私のタイミー生活

「人が集まらないストレスから解放された」採用の入口としても期待が高まる、塗装業のタイミー活用法

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「人が集まらないストレスから解放された」採用の入口としても期待が高まる、塗装業のタイミー活用法

目次

タイミーは物流、飲食、小売業界で多く活用されている印象がありますが、実は製造業界での実績も年々高まりを見せています。しかしながら、情報漏洩、労災といった懸念もある中で、どのようにタイミーを活用すればよいのか、悩んでいる製造業の方も多いのではないでしょうか。

長野県上田市に本社を構え、金属塗装業を行っている有限会社大栄工業。ここは土地柄、人が集まらないとされていたにも関わらず、募集を出せばすぐに埋まるのだそう。タイミーを活用してから、生産量が最高数値を記録したとのこと。

そこで今回は、有限会社大栄工業の代表取締役である 中村嘉孝さんにインタビューを実施しました。

採用ツールとして大きな期待をしているとのことで、その理由とともにタイミーの有効な活用方法についてお伺いします。

取材ご協力先
有限会社大栄工業

長野県上田市に本社を構える大栄工業。創業以来培ってきたカチオン電着塗装、粉体塗装、複合塗装などの高い技術力を武器に、自動車部品や駐車場用品、住宅ドアの蝶番など多彩な製品加工を手がける。

https://www.daiei-kougyo.co.jp/

経営者にとって最大のストレスは「人が採用できない」こと

経営者にとって最大のストレスは「人が採用できない」こと有限会社大栄工業 代表取締役 中村嘉孝さん——タイミーを導入するに至った背景について教えてください。

当社は創業から50年以上にわたって、各種金属製品のカチオン電着塗装や静電焼付塗装及び特殊潤滑剤コーティングなど、金属塗装一筋に事業を行っています。多くの企業様から低コストで高品質な製品であると認めていただき、発注をいただくものの、人手が足りませんでした。

さまざまな採用手法を試したのですが、なかなか応募がこないんです。うちの場合、何百個、何千個もの部品を塗装するために、機械に引っ掛ける作業があります。その作業が実に細かくて根気がいる作業なんですね。しかし、それに興味を持ってくれる人材が集まらなくて、本当にストレスでした。

少しでも期待に応えるためには、正社員がレーンに入って軽作業を行うことになるのですが、本来やっていた業務ができなくなってしまう。残業も避けられず疲弊してしまうし、「もっと高度な仕事に挑戦したい」とフラストレーションを感じる人もいるかもしれません。

外国人留学生が働きに来てくれるんですが、細かいニュアンスが通じずに、コミュニケーションがうまく取れないこともあります。重要部品を扱っているので、仕事におけるちょっとしたニュアンスも大切なんです。従業員自らも作業しながら、教える労力がかかってしまう状態。

このようにいろいろな採用方法を試してみては、頭を悩ませる日々を送っていました。

経営者にとって「人が採用できない」って何よりもストレスなんですよ。

人材不足だから身を削って仕事をしても追いつかない——。仕事を断らざるを得ない状態に陥っていました。売り上げも上がらないし、負担が偏ってしまい現場の士気も下がる。人手不足は、経営にとって何も良いことはありません。

そんな時に、商工会議所を通じてタイミーを知ったんです。

実は部品を引っ掛けたり、外したりする作業って、塗装中は手持ち無沙汰になってしまうんですね。時期によって発注数も異なることもあって、フルタイムで雇うと固定費が莫大にかかってしまうわけです。しかし、タイミーでは欲しいタイミングで募集を出すことができ、1時間から仕事を依頼できると知って、非常に魅力を感じました。

