動機を作成するためのポイントや、職種別の例文も紹介していきます。

スーパーの採用担当が見ている履歴書のポイント

スーパーの採用担当が見ている履歴書のポイント履歴書の志望動機を書く前に、まずスーパーの採用担当者がどのような視点で応募者を見ているのかを理解していきましょう。スーパーは地域に密着したビジネスであり、幅広い年齢層の顧客と接する特性があります。

採用担当者は、単に「家から近いから」という理由だけでなく、スーパーでの仕事に対する理解や熱意、そして店舗運営に貢献できる人材かどうかを志望動機から読み取ろうとしています。真面目さや接客への意欲、明るさなどの要素がアピールできているかが重要なポイントです。

スーパー経営側の視点を理解する

多くの人にとって、普段は買い物客として利用しているスーパーですが、一度経営側の視点に立ってみると、スーパーの目標や課題が見えてきます。スーパーは地域の人々に愛され、売上を伸ばすことを目標としています。そのためには、顧客満足度を高め、リピーターを増やすことが重要になります。

コロナ禍以降、スーパーは「エッセンシャルワーカー」として注目を集めるようになりました。人々の生活に欠かせない存在であり、地域社会において重要な役割を担っています。こうした社会的な役割を担うスーパーでは、責任感を持って働ける人材が求められます。

また、スーパーはほかのサービス業と比べても生活に密着したビジネスといえるでしょう。お客様と直接やり取りする機会が多く、接客経験を積める環境であることから、将来の就職を見据えてスーパーでのアルバイト経験を積みたいと考える人も少なくありません。

採用担当が志望動機に求めている要素を理解する

採用担当者は志望動機を通して、応募者がスーパーでの仕事に適性があるかどうかを判断します。とくに重視されるのは以下3つの要素です。

・真面目さ

スーパーでは在庫チェックや品出しなどの作業が多いため、コツコツと丁寧に作業を続けられる真面目さが求められます。また、レジ業務では正確さも必要になるため、几帳面さややり抜く力もアピールポイントになるでしょう。

・接客への意欲

スーパーでは多くの顧客と接する機会があるため、接客に対して積極的な姿勢があるかどうかが問われます。接客業の経験がある場合はその経験をアピールし、経験がない場合でも接客への関心や意欲を示すことが重要です。

・明るさ・元気さ

地域に根付いたスーパーではとくに、親しみやすい性格の人が求められます。元気な挨拶ができることや、幅広い世代の顧客と自然にコミュニケーションが取れることが重要視される傾向です。

スーパーの業務特性を理解する

効果的な志望動機を書くためには、スーパーの業務特性についても理解しておきましょう。スーパーでの主な業務は、レジ、品出し、接客、清掃など多岐にわたります。

注目すべき点は、顧客層の幅広さです。子どもからお年寄りまで、あらゆる世代の顧客が訪れるため、どの世代の顧客にも対応できる柔軟性が求められます。

また、スーパーでは商品知識も必要になります。食品を取り扱うことが多く、商品の特性や保存方法、賞味期限の管理に関する知識が求められることもあります。とくに惣菜・調理部門では、食品衛生に関する知識や調理技術も必要になってきます。

さらに、チームワークも重要な要素です。スーパーの業務は一人で完結するものではなく、スタッフ間の連携が不可欠です。協力して効率的な店舗運営を行うことが、全体のサービス品質向上につながります。

【スーパー編】履歴書で好印象を与える志望動機の書き方

【スーパー編】履歴書で好印象を与える志望動機の書き方スーパーでのアルバイトやパートの志望動機を書く際は、単に「働きたい」という意思を伝えるだけでなく、自身がどのようにスーパーの業務に貢献できるかを具体的に示すことが重要です。

理想的な志望動機の構成は、「なぜスーパーで働きたいのか」「自分のどのような強みや経験が活かせるか」「採用後どのように貢献したいか」という流れで書くとわかりやすくなります。また、そのスーパーを選んだ理由を具体的に書くことで、その店舗への関心の高さをアピールできるでしょう。

