私のタイミー生活

余白を持つために、「仕事はしたいときにする」ミニマリストしぶさんの働き方

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余白を持つために、「仕事はしたいときにする」ミニマリストしぶさんの働き方

目次

フリーター時代「一人暮らしがしたい」という考えから、ミニマリストという暮らし方に辿り着いたミニマリストしぶさん。現在は、Minimal Arts 株式会社を設立し、発信活動(YouTube)や執筆活動をおこないながら、ご自身がプロデュースした商品の販売などもしています。

しぶさんは、フリーター時代、アルバイトで週3日働きながら、1か月の生活費6万円で一人暮らしを始めた経験があります。所有物を減らすことで支出を減らすという考え方のしぶさんに、働き方や時間の使い方について話を聞きました。

生活の豊かさと便利さはトレードオフ

――しぶさんが、ミニマリストになろうと思ったきっかけはなんだったのでしょう?

最初は、一人暮らしをしたいと思ったのがきっかけです。根本的に働きたくないと思っていたので「シフトを増やして、もっと給料を増やそう」という考えにはなりませんでした。というのも、働くことは楽しいはずなんですけど、週3日を超えてしまうと、暇なときにサボることを考えてしまったり、接客が雑になったりするなと感じたことがあって。週3日が一番心地良いんじゃないかと思っていたんです。なので、週3回働いて得られる10万円の給料のなかで、どうにかならないか考えました。節約する方向に振り切れば、一人暮らしができるかもしれないと思ったんです。

節約する方向に振り切れば、一人暮らしができるかもしれない


――給料を増やすのではなく節約するのは、逆転の発想ですね! 具体的に、どのように節約したのでしょうか?

インターネットで調べてみると敷金・礼金、家賃や仲介手数料は交渉次第という情報も見ましたが、正直、そこは大幅に値引きができないと感じました。なので、最初に払う費用の中でも家具家電を減らすことで、節約しようと考えたんです。テレビや冷蔵庫など、一般的に必要とされる家具家電を全部揃えたら20万円ほどかかるのですが、それを減らせば費用を節約できるんじゃないかと。物を持つことをやめればお金がかからないことに気づき、ミニマリストになりました。

――当時は、いずれ家電を用意しようと考えていたのでしょうか?

「必要になったら、お金を貯めて買いたいな」ぐらいのマインドでした。でも、実際そういう生活をしてみたら意外と困らなかったので、増やしたのは冷蔵庫くらいでしたね。ただ、冷蔵庫を買うと冷凍食品や加工食品を買ってしまうようになったり、無駄遣いが増えてしまったりしたので、結局譲っちゃいました。そのときに、物があっても必ずしも便利になるわけではないなと気づいたんです。

――なるほど。たしかに便利な物を買えば、生活が便利になると思ってしまいそうなので、そこは意外でした。

何事もトレードオフなんですよ。冷蔵庫がない生活をしていたら、食材を長期保存することはできない。でも、引越しが簡単だし、部屋が小さくて済むし、維持費がかからないといった豊かさを持てる。僕はみんなが持っているような便利さはないけど、みんなが持っていない身軽さを代わりに持っているんです。そういう意味では、何に豊かさを求めるかの違いではないかなと思っています。

何に豊かさを求めるかの違い お金持ちよりも時間持ちになりたかったフリーター時代

――ミニマリストになり始めたフリーター時代は、どんな働き方をしていましたか?

基本的にはスマホケースのお店で週3回アルバイトをし、毎日ブログ(ミニマリストしぶのブログ)を書くという生活をしていました。お祭りの露店商や本屋さんなど、スポット的に掛け持ちをしていた時期もあります。

――メインのアルバイトは、どのような軸で働き始めたのでしょうか?

自分が好きなものだったからです。僕自身、毎年iPhoneを買い換えたり、いろんなスマホを試したりするくらい、ガジェット類が好きだったので、そこで働いていたらいろんな機種の新作を見れるなって。社員さんよりも知識があると言われていたぐらいなんです。「好き」や「得意」を基準にしていました。

「好き」や「得意」を基準に




――ブログについてもお話を伺いたいのですが、ブログは収益化も意識されていたんですか?

正直、収益化は狙っていませんでした。ブログで収入を得るって、当時フリーターだった僕にとっては、あまり現実味がないことだったので。本当に趣味の範囲で続けていました。それから、ミニマリストという言葉が浸透する前だったので、ブログを書いている人同士が、オフ会で知り合う動きがあったんです。ミニマルな生活をしてる人たちに会いに行きたいからブログを始めたというのがきっかけです。

――その当時は、働くことに対して、どういう考えだったのでしょうか?

シンプルにお金が必要だから働いていました。ただ、1日24時間のうち、3分の1を占めるものだったので、どうせやるなら自分が好きなジャンルとか学びのあるところで、自分のペースで働きたいなと意識はしていましたね。

――たくさん稼ぐよりも、ゆとりのある生活を選んだのですね。

そうですね。お金持ちより、時間持ちになりたいというのは常々思っていました。僕はどちらかというと、足し算努力よりも引き算努力のほうが得意な人間なんです。だから、お金を稼ぐよりも、無駄に使わないことを心がけている。それは、自分が「やらない努力」のほうが得意だからだと思います。

仕事はしたいときに。好きなことをする生活

――現在はMinimal Arts 株式会社を設立していらっしゃるしぶさんですが、具体的にどのようなペースで働いているのでしょう。

これに関しては、聞かれるとなかなか困るんですよね(笑)。というのも、かなり不規則なんですよ。セルフブラックと呼ぶくらい忙しくしている時期もあれば、ゆったり活動しているときもある。例えば、YouTube1つとっても、1週間くらい連続でアップしたかと思えば、2〜3か月更新しない、月に1回しか更新しないこともあって、投稿頻度を決めていないんです。それは、自分が守れないこともあるってわかっているからなんですけど。仕事したいときにはしているし、したくないときにはとことんゲームなど好きなことをする生活をしています。

――自分にとって心地良いペースで働くということは、フリーター時代から変わっていないんですね。ちなみにフリーター時代は、働くこと=お金のためとおっしゃっていましたが、今はどうでしょう?