最初は怖かったタイミー導入。今では売上戦略になくてはならない存在に

正直、最初はタイミーを利用することは怖かったんですよ。うちは自動車メーカーや建設・住宅メーカーなど大手企業からお仕事をいただいているので、機密情報を扱うことも多い。「設計図がなくなってしまうのではないか」「重要事項が漏れてしまうのではないか」という不安もありましたし、書類選考も面接もないわけですから、誰が働きにきてくれるのかもわからない。タイミー導入に躊躇しなかったのか?と言われれば、嘘になりますね。

——導入前は不安があったかと思いますが、現在貴社はタイミーを上手に活用されていますよね。活用するにあたって、どのような点を意識されているのでしょうか。

そうですね。業務の細分化を行っています

どなたが来てもすぐに仕事に慣れていただけるように「単純作業」をお任せしていること、そして、技術漏洩が少ない工程部分をお願いするようにしていること。この2点を徹底していれば、特に問題はありません。複雑で専門性が求められる組み立てフェーズや、1つでも間違いが許されない出荷管理なんかは従業員が行うようにしています。

1つでも間違いが許されない出荷管理なんかは従業員が行うようにしています。細かい部品を引っ掛けていく作業をワーカーさんにお願いしている

責任がある仕事って、双方にとってプレッシャーになりますよね。「ちゃんとできるんだろうか」って不安を感じてしまいます。ワーカーさんにも肩肘はらず取り組んでいただけるよう、そして教える側も神経を尖らせることがないよう、お仕事内容はすぐに担当いただける簡単なものからスタートするようにしています。

うちのように機密情報を扱う場合、ワーカーさんにお願いする作業は別の部屋で行うようにすれば、盗難や漏洩の心配もありません。今、うちでも新しい作業部屋を建設しようかと考えているんですよ。そうすればさらに多くのワーカーさんを受け入れることができますし、対応する部品数もグッと上がりますからね。

——製造工程を細分化して、業務を任せているのですね。貴社としてワーカーさん受け入れのリズムができてきたと。

タイミーには働いた方からのコメント機能がありますが、うちも導入してから数か月は「働いた後のアンケート」をとっていました。内容としては、ダブルワークなのか、フリーターの方なのか、といったタイミーの登録情報だけではわからないその方の属性などを聞くようにしていましたね。

——アンケートを行うことで、どのような効果を狙ったのでしょう。

来てくださる属性が分かれば、働きやすい時間帯を見繕えると思ったんです。学生であれば授業が終わった夕方がいいかなとか、お年寄りや主婦の方が多ければ午前中がいいかなとか。まさかうちの会社にこんなに多くの方が働きにきてくれると思ってなかったので、皆さんが来てもらいやすい時間にこっちから合わせようと思って。最近はそのリズムを掴んで来たので、アンケートはやめて直接コミュニケーションを取る方に切り替えています。

——貴社は毎日多くのワーカーさんを受け入れていますが、ワーカーさんに対して工夫されている点について教えてください。

そうですね。柔軟な対応と積極的なコミュニケーションでしょうか。どんな方でも働きやすいと思ってもらえるように、明るい職場環境を作れるように意識しています。具体的には、終業後に必ず「今日もお疲れさまでした。次もよろしくお願いします」と感謝の気持ちを伝えるようにしているとか、そういう些細なことを大切にしていますよ。

受付にはQRコードと一緒にタイミンがお出迎え受付にはQRコードと一緒にタイミンがお出迎えあとは、問い合わせのメールや質問がきたらすぐに返すようにするとかでしょうか。何事もアクションを早くしてあげることで、不安に感じてしまう時間を作らないようにすることは意識していますね。

また、労災が起こらないように徹底しています。従業員はもちろんですが、初めて働きに来る方は勝手がわからないですよね。安心して働いてもらえるように手袋を用意するとか、作業中の声がけを行うとか。他の業界に比べて、安全に働いてもらうための取り組みは想像以上に注力していると思います。

——なるほど。ワーカーさん側に立った取り組みをされているからこそ、ワーカーさんからのGood率も99%と高い数値を誇っているのですね。

ちょっと厳しいご意見をいただくと、一喜一憂しちゃいますけどね(笑)。でも第三者からの評価や意見はなかなか聞く機会もないですし、会社の成長にもつながるありがたい機会だと捉えています。内輪でずっとやっていると、この環境が普通だと思ってしまう部分があるんですよ。だからこのようにレビューをいただけるのは貴重ですし、社内改善にも活用しています。

「製造業に興味を持ってもらう」入口戦略としての可能性

「製造業に興味を持ってもらう」入口戦略としての可能性採用ツールとして、タイミーに可能性を感じている——今後タイミーをどのように活用していきたいですか? 

