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ケージに入った可愛い犬や猫が販売されているペットショップ。
動物好きの人なら、一度は「ペットショップで働いてみたい」と思ったことはないでしょうか。かわいい動物たちに囲まれて楽しく働けるイメージがある一方で、給餌や給水、排泄物の処理など常に動物のことを気にかける必要がある、責任がともなう仕事でもあります。
この記事では、主に犬や猫など小動物を扱うペットショップのアルバイトについて、その仕事内容、メリットやデメリット、向いている人の特徴などを詳しく解説します。
ペットショップのアルバイトはきつい?
ペットショップのアルバイトは、動物が好きで、世話をすることに喜びを感じる人にとっては、楽しく充実した仕事です。一方で、とくに動物好きではない人や動物の匂いが苦手な人、また体力に自信がない人にとっては、重いペット用品を運んだり、たくさんのケージを掃除したりするため、きついと感じるかもしれません。
ペットショップでのアルバイトが自分に合うかどうかは、具体的な仕事内容はもちろん、時給、メリットやデメリットなどを総合的に踏まえて判断するのが重要です。
ペットショップの仕事は、捉え方によっては動物の命にかかわる仕事でもあります。動物好きだからといって軽い気持ちでアルバイトに申し込むのではなく、仕事の内容や特徴をしっかりと理解したうえで検討しましょう。
ペットショップのアルバイトの仕事内容
ペットショップのアルバイトが担当する主な仕事は、大きく分けて「接客や販売」「商品管理や店舗清掃」「動物の世話や健康管理」の3つです。
これらの仕事を通じて、動物との適切な触れ合い方や動物に関する深い知識、さらには正しい接客方法などが身につきます。ペットショップのアルバイトの仕事内容について詳しく見ていきましょう。
接客や販売
接客業務では、お客様が興味を持っている動物の特徴や性格、適切な飼育方法などを説明したり、ペットフードやケージ、おもちゃなどのペット用品について売り場を案内したりといった、サービス業務を中心に行います。お客様のあらゆる質問に丁寧に答え、適切なアドバイスをすることが求められる仕事です。
販売業務では、レジで会計処理を行ったり、購入されたペットの契約、商品の包装などを行います。
接客や販売の仕事を通じて、動物やペット用品に関する知識を習得できるだけでなく、接客スキルやコミュニケーション能力も身につけることができるでしょう。
商品管理や店舗清掃
「商品管理や店舗清掃」は、ペットショップを円滑に運営するために欠かせない仕事です。
商品管理の主な業務内容には、在庫管理や発注、陳列などがあります。たとえば、ペットフードなど消耗品の在庫状況を確認し、必要に応じて発注を行います。新商品が入荷した際には、検品をしたあとに適切な場所に商品を陳列。商品をアピールするためのPOPなどを制作することもあるでしょう。
店舗清掃の業務内容は、フロアの清掃や店舗のトイレ掃除などを行います。お客様を気持ちよくお迎えし、快適に売り場を回って買い物を楽しんでもらうためにも、店舗清掃は毎日欠かすことのできない大切な業務です。
また、店舗運営の一環として、季節やイベントに合わせた店内装飾を行うこともあります。
これらの業務を通じて、商品知識や店舗運営の基礎を学ぶことができるでしょう。
動物の世話や健康管理
「動物の世話や健康管理」は、ペットショップのアルバイトのなかでもとくに重要な仕事です。具体的な業務内容は、動物たちへの給餌や給水、ケージの清掃、トイレのお世話などです。また、動物の種類や個体に合わせてブラッシングや爪切り、耳掃除なども行います。
さらに、日々の観察を通じて動物たちの様子を細かくチェックし、健康管理に努めます。毎日の食事量や排泄物の状態、活動量などを確認して、体調の変化に気を配りましょう。もしも異常が見られた場合は、すみやかに上司や獣医師に報告して適切な対応を取る必要があります。また、適切な温度や湿度の管理も重要な仕事です。動物の命を扱う仕事ゆえに、強い責任感を持って対応しましょう。
この仕事を通じて、動物の健康管理に関する知識を身につけることができるため、将来、動物関連の仕事を目指す人にとっては有意義な経験を積むことができるでしょう。
ペットショップのアルバイトの時給相場
求人ボックスのデータによると、ペットショップのアルバイトの平均時給は1,023円です。特別な経験やスキルは必要ありませんが、その分、時給もあまり高額にはならない傾向です。
ただし、トリミングを担当するトリマーや犬のしつけのプロであるドッグトレーナーといった資格を持っていると、通常よりも高めの時給で働ける場合もあります。
ペットショップのアルバイトをするメリット
