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コミュニケーションスキルとは?誰でもできるトレーニング方法も紹介

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コミュニケーションスキルとは?誰でもできるトレーニング方法も紹介

目次

仕事においてコミュニケーションスキルが必要とよく聞きますが、「コミュニケーションスキルって、具体的にはどんなスキル?」「どうやって高めるの?」など、さまざまな疑問を抱えている人が多いのではないでしょうか。

コミュニケーションスキルは、アルバイトやパート先でのやりとりに限らず、友達付き合いなどプライベートにおいても、非常に重要です。

本記事では、コミュニケーションスキルとはそもそもどんなスキルなのか、コミュニケーションスキルを高めるためにはどんなトレーニングが有効なのか、解説します。話すことが苦手であっても、コミュニケーションスキルを高めることは、十分可能です。本記事を通して、コミュニケーションスキルを高めていきましょう。

コミュニケーションスキルとは?

コミュニケーションスキルとは、話す力だけでなく、 「相手と円滑にコミュニケーションを取るために必要なスキル全般」を意味します。つまり、コミュニケーションは、相手と双方向的に行われるものであるため、「コミュニケーションスキルが高い=話すのが上手」というわけではありません。

コミュニケーションスキルを構成する4つの要素

コミュニケーションスキルを構成する要素として、以下の4つが挙げられます。自分から相手に伝える能力だけでなく、相手から自分へおくられた言葉をよく聴き、意図をくみ取る力も重要です。

  • 表現力
  • 傾聴力
  • 推察力
  • 共感力

この4つの要素は、どれが欠けても成立しません。すべての要素を複合的に身につけることが、コミュニケーションスキルとなるのです。文化庁が取りまとめた、「コミュニケーションの在り方」および「言葉遣い」についての報告書、「分かり合うための言語コミュニケーション」でも、以下のように記されています。

分かり合うためのコミュニケーションとは、複数の人が互いの異なりを踏まえた上で、情報や考え、 気持ちなどを伝え合い、理解し合い、その理解を深めることである。
(引用:文化庁『分かり合うための言語コミュニケーション』)

では、それぞれの要素について、具体的にどんな能力なのか、かんたんに解説します。

●表現力

表現力とは、「自分の考えや思考過程を、論理的に相手に伝える力」のことです。難しい言葉をつかえるかどうかが重要なのではなく、かんたんな言葉だったとしても、相手がイメージ・理解しやすいように伝える力こそ、表現力なのです。

●傾聴力

コミュニケーションは、一方的に話すだけでは成立しません。相手の話をよく聴いて、会話のキャッチボールができることで初めて成立します。このよく聴く力こそが、「傾聴力」です。ただ単に相手の話す言葉をそのまま受け止めるのではなく、その言葉から相手の考えや意図をくみ取ろうと、耳を傾ける力のことです。話すのが苦手な人は、傾聴力を鍛えることで、コミュニケーションスキルを身につけることができます。

●推察力

相手の発する言葉から、「相手はこう考えているのかもしれない」といったように、発言や態度から「相手の言いたいこと/伝えたいこと」を推測する力のことを「推察力」といいます。「この人は、こちらが考えていることをしっかり理解してくれているな」と思うことはありませんか? そのように思わせられる人は、推察力が優れている証拠でもあります。

●共感力

人は、自分が話しているときに相手が共感してくれると、心地よさを感じます。そのため、「共感力」もコミュニケーションスキルのなかの重要な要素の一つであるといえます。具体的には、相づち、うなずきなど、相手の立場に寄り添おうとする言葉や行為のことを共感力と呼んでいます。共感力を身につけると、「話しやすい人だな」と思ってもらえる可能性が高まります。

話し上手=コミュニケーションスキルが高いわけではない

コミュニケーションスキルは、4つの要素が組み合わさって成り立つものです。そのため、ただ単に「話すのが上手=コミュニケーションスキルが高い」というわけではありません。これは、裏を返せば、話すことが苦手であっても、そのほかの3つの要素を磨くことで、コミュニケーションスキルを強化できます。

コミュニケーションの種類

コミュニケーションスキルを構成する要素のほかに、コミュニケーションにはどんな種類があるのかについても知っておきましょう。コミュニケーションには、大きく分けて2つの種類があります。

  1. 言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)
  2. 非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)

「言語コミュニケーション」とは、その名のとおり、言葉をつかったコミュニケーションのことです。

「非言語コミュニケーション」とは、相づち、アイコンタクト、ジェスチャーなど、言葉以外のものをつかったコミュニケーションのことを意味します。

以下、それぞれのコミュニケーションについて、くわしく解説します。

1.言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)

言語コミュニケーションで重要なのは、以下の3点が挙げられます。

  • 論理的に話す
  • 相手の知っている言葉をつかうよう心掛ける
  • できるだけシンプルな言葉で説明する

言語コミュニケーションを磨くためには、難しい言葉を覚える必要はありません。むしろ、誰でも知っている言葉を積極的につかい、順序立てて相手に伝えることが大切です。

「論理的に話すのが苦手」という人は、記事の後半にある【話す力】を伸ばすトレーニングを実践してみましょう。

2.非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)

