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2021年5月20日(木)〜6月11日(金)に開催された第1回ギグワーカー大賞にて、「将来へのスキルアップ、夢につながった経験」のエピソードで大賞を受賞されたテイさん(仮名)(26歳)にお話しを伺いました。
ギグワーカー大賞とは、タイミーの仕事をするなかで得られた気づき、学び、出会いなど具体的なエピソードを募集・発表することで、より多くの方にギグワークという新しい働き方について知ってもらうための賞です。
コンビニのスキマバイトで自身の夢につながる経験ができたというテイさん。今回の取材では、タイミーの活用方法やタイミーで働いて得た気づきを話していただきました。
将来の夢のためにスキマ時間を活用したいけれど、その方法がわからずに悩んでいる方や、スキマ時間で将来の夢につながるようなことをしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
コロナ禍で仕事が休業に。接客のために始めたコンビニスキマバイト
—— タイミーで働きはじめたきっかけを教えください。
本業として旅行会社でカウンターセールスの仕事をしていたのですが、会社員になって3年目の冬に、コロナウイルスの影響で休業に近い状態になってしまったんです。収入が減って困っていたところ、会社員4年目の秋に副業が解禁されたので、固定のアルバイトをしようと思いました。しかしときどき会社への出社があったため、シフト制で出勤日が決められるバイトには就けない状態でした。
そんなときに、橋本環奈さんが出ているスキマバイトのCMをふと思い出したんです。アルバイトの会社がCMを出していて、しかも橋本環奈さんが出ているのは信頼感がありますよね。試しにアプリをインストールしてみたら自分が住んでいる地域に多くの仕事があったので、申し込んで働きはじめました。
—— タイミーではどんな仕事をされているのですか?
コンビニでのスキマバイトをしています。休業で人と喋らない時間が増えて、いきなり本業に戻ってもうまく喋れなくなってしまうのではと懸念していたため、接客できる副業をしたかったんです。また、大学時代にコンビニで働いたことがあるのも理由のひとつです。来店される多様なお客様やいろいろなバックグラウンドを持つバイト仲間と話すのが楽しかったことを思い出し、「ほかの店舗でも働いてみたい」と思いました。
ーー タイミーの利用頻度を教えてください。
会社で許可される副業が週20時間までと決まっているので、それに合わせてギリギリまで働いています。本業が休業だったときは週2〜3日程度でシフトに入り、月8万円くらい稼いでいました。
自分のペースで好きなようにシフトを組めるので、無理せず本業と両立できています。
—— タイミーを利用してみていかがですか?
とてもつかいやすいです。店舗のオーナーさんとメッセージ機能で直接連絡が取れるので、電車が遅延して時間に遅れそうなときなど、何かあったときに安心です。また具体的な仕事内容や店舗のワーカーへの対応などを、他のワーカーから店舗への口コミをもとに知ることができるため、初めての店舗でも申し込みやすいです。勤務後すぐに入金されるのも嬉しいですね。
「また来たくなる」接客を学び、本業に活かす
—— コンビニで一緒に働く方とは、どんなお話をすることが多いですか?
お話しする相手の境遇を聞くことが好きなので、まずは「なぜここで働いてるのか」や「どこの学校に通っていたのか」といったその人のバックグラウンドを聞くことが多いです。
たとえば、「いずれコンビニで薬を売れるようにしたい」という思いで、アルバイトをしている薬学部の大学生がいたりと、彼らのバックグラウンドを知ることでよく刺激を受けています。
—— タイミーでの経験や学びがご自身の本業に影響を与えたことはありますか?