募集時間、作業内容、従業員フォローなど、一定の感覚を掴むことができてきたと思うので、これからはすべての軽作業をワーカーさんにお願いできる体制にしていきたいですね。

実は、最近教育システムを導入しました。動画や図版など、タブレットでわかりやすく説明することができるんです。初めて来た人に毎回15分以上かけて指導するのは、教える側・教わる側双方にとって負担になっていた部分もあって。わからないことが聞きづらい可能性もありますよね。でもこのタブレットを用いれば、紙で説明しなくても視覚的にわかるし、迷うことがあったらすぐにチェックできる——。とても効率的になったと実感しています。

教育システムが確立できれば、もっとたくさんの作業をお願いすることができます。せっかくだからうちの仕事に興味を持ってもらえるように、工夫しようと思っているんです。例えば、中には体を使う仕事もあるんですけど、「働きながら筋トレできる」とかアピールしたりして(笑)。

繰り返しになりますが、人が集まらないのって、経営者にとって本当にストレスなんですよ。仕事が山のようにある、売り上げを出さないといけないのに、人がいない……。このストレスから解放されたことは、私にとって大きかったですね。明日の人材確保の不安を感じることがなくなり、他のことへ労力を費やせるようになりましたから。うちにとってタイミーはなくてはならない存在です。

——2024年5月に導入してからもうすでに多くのリピーターさんが稼働されていますよね。

多くのリピーターさんが稼働されていますよねワーカーへの教育はWebシステムも導入中。ベテランワーカーも教育担当として活躍

そうですね。ワーカーさん同士で教え合うこともあるようで、非常に心強いです。募集を出すとすぐに埋まるから助かっています。

その一方で、もっと多くの方が働きに来てほしいと思っています。タイミーを利用してみて思ったのが、「採用ツール」としての可能性を秘めているということ。「製造業ってきついイメージがありましたが、こんなに楽しい職場なんですね」という声をいただく機会も増えてきました。体験してもらえれば、製造業の面白さをわかってもらえるんだと自信になったんですよね。

今後は「採用の入口戦略」としてタイミーを有効に活用することを考えています。リピーターさんも大事にしながらも、どんどん未経験の人に間口を広げていきたいです。

——最後に、タイミーを導入しようとしている事業者に向けて、メッセージをお願いします。

製造業って淡々と作業することが多いイメージがあると思いますが、実はグループ作業が大事だったりするんです。全体の動きを見ながら構成・配置を考えるとか、スピードやバランスを調整するとか、周りとの呼吸を合わせることが求められることも多い。コミュニケーションが何よりも大事なんです。

マネジメントラインをしっかり据えて、ワーカーさんの力を借りることで一気に生産性が向上しました。多くの製造業に対して「タイミーを利用した方がいいよ」と言いたいですね(笑)。タイミーは人材採用のツールとして、大きな期待を感じていますし、これからも活用していきたいですね。

タイミーを通じて、少しでも大栄工業に興味を持ってくださる方が増えてほしいと思っています。「製造業ってどんな感じなのかな?」とのぞきにくる感覚でも十分だと思っているんです。どんな現場なのかを体感していただければ、きっと製造業の面白さに気がついてもらえるはずだと自信を持っていますから。人材採用のツールとして、大きな期待を感じていますし、これからも活用していきたい

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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

https://lab.timee.co.jp/

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