実は、言語コミュニケーション以上に重要だといわれているのが、「非言語コミュニケーション」です。

コミュニケーションに関する心理学の法則で「メラビアンの法則」というものがあります。メラビアンの法則とは、コミュニケーションを取るとき、人は「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」の割合で、相手に影響を与えるという法則のことです。

メラビアンの法則

つまり、人とコミュニケーションを取る際は、言語情報と聴覚情報(言語コミュニケーション)よりも、視覚情報(非言語コミュニケーション)のほうが大きな影響を与えるということです。そのため、相づち、ジェスチャー、表情の変化をうまくつかえるようになれば、コミュニケーションスキルを高めることに役立ちます。

コミュニケーションスキルが高いと仕事の場面にも役立つ!

では、コミュニケーションスキルを高めることでどんなメリットがあるのか、どうしたら高められるのかについて、以下2点に焦点を当てて解説します。

  • コミュニケーションスキルが高いと、どんなよいことがあるのか
  • どうしたらコミュニケーションスキルが高い人になれるのか

コミュニケーションスキルを高めることによるメリットは、プライベートだけでなく、仕事の場面にも多くあります。それぞれイメージがつきやすいように、具体的な活用シーンとともに説明します。

仕事が円滑に進められる

コミュニケーションスキルが高ければ、仕事も円滑に進められます。人に仕事を頼む際や、逆に仕事を引き受ける際にも、コミュニケーションは必要不可欠です。たとえば、同僚に作業の手伝いをお願いする場合、その作業の要点や注意すべきポイントを十分に伝えないと、ミスを招く原因になってしまいます。

相手に伝わるように話し、相手の意図をくみ取る聴き方ができれば、ミスの原因となる認識のズレやちがいを減らし、よりスムーズに仕事を進められるでしょう。

【活用例】上司や先輩から仕事を依頼された場合

コミュニケーションスキルである「傾聴力・推測力」を生かすことができれば、依頼内容の理解度も深まります。さらに、頼まれた仕事内容に対して疑問がある場合は、互いの認識にズレのない共通認識になるまでしっかりと確認し合うことで、正確に仕事をこなすことができます。

取引先や顧客とのやりとりもスムーズに行える

取引先や顧客とのコミュニケーションにおいても、スキルが高ければスムーズにやりとりをすることができます。とくに、相手が社外の人である場合は、「傾聴力」と「共感力」が高ければ、相手が求めていることをすばやく理解することができ、適切な提案や案内ができるようになるはずです。

また、相手の悩みや抱えている問題に対し、うまく共感することができれば、信頼関係をより強固なものにできる可能性も高まります。

【活用例】取引を始めて間もない企業とのミーティングまたは商談の場面

まだ知り合って間もない人とのコミュニケーションの場です。相手の人が、どんな悩みを抱えているのか、自分たちに何を求めているのかについてしっかり聴く必要があります。その上で解決策を提示することで、新規契約を取ることができたり、リピート顧客を獲得できたりする可能性が高まります。

相手の意図や考えをくみ取りやすくなる

コミュニケーションスキルは、“相手の意図や考えをくみ取る力”と言い換えることができます。そのため、コミュニケーションスキルを身につけることができれば、相手が何を求めているのか、相手が自分に期待する言動は何かをくみ取って行動できるようになります。こうした言動は、効率や生産性が求められる仕事において、より円滑に業務を進めるために重要なスキルです。

さらに、仕事を円滑に進めることができれば、社内外の人たちから信頼を得ることもできます。「この人とは仕事がしやすいな」と思ってもらえ、新たな仕事を任せてもらえるチャンスにつながるでしょう。

コミュニケーションスキルが高い人に共通する3つの特徴

では、コミュニケーションスキルが高い人になるためにはどうしたらよいのでしょうか。

「この人は話しやすいし、説明もわかりやすいな」と周りから思われるような、コミュニケーションスキルが高い人には、3つの共通点があります。それぞれ、具体的にどんな特徴なのかについて、説明します。

一方的に話さず会話のキャッチボールを心掛けている

コミュニケーションは、話し手と聞き手がいて、初めて成立します。そのため、一方的に話す、または聞き手に徹するだけで自分からの発信がないと、コミュニケーションを取っているとはいえません。話し手と聞き手が五分五分に近い割合で話し、聞くといった「会話」になるように、適宜質問や意見を言って、会話のバランスを取るようにしましょう。どちらからも言葉が行き交う会話のキャッチボールが上手な点も、コミュニケーションスキルが高い人の共通点です。

否定する言葉から話し始めない(譲歩表現が上手)

人は、自分の意見を否定されることを嫌い、否定した相手に悪印象を抱いてしまいがちな生き物です。そのため、たとえ自分が反対意見を持っていたとしても、まずは共感してから、そのうえで話し始めるようにしましょう。

