私のタイミー生活

「やっぱりホテル業界で働きたい」タイミーで火がついた49歳の再挑戦

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「やっぱりホテル業界で働きたい」タイミーで火がついた49歳の再挑戦

目次

「やり切ったから」と、ずっと働いていた業界を離れて新しいチャレンジをする。でも、せっかく身につけたスキルは大事にしていきたいから、副業でその業界で働き続ける——。

タイミー利用者の中の方には、そんな働き方をしている人も多く存在しています。

今回取材をした、小坂 康朗さんもその中の1人。

元々は外資系ラグジュアリーホテルにてレストランマネージャーを勤めていたものの、新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり「もう自分は成長しきった」と業界を離れることを決断します。しかし、本業の傍ら、タイミーで働く中で「やっぱりホテル業界に戻りたい」と数年ぶりに再就職を決めました。

一度業界を離れようと思った理由とは。そして、50代を前に新たなる決断に至った理由とは——?気持ちの変化について、お話を伺いました。

「ありがとう」というたった一言が嬉しくて、ホテル業界に進むことを決めた

——まずは小坂さんのご経歴について教えてください。

実はサービス業に携わりたいと思うようになったのは些細なきっかけでした。高校生の頃に憧れていた海外アーティストが来日することになったもののチケットはソールドアウト。なんとか同じ空気を吸いたいと思って(笑)、会場で誘導するアルバイトに応募したんですよ。

当然ながらそのアーティストには会えないし仕事は大変だったんですが、お客様から言われた「ありがとう」が嬉しくて。たった一言でもパワーがもらえたことに感動し、「こんなふうに感謝される仕事ってなんだろう」って突き詰めたら、ホテル業界だったんです。

「ありがとう」というたった一言が嬉しくて、ホテル業界に進むことを決めた








——その気づきから、ホテリエ(ホテルマン)としての道に進まれるのですね?

ホテルに特化した専門学校を卒業後、 山の上ホテルに就職しました。「やるからにはプロフェッショナルとして一流のサービスを提供していきたい」と思っていたので、多くの文豪に愛されているクラッシックホテルで働けることは誇りでしたね。

まずはベルボーイとしてさまざまなVIPの方の接客を担当しました。仕事は非常にやりがいがあったのですが、世界中の方々に最適なサービスを提供するためには、自分の英語力が課題だと感じるようになって……。そこで一大決心をして、会社を退職しカナダに語学留学をしたんです。

カナダには半年いたのですが、初めて日本以外の景色に触れて「もっと多くの人と関わりたい。もっと世界を見てみたい」と思うようになりました。世界中のビールを嗜みたいっていうのもあったんですが(笑)。 日本に戻ってから居酒屋バイトでお金を貯めて、バックパッカーでヨーロッパに行きました。

——そこまで海外に行きたいと思っていた理由はなんだったのでしょう?

そうですね。やっぱり山の上ホテルでの経験は大きかったですね。

国内外関わらず、「先生」と呼ばれるようなお客様が多く、お話しさせていただくと、人生経験がその方の器を大きくしているのだと感銘を受ける日々で。「自分の経験値を高めたい」という想いが増したのだと思います。人間としての幅が広がれば、もっと一流のサービスを提供できるはずだと。海外ではさまざまな人の考え方に触れ、楽しいことも辛いことも忘れられない経験となりました。

——その経験を活かして、またホテル業界に戻られた、と。

帰国後は、フォーシーズンズホテル椿山荘 東京(現:ホテル椿山荘東京)の料飲部で働き始めました。宿泊部だけではなくいろんな経験を積もうと志願したんです。仕事をするうちに、レストランサービスの奥深さに目覚めてソムリエの勉強も開始し、充実した毎日でしたね。

——「一流のサービスを極めたい」という想いがあったからこそ、さまざまな経験をされてきたのですね。

心の赴くままに興味のあることをやっていた感じでしょうか。

当時は面白そうだと思ったらすぐに挑戦していたのですが、今思い返せば、やっぱり根幹に「さまざまな経験をすることで、一流のサービスを身につけたい」「ホテルマンのプロとして働きたい」という想いがあったのだと思います。

すべてが変わってしまったコロナ禍と燃えついた自分の気持ち

——そして、その後都内にある外資系ラグジュアリーホテルに転職されましたが、どのようなお仕事をしていましたか?