ペットショップでアルバイトをする主なメリットは以下の4つです。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
動物に関する知識が身につく
ペットショップのアルバイトを通じて、さまざまな動物の特徴や習性、適切な飼育方法など、動物に関する幅広い知識を身につけることができます。犬や猫だけでなく、うさぎやハムスターなどの小動物から、爬虫類、さらには鳥類まで、多様な動物について知識を深められるのは、動物好きにとって大きなメリットになるといえそうです。
また、ペットフードやペット用品についての知識も身につきます。各商品の特徴やつかい方、どの動物にどの商品が適しているかなど、実践的な知識を習得できるでしょう。
このような知識は、自分でペットを飼う際にも役立ちますし、動物看護師や動物トレーナーなどの専門職を目指す人にとっても貴重な経験になります。
さらに、アルバイトを通じて動物の健康管理や病気の早期発見についても学べるため、動物福祉の観点からも、ペットショップでの仕事は意義のある経験となるでしょう。
動物と触れ合える
ペットショップのアルバイトの大きな魅力の一つは、実際に動物と触れ合える機会が多いことです。日常的にさまざまな動物の世話をするなかで、それぞれの動物の個性や性格を感じ取れるようになります。
このような環境は、動物が好きな人にとっては非常に楽しく、やりがいを感じられるでしょう。また、普段あまり接する機会のない珍しい動物と触れ合えるのも、ペットショップならでは。動物との触れ合いを通じて、動物の行動や反応を直接観察できるのは、書籍や動画では得られない貴重な経験となります。さらに、動物との触れ合いは、心を落ち着かせる効果があるともいわれています。
ただし、動物との触れ合いはあくまでも仕事の一環。公私混同とならないよう意識することが大切です。
接客スキルやマナーに関する知識が身につく
ペットショップのアルバイトでは、接客業務を通じて、接客スキルやマナーに関する知識を身につけることができます。具体的には、お客様と接する際の適切な話し方や態度、また質問への対応方法や商品説明の仕方などを実践的に学べます。
初めてペットを飼うお客様に対して、飼育方法をわかりやすく説明したり、お客様の要望に合わせて適切な商品を提案したりすることで、コミュニケーション能力が磨かれます。これらのスキルは、ペットショップだけでなく、あらゆる職業で活かすことができる汎用的なスキルです。
ペットショップのアルバイトをするデメリット
ペットショップのアルバイトにはたくさんのメリットがありますが、一方で、デメリットもいくつかあります。ペットショップでのアルバイトを検討する際は、デメリットについても理解したうえで、自分に合っているかどうかを判断することが大切です。
動物のにおいや世話がきついと感じることがある
ペットショップには、当然ながら多種多様な動物がいます。多くの動物が集まる環境では動物独特のにおいが発生し、また排泄物は強い臭気を放つため、そうしたにおいが苦手な人は、ペットショップでのアルバイトはきついと感じるかもしれません。
また、世話の面では、給餌や給水のほか、排泄物の処理や汚れたケージの掃除といった作業もあります。生き物を扱う以上、これらの仕事は必ず行う作業ですが、抵抗がある人にとっては、慣れるのに時間がかかってしまうかもしれません。
におい対策としては、休憩時に外の空気を吸ってリフレッシュする、勤務終了後には動物に害のない消臭スプレーを服にかけるなどがおすすめです。においに徐々に慣れていく可能性もありますが、根本的な解決は難しいため、においに敏感な人はマスクを二重にするなど、自分でできる範囲の対策を取り入れてみましょう。
体力的にきついと感じることがある
ペットショップでのアルバイトは、接客などで長時間立ち仕事が続いたり、ペット用品などの重い荷物を運搬したり、たくさんのケージを清掃したりと、体力が必要な業務もあります。また、動物の世話は休日や祝日でも必要になるため、勤務形態が不規則になることも。
対策としては、自分の体力に応じて無理のない範囲で勤務シフトを調整したり、日頃から体力づくりを心がけることが重要です。
動物との別れがつらいと感じる
ペットショップでのアルバイトでは、世話をしている動物との別れがつきものです。動物たちは、最終的には新しい飼い主のもとへ巣立っていきます。日々世話をし愛着が湧いた動物との別れは、動物好きな人にとってはとくにつらい経験となるでしょう。
また、世話をしていた動物が病気になったり、最悪の場合は亡くなったりするケースもあります。動物への愛情が強ければ強いほど、そうした別れは辛いものになるでしょう。
動物たちとの別れを避けることはできませんが、動物たちが新しい家族のもとで幸せに暮らすことを想像し、その別れを前向きに捉えるようにしましょう。
【口コミ】ペットショップのアルバイトのレビューを紹介!