具体的には、「確かに、〇〇さんの意見も△△でよいですね。私は〇〇さんの意見に××を加えたら、よりよくなると思うのですが、いかがでしょうか」といったように、肯定・共感をしたのちに自分の意見を加えた発言ができる人は、好印象をのこしやすいです。比較的かんたんに真似ができて効果的なので、ぜひ意識してみましょう。

相づちやジェスチャーなどの非言語コミュニケーションを欠かさない

前述のとおり、コミュニケーションを取るうえで非言語コミュニケーションは、非常に重要な役割を担います。会話中スマートフォンから目を離さない人は言語道断です。以下のような非言語コミュニケーションをしっかり取るように心掛けている人は、円滑なコミュニケーションが取れている傾向にあります。

  • 少し大げさなくらいの相づちやジェスチャーで意思表示をする
  • 話すとき/聴くときに相手のほうへ体を向ける

普段行っているジェスチャーは、案外自分が思っている以上に小さいものです。そのため、少し大げさなくらいを意識し、非言語コミュニケーションを行ってみましょう。

コミュニケーションスキルを磨くためのトレーニング例


ここからは、コミュニケーションスキルを高める方法について解説します。コミュニケーションスキルを構成する四つの要素のうち、とくに重要なのが「表現力」と「傾聴力」です。この章では、「表現力(話す力)」と「傾聴力(聴く力)」を伸ばすために効果的なトレーニング方法を紹介します。

【話す力】を伸ばすトレーニング

まずは、話す力を伸ばすためのトレーニング方法を確認しましょう。かんたんにできるトレーニング方法を3つ、紹介します。

①テーマを決めてディスカッションの練習をする

王道の方法ではありますが、友達や家族などといった話しやすい相手に協力してもらってディスカッションをすることは、話す力を伸ばすために効果的です。ただ、難しいテーマでディスカッションをすると、思うように言葉が浮かばず、自信を失ってしまう可能性があります。最初は、「朝ごはんは、パン派か、ごはん派か」「出かけるなら、山か、海か」など、皆が話しやすいテーマでディスカッションを始めるようにしましょう。こうした地道なディスカッション経験は、コミュニケーションスキル向上に効果てきめんです。

②かんたんな単語を一つ選び、その単語について説明してみる

かんたんな単語を一つ選んで、その単語について説明するといったトレーニングもおすすめです。

たとえば、「夏」という言葉を選んだ場合、「夏」について「季節の一つで、気温が高く、花火やお祭りなどイベントの多い時期」と、説明することになります。ただ、夏を構成する要素といっても、それだけではありません。虫が多い季節と思う人もいるかもしれませんし、スイカやトマトが旬の季節と思う人もいるはずです。

このように、一つの言葉について説明し尽くそうとすることで、自分がつかえる語彙を増やすことができます。言葉の引き出しが多ければ多いほど、円滑に話せるようになるはずです。

③ジェスチャーゲームをしてみる

話す力のなかには、ジェスチャーなど、非言語コミュニケーションも含まれます。そのため、ジェスチャーゲームを通して身振り手振りで何かを伝える練習をすることも、コミュニケーションスキル向上に役立ちます。最初は、思うように伝わらないかもしれませんが、楽しみながらジェスチャーのバリエーションを増やすことができるので、おすすめです。どれくらいの加減でジェスチャーをすれば、相手に伝わるのかという感覚も習得できます。

【聴く力】を伸ばすトレーニング

コミュニケーションスキルを伸ばす方法として、比較的かんたんかつ効果が高いのが、聴く力を伸ばすトレーニングです。少し意識を変えるだけで、傾聴力は向上します。具体的なトレーニング方法を、2つ紹介します。

①相槌のバリエーションを増やす

相手に対して、「私はあなたの話を聞いています」と、言葉を使わず伝えるのに有効なのが、相づちです。ただ、「うん」「はい」などの単調な相づちだけでは、相手に「本当に聞いているのかな?」と疑念を持たせてしまう可能性があります。「聞いてくれているんだ」と相手に思ってもらうことが重要なのです。

トレーニングの内容は、至ってシンプルです。普段の会話で「うん」「はい」だけではなく、以下のようなバリエーション豊かな相づちを取り入れることを、心掛けてみましょう。

  • 「そうなんですね」
  • 「知らなかったです」
  • 「おっしゃるとおりですよね」
  • 「それは驚きです」

②相手のほうへ体を向ける/目(眉間あたり)を見る癖をつける

些細なことではありますが、話し相手のほうへ体を向けたり、目(眉間あたり)を見て話したりするトレーニングも効果的です。とくに、体を相手のほうに向けるだけなら、誰でもいますぐ実践できます。ただ、相手の目を見て話すというのは、「恥ずかしい」と思う人もいるでしょう。その場合は、相手の眉間あたりを見るようにしましょう。まずは、親しい間柄の人との会話で意識してチャレンジしてみてください。

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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

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