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履歴書の電話番号欄の書き方に迷ったことはありませんか。「固定電話と携帯電話、どちらの番号を書くべき?」「固定電話を持っていない場合は空欄でいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、履歴書の電話番号欄の基本的な書き方から、固定電話がない場合の対処法、緊急連絡先の記入方法まで、具体的な例を交えて詳しく解説します。
履歴書の電話番号欄は連絡がつきやすい番号を書くのが基本
履歴書の電話番号欄には、採用担当者が応募者に確実に連絡できる番号を記入することが重要です。面接日程の調整や合否の連絡など、企業からの重要な連絡は電話で行われることが多いためです。
また、多くの採用担当者は日中の業務時間内に応募者と連絡をとろうとするため、日中に連絡がつきやすい電話番号を記入するようにしましょう。企業からの電話は非通知の場合もあるため、非通知着信拒否設定をしている場合は解除しておきましょう。
携帯電話と固定電話はどちらを書くべき?
携帯電話と固定電話の両方を持っている場合は、もっとも連絡がつきやすいほうの電話番号を記入します。いまは多くの人が携帯電話を持ち歩いているため、携帯電話番号を記入するのが一般的です。
履歴書のフォーマットによっては、固定電話と携帯電話の両方を記入する欄がある場合もあります。両方を持っているのであれば両方の欄に記入し、片方しか持っていない場合は、もう片方の欄に「なし」と記入します。現在は携帯電話のみを所有している人も多いため、固定電話がなくても採用に不利になるようなことはありません。
現在働いている会社から支給されている電話番号を書くのはNG
現在働いている会社から支給されている携帯電話の番号を履歴書に記入するのは避けましょう。理由は主に3つあります。
1つ目は、会社支給の携帯電話は現在の業務のために貸与されているものであり、転職活動での使用は不適切だからです。2つ目は、退職時に返却が必要なため、採用プロセスの途中で連絡が取れなくなる可能性があるためです。3つ目は、会社によっては従業員に貸与している携帯電話の通話履歴を確認できる場合があり、転職活動が発覚するリスクがあるためです。
履歴書には、必ず個人所有の電話番号を記入しましょう。
履歴書の電話番号欄の書き方
履歴書の電話番号欄は、採用担当者が確実に連絡できるよう、正確でわかりやすく記入するのが重要です。基本的な書き方としては、数字をハイフンで区切って「090-1234-5678」のように記入します。
以下では、状況別の書き方について詳しく解説していきます。どの場合でも、数字は読みやすく丁寧に書き、記入後に間違いがないかを必ず確認しましょう。
【一般的な記入欄の書き方例】
TEL 03-1234-5678 (◯◯方呼出) | 携帯番号 090-1234-5678 |
FAX 03-1234-5679 | E-mail aiueo@xxx.com |
電話番号欄に括弧()がある場合の書き方
電話番号欄にもともと括弧が印刷されている場合、括弧の位置によって書き方が変わります。
括弧が左端にある場合は、括弧内に市外局番や携帯電話の最初の3桁を記入し、残りの番号をハイフンで区切って記入します。たとえば「(03)1234-5678」「(090)1234-5678」のような形式です。
括弧が中央にある場合は、市外局番や携帯電話の最初の3桁を記入したあと、括弧内に次の4桁を入れ、その次に最後の4桁を記入します。たとえば「03(1234)5678」「090(1234)5678」のようになります。この場合、ハイフンは使用しません。
履歴書にもともと括弧が印刷されていない場合は、括弧を追加する必要はなく、ハイフンで区切った形式で記入すれば問題ありません。
固定電話がない場合の書き方
固定電話を持っていない場合の書き方は、履歴書のフォーマットによって異なります。
電話番号欄が1つしかない場合は、携帯電話番号のみを記入しましょう。番号の前に「携帯」と書くと、よりわかりやすくなります。
電話番号欄が固定電話用と携帯電話用にわかれている場合は、固定電話の欄に「なし」と記入し、携帯電話の欄に番号を記入します。近年は固定電話を持っていない方も多いため、「なし」と記入しても何ら問題はありません。
FAX記入欄がある場合の書き方