次項からは、具体的な志望動機の書き方のポイントを解説していきます。

自分の強みとスーパー業務のマッチングを示す

志望動機で重要なのは、自身の強みや特性がスーパーの業務にどのように活かせるかを具体的に示すことです。採用担当者は「この人がスーパーで働くとどんなメリットがあるのか」を知りたいと考えています。

効果的なアプローチとしては、まず自分の強みや経験を挙げ、それがスーパーのどの業務に活かせるのかを具体的に説明することです。たとえば、「体育会系の部活で培った体力と元気な挨拶」「飲食店でのアルバイト経験で身につけた接客スキル」「趣味の料理で得た食材の知識」など、自分ならではの強みを具体的に示しましょう。

以降では、とくに重要な「真面目さ」「接客への意欲」「明るさ・元気さ」をアピールする具体的な方法を見ていきます。

「真面目さ」をアピールする

スーパーの業務では、商品の品出しや整理整頓、在庫管理など、コツコツと正確に行う作業が多くあります。そのため、真面目さや几帳面さをアピールすることは非常に効果的です。

真面目さをアピールする際は、具体的なエピソードを交えると説得力が増します。たとえば「6年間ピアノを習っていて、毎日30分の練習を欠かさず続けています。やると決めたことは自分で計画を立て、コツコツと積み重ねることが得意です」といった表現が有効です。

また、学校の委員会活動や係の仕事を責任持って遂行した経験や、長期間継続している習い事や趣味などもアピールポイントになります。こうした経験を通じて身につけた「継続力」や「責任感」がスーパーの仕事にどう活かせるかを具体的に述べることで、採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。

「接客への意欲」を伝える

スーパーは多くの顧客と接する機会があるため、接客への意欲や経験をアピールすることは重要です。接客業の経験がある場合は、その経験を具体的に書くと効果的でしょう。

「以前コンビニで2年間アルバイトをした経験があります。レジ打ちにも1か月ほどで慣れ、常連のお客様との会話も楽しめるようになりました。スーパーではより幅広い年齢層のお客様が来店されると思いますので、一人ひとりに合わせた接客を学びたいと思います」といった具体的な経験と、それをスーパーでどう活かしたいかを述べると説得力が増します。

接客業の経験がない場合でも、「スーパーで買い物中に困っていたときに店員さんが親切に対応してくれて感動した経験があります。私もそのような対応ができる店員になりたいと思い、応募しました」など、顧客として体験したエピソードを挙げ、自分もそうなりたいという意欲を示すことができます。接客が好きな理由や人と話すことが得意な理由など、自分の性格や特性も織り交ぜるとよいでしょう。

「明るさ・元気さ」を表現する

スーパーは地域に根付いた店舗であり、親しみやすい雰囲気を大切にしています。そのため、明るく元気な人材は重宝されます。この要素をアピールする際は、自分の性格や過去の経験を具体的に述べることが効果的です。

「体育会系の部活に3年間所属していたので、元気な挨拶には自信があります。店内を明るい雰囲気にすることで、お客様に気持ちよくお買い物をしていただきたいと考えています」といった表現なら、明るさと元気さを効果的に伝えられます。

また、地域のイベントやボランティア活動への参加経験、さまざまな年代の人と交流した経験なども、親しみやすさをアピールするポイントになります。「地域の子ども会でボランティアとして活動した経験があり、小さな子どもからお年寄りまで幅広い世代の方と自然に会話できることが得意です」といった表現も効果的です。

明るさや元気さは、文面だけでなく実際の面接でも重要になりますので、履歴書に書いたことと実際の印象に大きな差が出ないよう、自然な自分のよさをアピールすることを心がけましょう。

