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タイミーは、好きな時間に好きな場所で気軽に働くことができるサービス。その使われ方は、収入を得るため、趣味や夢・目標のためなど、とても多様です。
今回は、コロナ禍にうつ病に罹患(りかん)し、タイミーの利用を通して再び働けるようになった森田 沙矢佳さんにインタビューを行いました。森田さんが病から回復し、再び「人の役に立つ」実感を持てるようになるまでの経緯をご紹介します。
「人の役に立つ」機会を失われたコロナ禍
—— コロナ禍でうつ病を発症されたとのことですが、それまではどのような仕事をされていたのでしょうか?
森田さん:
目標をお持ちの方に伴走して、その達成のためにどのようなステップを踏めば良いのかを考え後押しをする、コーチングカウンセラーという仕事をしていました。昔から人の役に立ちたい、人の悩みに伴走したいという意識が強く、この職業は天職だったんです。28歳で資格を取得してから10年間、自宅にクライアントの方をお招きし、カウンセリングを行ってきました。
しかし、コロナ禍の到来によって、クライアントの方を家にお招きすることが難しくなってしまったんです。仕事が無くなってしまったのはもちろんですが、仕事を通じた人との関わりがめっきり減ってしまったことも、当時はとても辛くて。
—— 人との関わりを断たれてしまったことが、うつ病発症の要因だったんですね。
森田さん:
そうですね。
また、趣味のオペラができなくなってしまったことからも、かなり精神的ダメージを受けました。趣味とは言っても、平日は毎日レッスンに通っていましたし、十数年前にはイタリアまで声楽の勉強をしに行くほど本気で打ち込んでいたんです。オペラ団体に所属し、少しばかりではありますが、お客様からお金も頂いていました。ゆくゆくはオペラを仕事にするために本腰を入れたいと思っていたところにコロナ禍になって。飛沫感染への懸念からレッスンさえ受けられなくなってしまいました。
—— コロナ禍で、仕事も趣味も思うようにいかなくなってしまったんですね。
森田さん:
そうなんです。毎年開催されていたコンクールも中止になり、目標を見失ってしまって......。人との関わりを断たれるのと同時に、人の役に立っている実感を持つ機会を失ってしまったこともとても辛かったんです。次第に体調を崩し、朝起き上がれないような症状が繰り返されるようになり、うつ病の診断が下されました。
仕事も目標も失ったとき、タイミーが自分と社会をつないでくれた
—— それからタイミーを使うに至るまでの経緯を教えてください。
森田さん:
お金の問題もありますし、いつまでも休んでいられるわけではないので、仕事を探し始めたんです。とはいえ、採用が決まったとしても、長く続けられるのか不安に思っていました。
そんな時に、好きな場所・好きなタイミングで短時間のバイトができるタイミーのことを知ったんです。すぐにダウンロードはしたものの、うつ病の症状がありましたし、なかなか申し込みには進めませんでした。でもあるとき、かつて通っていた小学校に、物品を搬入する仕事の募集をみつけたんです。働くことへの怖さよりも、懐かしさや好奇心が勝って、思い切って申し込みました。
実際に現場に行ってみると、重い荷物を持ってくれたりと現場の人たちはみな親切で。和気藹々とした現場で人の優しさに触れて、「また働けそう!」と思いました。
—— それから何回もタイミーを通じて働かれていますね!
森田さん:
インドネシア料理店、催事場、物流センターなど、様々な仕事を経験しました。当時は、決まった時間に決まった業務をすること自体がプレッシャーだったので、自分の体調に合わせて好きなタイミングで働けるタイミーに、本当に助けられました。
「また働きに来てください」と言ってもらうことも多く、その度に「わたしも人の役に立てているんだ」と、自信をつけていきました。勤務回数も次第に増えていって、タイミーを通じて出会った派遣会社さんに登録し、派遣社員として働き始めました。
—— 徐々に「働く」ことに慣れていったのですね。
森田さん:
その後はその派遣会社をやめ、輸入車のディーラーに正社員として就職しました。コロナも長引きそうでしたし、コーチングカウンセラーの仕事を再開することはまだまだ難しそうだったので、一度就職してみようと思ったんです。正社員として働くのは人生でほぼ初めてでしたが、タイミーで毎日のようにお仕事をしていたので、それほど違和感はありませんでした。
コーチングの経験を活かし、悩みを抱える子どもに寄り添う今
—— 毎日決まった時間に働けるぐらいまで、回復されたのですね。
森田さん:
はい!この頃には、朝起きれないなどのうつ症状はほとんどなくなっていましたね。
この頃から、仕事を通じて自分がしたいことを考え直すようになりました。「人の役に立ちたい」という初心に立ち返り、現在も勤務している学習塾に勤務することにしました。勉強を通して自分に自信をつけてもらえるような、自己肯定感を高められるような教育を心がけながら日々業務に勤しんでいます。
今は学習塾だけでなく、不登校になってしまった高校生向けの学校でも働いていて。コーチングの経験を活かして、悩みを抱えているお子さんや勉強嫌いなお子さんに寄り添うようにしています。
—— 森田さんが「働く」を通じてうつ病から立ち直り、「人の役に立ちたい」という意志を貫かれていることを、嬉しく思います。
森田さん:
スキマ時間に働けることはもちろん、それ以上に、自分が社会の役に立てる実感を得られる点が魅力だと思います。働く時間は短いですが、「ありがとう」と言われることはやはり嬉しいものです。社会に役立つ経験をしたい人、小さな成功を積み上げたい人に、タイミーはおすすめですよ。
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
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