そこでは、料飲部でフレンチやイタリアンなどを経験した後、ルームサービス部門に移りました。お部屋に料理を運ぶ……というこれまで身につけたスキルと全然違うことが求められて非常に面白かったですね。

マネージャーとして教育・育成も任されていたのですが、ちょうどその時期に新型コロナウィルスが流行りだしてしまって。

提供写真小坂さんより提供写真

——新型コロナウィルスは、ホテル業界に大きなダメージを与えました。小坂さんはその頃どのようなお仕事をされていたのでしょうか。

おっしゃる通り、日本国内はもちろん世界中のホテルが大打撃を受けました。今まで通用していたオペレーションがガラリと変わってしまったんです。

緊急事態宣言時でもホテルは稼働していたのですが、お客様には接してはいけない。それでもクオリティを担保したサービスを提供しなければならないという矛盾した状態。私たちが良かれと思って行ったサービスが、お客様にとっては好ましくないということもあったかもしれません。

どうすれば最適なサービスが提供し続けられるのかと、従業員全員でありとあらゆる知恵を絞ってアイデアを出し合っていました。

一方で、客室もレストランも一部閉めてしまって、スタッフは数か月休まざるを得ないこともありました。従業員はいつ感染するかわからないという不安の中で働いていますから、部下のメンタルサポートも丁寧に行う必要もあります。お客様はもちろん、我々の安全確保のため、常に緊張した毎日を送っていました。

そんな状況下だったので、無意識に自分の中で溜め込んでいたんでしょうね。コロナと共存する生活になるうちに、「ホテル業界ではやり切った」「もうできることはない」という感情が芽生えるようになり業界から離れる決断をしました。

タイミーで働くうちに気がついた、「やっぱり自分の居場所は、ホテルなんだ」

——ホテルを離れてからは、飲食店に勤務されていたのですね。タイミーを開始したのもその頃ですか?

はい。いろんな業界を検討したのですが、やっぱり自分は接客業が大好きなんです。そこで知り合いに紹介され、お客様の目の前でサービスを提供できるレストランで働き始めました。ソムリエの資格も活かせますしね。

タイミーを始めたのは転職して少し経った頃。仕事は午後からのため朝は余裕があり、 何かできないかなと思ったんです。アプリをダウンロードしてみると、意外とホテルの募集があって。

そこで見つけたのが、東京ステーションホテル。新卒の頃に憧れていたホテルだったこともあり、朝食のサービススタッフに申し込み、定期的に働くようになりました。やっぱり長年働いていたホテルの仕事に誇りを持っていましたし、一度身につけたスキルを忘れたくないという気持ちもありましたね。

——タイミーで働いてみていかがでしたか?業界から離れて気づくこともあったかと思うのですが。

東京ステーションホテルの朝食ビュッフェに関して、純粋にびっくりしました。 

例えば、小皿に一つひとつ料理が盛られているなど細かい配慮もしてあって、私自身、コロナ時のサービスについて考えていた立場だったので、完璧に考え抜かれたオペレーションに感激したのを覚えています。毎日気持ちよく仕事ができました。 

気持ちよくサービスできる環境だったのは、スタッフの皆さんが優しくて親切な方ばかりだったのも大きかったと思います。働きに行くたびに「小坂さんまた来てくれたんですね」と歓迎してくださって。タイミーでずっと勤務してたら、1企業で働ける年間上限金額に達した最終日に「238時間も働いてくれてありがとう」とケーキを用意してくれて、お祝いしてくださる心遣いにも感動しました。

238時間も働いてくれてありがとう東京ステーションホテルより提供写真









そういったタイミーでの経験を通して「ホテルで働く人たちって本当に素敵だよな」と思うと同時に、自分のホテル魂に火がついたんですよ(笑)。

若いスタッフさんが成長している姿を見ては「こんな教育プランはどうだろう」と思いついたり、「料理提供はこうしようとか」とか自然にアイデアを考えている自分に気がついて。本業の傍らホテルと関わることで、やっぱり自分はホテルが好きだし、ホテルで働くスタッフさんたちが好きなんだと実感できたんですね。自分の居場所はここなんだと思えたというか。

ちょうど私の友人や同期がホテルで責任あるポジションを任されていることも刺激になり、もう一度ホテル業界に戻ってみようか、と真剣に考えるようになりました。

今からだって遅くない。総支配人を目指し、最高級のサービスを提供していていきたい

——そして、新たなホテルへの就職が決まったのですね。おめでとうございます!

ありがたいことに素敵なご縁があって、またホテル業界に戻ることになりました。

遠回りしたかもしれませんが、タイミーワーカーとしてホテルで働くことで視野が広がりましたし、素敵なスタッフのみなさんとの出会いで再び闘志が湧き上がってきました。タイミーでの経験は自分にとって貴重だったと思います。今は、あの頃できなかったことが今ならもっとよくできるだろうと、期待に胸を膨らませています。

マネージャーだった当時は「自分に総支配人なんてなれるわけない」と思っていましたが、今は早くGM(ゼネラルマネージャー)、総支配人を目指したいと思っています。これも、タイミーで働くことができたからかもしれません。

また、タイミーを有効に活用することでお客様へのサービスをさらに向上できるのではないかと思っています。私がマネージャーをしていた当時はまだタイミーの存在を知らなかったのですが、業務フローを細かく切り分けることでよりサービスに時間をかけられるだろうと思っていて。今度は事業者側としてタイミーを利用していきたいですね。

今からだって遅くない。総支配人を目指し、最高級のサービスを提供していていきたい

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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

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