実際にペットショップのアルバイトを経験した方の声を紹介します。以下は、タイミーをつかってアルバイトを経験したワーカーの口コミです。
かわいい動物に囲まれて癒やされました。(50代・男性)
品出しをしながらいろんなペット用品について知ることができて、とても楽しくお仕事することができました。(20代・女性)
品出しと在庫の有効期間チェックをしました。いつも何気なく利用していましたが、お店側の細かい配慮があることを感じました。(60代・女性)
本日はレジを担当させていただきました。土曜日なのもあって適度に忙しく丁度よかったです。(40代・男性)
お客様が連れているわんちゃんに癒やされながら、黙々と作業ができて楽しかったです。(40代・女性)
動物と触れ合いながら働けるため癒やされたという声も多く、やはりペットショップでのアルバイトは動物好きには魅力的な仕事のようです。
ペットショップのアルバイトに向いている人の特徴
ペットショップのアルバイトに向いている人の主な特徴は、以下のとおりです。
- 動物が好きで、動物との触れ合いを楽しめる人
- 責任感が強く、生き物の世話を確実に行える人
- 体力に自信がある人
- お客様対応が得意な人
- 鋭い観察力を持ち、動物の健康状態の変化に気づける人
- 清潔好きで、衛生管理の重要性を理解している人
たとえば、自宅でペットを飼った経験がある人や、動物園での仕事経験、動物関連のボランティア経験がある人は、動物の扱いに慣れているためペットショップのアルバイトに向いているといえるでしょう。また、接客業の経験がある人は、お客様対応がスムーズに行えるはずです。
ペットショップのアルバイトは、ただの動物好きというだけでなく、強い責任感と観察力を持ち、動物の健康と幸福を第一に考えられる人に向いている仕事といえるでしょう。
ペットショップのアルバイトに資格は必要?
ペットショップでアルバイトを始めるにあたって、特定の資格は必須というわけではありません。多くの場合、動物への愛情を持っていることや、責任をもって仕事ができることが重視されます。そのため、研修や業務を通じて必要な知識やスキルを身につけることができるため、未経験者でも応募可能な求人がたくさんあります。
ただし、以下のような資格を持っていると、選考の際や業務の幅を広げるうえで有利になる可能性があります。
- 愛玩動物飼養管理士
- 愛玩動物看護師
- トリマー資格
- ペットフード販売士
これらの資格は、動物の健康管理や栄養学、美容などの専門知識の証明になります。資格を保有していることで、より専門的な業務を任されたり、お客様によりよい説明や提案ができるでしょう。
しかし大切なのは資格の有無ではありません。動物への深い理解と愛情、そして責任感が重要です。
ペットショップのアルバイトをするならタイミーがおすすめ!
本記事では、ペットショップのアルバイトの仕事内容、メリットやデメリット、向いている人の特徴などを詳しく解説してきました。動物好きな方にとって魅力的な仕事ですが、同時に大きな責任をともなう仕事でもあります。
ペットショップでのアルバイトに興味はあるものの、長期的に働くことに不安を感じる方や、まずは試しに働いてみたいという方には、短期・単発バイトを提供するタイミーがおすすめです。タイミーは、アプリを通じて、1日単位、数時間単位の短期・単発バイトを簡単に探すことができるサービスです。ペットショップに限らず、さまざまな業種の仕事を柔軟に選べるため、自分に合った仕事を見つけやすいでしょう。
ペットショップでのアルバイトを検討している方は、タイミーを利用して短期で経験を積んでみるのもよいでしょう。実際に働いてみることで、自分に合っているかどうかを判断するよい機会となるはずです。
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
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