FAX記入欄がある場合の対応も、FAXの有無によって異なります。FAXを持っている場合は、電話番号と同様にハイフンで区切って記入します。たとえば「03-1234-5679」のような形式です。
固定電話の番号とFAX番号が同じ場合でも、履歴書では省略を避け、「同上」とは書かず、改めて番号を記入するようにしましょう。」
FAXを持っていない場合は、空欄または「なし」と記入します。使用できない場合も番号は記入しないようにしましょう。
緊急連絡先の書き方
緊急連絡先は、本人と連絡がとれない場合の代替連絡先として非常に重要です。履歴書に、緊急連絡先や、現住所以外に連絡を希望する場合の記入欄があれば、両親や兄弟姉妹など、確実に連絡がとれて、かつ信頼できる人物の連絡先を記入しましょう。
記入方法は、「090-1234-5678(母)」のように、電話番号の後に本人との関係を括弧内で記入します。実家の固定電話を緊急連絡先とする場合も、同様に「03-1234-5678(母)」とします。
緊急連絡先に実家の電話番号を記入する場合は、日中に確実に電話を取れる人がいるか確認しておきましょう。また、緊急連絡先として記入した人には、企業から連絡が入る可能性があることを事前に伝えておくことが大切です。
「~方呼出」を記載した方がよいケース
「方呼出」(かたよびだし)とは、寮生活やルームシェアなどで他人の固定電話を借り、第三者に取り次いでもらう必要があるという意味の言葉です。
記入方法は「03-1234-5678(山田方呼出)」のように、電話番号のうしろに括弧をつけ、電話の所有者の名字と「方呼出」を記入します。この場合、「様」などの敬称は不要です。
方呼出を記入する場合は、電話の所有者に事前に了承を得ておきます。また、電話を取り次いでもらえる時間帯なども確認し、スムーズに連絡がとれるように準備しておきましょう。
履歴書の電話番号欄を書く際のポイント
履歴書の電話番号欄は、採用担当者と連絡をとるための重要な要素です。単に番号を記入するだけでなく、より確実に連絡がとれるよう、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。以降で詳しく解説します。
数字は見やすいようにはっきりと書くこと
数字は個人の筆跡の特徴が出やすく、読み間違いのリスクが高い項目です。とくに「1」と「7」、「4」と「9」、「3」と「8」、「6」と「0」など、似た形の数字は筆跡によっては区別がつきにくくなることがあります。
数字は丁寧に、はっきりと書きましょう。とくに手書きの履歴書では、記入後に第三者に確認してもらうことをおすすめします。また、書き間違えた場合は修正液や修正テープでの訂正は避け、新しい履歴書に書き直すようにしましょう。
パソコンで履歴書を作成すれば、読み間違いのリスクを減らすことができます。ただし、手書きが指定されている場合は、必ず指示に従うようにしましょう。
電話に出やすい時間を記入しておくこと
履歴書を提出した企業から電話がかかってきても、仕事や学業などで電話に出られない時間帯がある方も多くいます。そこで、履歴書の「本人希望記入欄」に、電話に出やすい時間帯を記入しておくと採用担当者との連絡がスムーズになります。
記入例としては、「平日17時以降に連絡可能」「土日は終日対応可能」「12:00~13:00の間であれば確実に応答可能」といった具体的な時間帯を示すのが効果的です。これにより、採用担当者は最適なタイミングで連絡をとることができます。
また、留守番電話やボイスメールの設定をしておき、電話に出られなかった場合でも折り返し連絡ができるようにしておくようにしましょう。
まとめ
今回は、履歴書の電話番号欄の書き方について解説しました。基本的なマナーとして、採用担当者と確実に連絡がとれる電話番号を記入することがもっとも重要です。現代では携帯電話が一般的な連絡手段となっているため、携帯電話番号の記入で問題ありません。固定電話を持っていない場合は「なし」と記入し、会社支給の携帯電話番号の記入は避けましょう。また、緊急連絡先には確実に連絡がとれる人物を選び、関係性を明記します。
電話番号の記入にあたっては、フォーマットに応じて適切な形式を選ぶとともに、数字は読みやすく丁寧に記入することが大切です。また、履歴書には電話に出やすい時間帯を記入し、非通知電話の着信拒否設定は解除しておきましょう。
履歴書は就職活動における重要な書類です。電話番号欄の記入からも、あなたの誠実さや丁寧さが伝わるため、慎重に記入しましょう。