通勤の便利さを魅力的に書く

「家から近いから」という理由は、実は多くの人が持つ志望理由です。しかし、単にそれだけを書くと、「どこでもいいから近いところで働きたいのでは？」と思われかねません。通勤の便利さを志望動機に含める場合は、それを店側のメリットとしても示すことが重要です。

効果的な表現としては、「自宅から近く通勤が容易なため、急なシフト変更にも柔軟に対応できると考えています」「通勤時間が短いため、体力を温存して仕事に集中することができます」など、近いことがどのように仕事のパフォーマンスによい影響を与えるかを具体的に述べるとよいでしょう。

また、「家から近く、昔から利用しているので親しみがあります。通勤がしやすいので、なるべく長く働けると考え、応募させていただきました」といった表現も効果的です。このように、通勤の便利さとほかの志望理由（店舗への親しみや長期勤務の意欲など）を組み合わせることで、より説得力のある志望動機になります。

スーパーの職種別・志望動機の例文集

スーパーには、レジスタッフ、品出し担当、惣菜・調理部門など、さまざまな職種があります。それぞれの職種によって求められる資質や業務内容が異なるため、志望動機も職種に合わせて最適化すると効果的です。

職種別の志望動機を書く際のポイントは、その職種特有の業務内容や必要なスキルへの理解を示すことが大切です。たとえば、レジスタッフであれば接客スキルや計算の正確さ、品出し担当であれば体力や几帳面さ、惣菜・調理部門であれば料理への興味や衛生管理への意識などをアピールするとよいでしょう。

レジスタッフ向けの志望動機例文

レジスタッフは、顧客と直接やり取りする機会が多い職種です。接客スキルやコミュニケーション能力、そして正確な作業能力が求められます。以下に、レジスタッフを希望する場合の志望動機例文を紹介します。

【例文】

私は以前カフェでのアルバイト経験があり、多くのお客様と接する中でコミュニケーションを取ることの楽しさを知りました。また、数学が得意で計算も好きなため、レジスタッフの業務に向いていると考えています。貴店は地域の方々に親しまれており、私も実際利用する中でスタッフの方々の丁寧な接客に感銘を受けてきました。私も一員となれたら、お客様に気持ちよくお買い物をしていただけるよう、笑顔で丁寧な対応を心がけたいと思います。

ポイントは、接客経験を具体的に述べていること、計算能力という業務に直結するスキルをアピールしていること、そして実際に利用した経験から店舗のよさを認識していることを示している点です。レジ業務に必要な「接客スキル」「正確さ」「笑顔」といった要素をうまく盛り込んでいます。

品出し担当の志望動機例文

品出し担当は、接客の機会は少ないものの、体力や几帳面さが求められる職種です。コツコツと作業を続ける忍耐力や、効率的に作業を進める能力が重要になります。以下に、品出し担当を希望する場合の志望動機例文を紹介します。

【例文】

私は物事を整理整頓することが好きで、自分の部屋や机の上もいつも整理された状態を保っています。また、中学・高校とバスケットボール部に所属していたため体力には自信があり、長時間の立ち仕事や重いものを運ぶ作業も苦になりません。品出しの仕事は、私の几帳面な性格と体力を活かせる業務だと考えています。効率よく正確に作業を進め、魅力的な売り場づくりに貢献したいと思い、応募しました。

例文のポイントは、「整理整頓が好き」「体力がある」という品出し業務に直結する資質をアピールしている点です。また、コツコツと作業できる品出し業務の特性を理解した上で、自分の性格との親和性を示している点も効果的です。

惣菜・調理部門の志望動機例文

惣菜・調理部門は、食品を扱う部門であるため、料理への興味や衛生管理の意識がとくに重要視されます。また、チームワークを発揮して効率的に調理や商品化を行う能力も求められます。以下に、惣菜・調理部門を希望する場合の志望動機例文を紹介します。