今は楽しいから働いています。フリーター時代も、ブログに関しては収益がどれくらいであろうと、純粋に楽しいから続けていました。それと同じように今はYouTubeも楽しいからやっているんですよね。正直、YouTubeって最初は全くお金にならないです。それなのに、休みやプライベートを犠牲にして動画を作らなければいけないので、諦める人が多いなと感じています。無収入の期間をいかに耐えられるかがポイントなんですけど、僕の場合は、そこが苦にならなかったんですよね。

――無収入の期間を耐えられたのは、なぜでしょう?

月6万円あれば生活できると気づけたフリーター時代の経験が大きいと思います。当時から稼ごうと思ったら、もっと時給のいいバイトっていくらでもあったと思うんです。でも、メンタルや体を壊してまで働き続けたり、余計な医療費がかかったりするのは無駄だと思っていた。稼げるよりも、楽しいとか得意っていうのを無意識のうちに優先して、余白のある生活を選んできたんだと思います。

余白のある生活を選んできた



――余白のある生活のメリットだと感じることはありますか?

一番は、めちゃくちゃ辛いことがあっても乗り越えられることかなと思います。例えば、僕は2年前に実家の犬を亡くしたんです。そのとき、もし生活コストがもっとかかっていたら、来月の家賃のために、どんなに辛くても働き続けなきゃいけなかったと思うんです。でも、無理せず休むことができました。予測できないトラブルに自分のメンタルをえぐられたとき、常に余力を残しておくのは大事だなと思います。

やりたいことは、小さくはじめてみる

――しぶさんのように、楽しいことやできることを優先した、余白のある生き方に憧れてはいるものの、なかなか実践できない人も多くいます。どうしたら良いでしょう?

やりたいなら、やればいいのにと思います。そういう質問をYouTubeの視聴者さんから寄せられることがあるのですが、大体の場合、ネックとなっているのがお金のこと。ここに関しては、僕は一貫して物を減らすこと、生活コストを下げることを提案しています。物を減らしてコンパクトに暮らせるようになれば、来月の家賃の心配も少しは減ると思うんです。

それから、やりたいことがあるなら、小さく始めること。例えばYouTubeをやりたいからとまずはパソコンやソフトを買う人がいますが、パソコンをいじるためには、そもそも机が必要とか、Wi-Fiを繋がないといけないとか、意外と「工数」がかかるんです。そこが実はすごくストレスになっていることがあるので、見直してみるのも大事かもしれません。例えば、パソコンではなくスマホで編集すれば、パソコンの費用を抑えられます。スマホなら隙間時間にいじれるので、編集へのハードルも低くなりますよ。

スマホなら隙間時間にいじれる




――タイミーラボの「スキマで働く、世界が広がる」と通ずるところを感じます。

本当に、今の人たち、めちゃくちゃ羨ましいですよ。以前は、日雇いのバイトをするのに、履歴書を書いて、登録会に行って……みたいなことをしなくてはいけませんでしたから。スマホでサクサク見て、今日、明日、空いてるからバイトしてみる、なんてできませんでしたもん。

――お話を聞いて、一貫してフリーター時代から、大事にされていることは変わっていないのだなと感じました。

そうですね。それこそ生活水準も、稼ぎの伸びに対してはあまり変化しておらず、未だに家賃5万円の家に住んでいます。収入が上がるにつれて、家賃を上げてしまうと「収入が下がったときにどうしよう」と精神的不安もついてくるからです。それよりは、自由な時間があるほうを優先したいんです。

――幼少期は物がたくさんある実家で過ごされていたとのことですが、そのときの生活が良かったなと思うことはないのでしょうか?

今の自分の生活のほうが心地良いと感じています。やはり、人に良くみられたいみたいなモチベーションで動くのって辛いんです。僕自身、フリーターになったときは、自分が進学校の出身だったこともあり、東大に行っている友人がいたり、一緒に浪人していた人も医学部に進学したりして、僕もそうしないと恥ずかしいと思っていました。そのときのモチベーションは「負けたくない」とか「いっぱい稼いで良い生活したい」だったんです。

でも、結果として浪人生活をやめて、フリーターを経験したときに、いくらお金があっても働き尽くめになってはストレスになるし、ストレスを発散するためにまた買い物をしてしまうのは本質的じゃないなと思いました。労働を頑張ったご褒美に何かを買うというよりも、自分が働きたいときに働いて、暇な時間があって、自分がしたいことに熱中できている人生のほうが幸せだなって。そういう意味では以前出版した『手ぶらで生きる。』でも書きましたが、見栄と財布を捨てて生きることは大切だと考えます。

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取材・執筆:於ありさ
撮影:安井信介
編集:プレスラボ


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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

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