【例文】

私は料理が趣味で、家族や友人のために料理を作ることを楽しんでいます。最近は和食の調理技術を磨いており、基本的な包丁使いには自信があります。また、食品衛生に関する知識も独学で勉強しており、清潔な環境で調理することの重要性を理解しています。貴店の惣菜コーナーは品揃えが豊富で、いつも新鮮な商品が並んでいることに感心しています。私も惣菜・調理部門の一員として、美味しく安全な商品を提供することでお客様の食生活に貢献したいと思い、応募しました。検便などの衛生管理にも積極的に協力し、チームの一員として貢献していきたいと考えています。

この例文のポイントは、料理の趣味や技術を具体的に述べていること、食品衛生に対する意識の高さをアピールしていること、そして実際に店舗の惣菜コーナーを見て評価していることを示している点です。また、衛生管理についても理解していることを示すことで、業務内容への理解の深さをアピールしています。

スーパーのパート・アルバイトで避けるべき志望動機の表現

スーパーのパート・アルバイトで避けるべき志望動機の表現志望動機を書く際には、採用担当者によい印象を与える表現を使うことが大切ですが、同時に避けるべき表現もあります。不適切な表現は、せっかくの志望動機の効果を半減させてしまう可能性があるので注意しましょう。

誇張した表現

志望動機を書く際、自分をよく見せようとして大げさな表現を使うことは避けるべきです。たとえば「私はスーパーの仕事に人生をかけています」「お客様のために命を懸けて働きます」といった誇張表現は、かえって不自然さを感じさせ、採用担当者に違和感を与えてしまいます。

わざとらしい志望動機はすぐに見抜かれてしまうものです。大切なのは、自分の強みや経験を正直に、かつ魅力的に伝えることです。たとえば「スーパーで働くことで接客スキルを磨きたい」と素直に書くだけでも、十分に意欲を伝えることができます。

自分にない経験や資質を無理に作り出すのではなく、自分の実際の経験や性格の中から、スーパーの仕事に活かせる要素を見つけて、それを自然な表現で伝えることが大切です。「何でもやります！」という漠然とした熱意よりも、「レジ業務に興味があり、とくに接客面で貢献したいと考えています」といった具体的な内容の方が、説得力があります。

自己中心的な理由

「家から近いから」「時給が高いから」といった自己中心的な理由だけを挙げることも避けましょう。こうした理由は確かに多くの人が持つ本音ではありますが、それだけでは「どこでもいいから条件のよいところで働きたい」という印象を与えかねません。

重要なのは、自分のメリットだけでなく、店側の視点も入れることです。たとえば「家から近いから」という理由を挙げる場合でも、「家から近いため、急なシフトの穴埋めにも対応しやすい」「通勤時間が短いので、体力を温存して仕事に集中できる」といったお店にとってのメリットにつながる表現を加えるとよいでしょう。

また、希望するスーパーを選んだ具体的な理由（「品揃えの豊富さに感銘を受けた」「スタッフの方々の接客が丁寧で好印象だった」など）を加えることで、「ほかではなくこの店で働きたい」という意欲を示すことができます。自己中心的な理由と店舗への関心を上手く組み合わせることで、バランスの取れた志望動機になります。

短期志向

「すぐに辞める予定」と受け取られるような短期志向の表現も控えましょう。多くの企業は、長期勤務を前提に人材を採用しています。そのため、短期間しか働けないことを強調すると不利になる可能性があります。

たとえば「就職が決まるまでの間だけ」「試験期間中はシフトに入れません」といった表現は、採用担当者に「育成してもすぐに辞めてしまうのでは」という懸念を抱かせる可能性があります。

もちろん、学生であれば卒業後に就職することは当然ですし、主婦・主夫であれば家庭の事情でシフトに制約があることもあるでしょう。そうした事情がある場合は、「学生ですが、卒業までの間、責任を持って働きたいと考えています」「家庭の事情で平日の午前中のみの勤務希望ですが、その時間帯は確実に働くことができます」など、制約がある中でも最大限貢献する意欲を示す表現を心がけるとよいでしょう。