あります! 同じ店舗で働いていた主婦の方の接客に刺激を受けました。
彼女は、土木関係で疲れて来た人に「お疲れ様です」と声をかけたり、常連さんの顔と名前を覚えて呼んでいたりと、マニュアルにはないあたたかい接客をしていたんです。さらにタバコの銘柄を覚えてお客様に言われる前に準備していて、その記憶力と細やかな気配りに感動しました。自分がお客様の立場ならやはり嬉しいですし、「こんな接客をすれば愛されるんだな」と学ばせてもらいました。
その方は産休に入ってしまったのですが、休みのあいだも常連さんに「〇〇さんはいないの?」とよく言われていて、彼女のような接客がリピーターをつくっているのだと実感しました。「この人がいるから行こう」と思う環境をつくる接客で、店舗のファンだけでなく個人のファンをつくることは、本業にも活かせています。
—— 具体的にどのように本業に活かし、行動されたのですか?
本業では、以前大きな店舗で働いており、特別丁寧な接客をしなくても多くのお客様にご来店いただいていたため、回転率重視の接客をしていました。でもあるとき、リピーターのお客様がほとんどいないことに気づいたんです。そんなときに小さめの店舗に異動になり、自分からお客様に対して何か行動を起こさないとなかなかご来店いただけない状況に変わりました。
リピーターがほとんどいない状態でどうすればご来店いただけるのかを考えたときに、彼女のような接客の重要性を感じました。いままではお客様と世間話などほとんどしていなかったのですが、ふらっと来店されたお客様と世間話をしたり、より時間をかけて隅から隅まで調べて練ったプランを提案したりと、本業での仕事の仕方が変化しましたね。
——逆に、本業で培われたスキルや自分の特性がスキマバイトに活かされた経験はありますか?
本業で3年間培ってきた接客スキルは、スキマバイトにも活かされていると思います。「言葉が丁寧すぎる」とときどき言われてしまうほどですが(笑)、それほど言葉遣いなど接客に関する知識があるのだと自負しています。
また、回転率を上げる対応にも活かされていると思いますね。もともと効率的に物事を進めていくのが好きなので、品出しをしているときなんかは「レジを手伝いに行くべきか、先に品出しを終えてしまうべきか」と周りを見つつ効率の良い働きを意識しています。
さまざまな現場で働く中で、私の接客スキルや回転率を考えた働き方評価してくださるオーナーさんに出会いました。そのオーナーさんから、タイミーを通してではなく個人的に働きにきてくれないかというオファーをいただいたんです。それからは、「この日は入れるので、お願いします!」と直相談し、同じ店舗で働き続けています。
「また来てほしい」と思っていただけるよう、オーナーさんと仲良くなって「積極的に働きたい」という意欲を見せたり、店舗の人間関係が良くなるよう働きかけたりすることも意識していますね。
——店舗の人間関係を良くするために、どんなことをされているのですか?
固定シフトのバイトの人たちが言えずにいる不満を、代わりに店長に伝えて、シフト作りに役立ててもらうなどです。みんなが働きやすい職場環境づくりを意識して行動しています。
タイミーを通していろいろな店舗で働く自分だからこそ、ずっと同じ店舗で働いている人たちが言えないことを指摘できると思うんです。私は嫌になったら行かないという選択ができるけれど、ほかの人はずっとそこで働かなくてはいけない。嫌な気持ちを抱えながら働くくらいなら、単発で入ってきた自分が指摘して職場環境を良くしたいと思っています。少しでも「言わなければもったいない」と感じたことはすぐに言うようにしていますね。
タイミーで働くなかで思い出した、「留学」という夢
—— 一緒に働く人のバックグラウンドについて話していくうちに、忘れかけていた“ある夢”を思い出したんですよね?
そうなんです。その夢は、留学です。大学生のときからずっと行きたいと思っていたのですが結局行かずに卒業してしまい、そのことがずっと心残りだったんです。
そこで、本業である旅行会社の海外支店勤務への応募してみようと思ったときにコロナウイルスの影響を受けてしまって……。休業によって「このまま何もしないのか」と自問自答する時間が増えていたときに、タイミーを通していろいろな人に出会いました。大変な状況でも就活を頑張っている大学生だったりと話していくなかで、「自分ももう一度留学に挑戦してみよう」と思えるようになったんです。
同じ会社の海外支店で働く方々と話し、自分が圧倒的に劣っているのは英語力だと感じていました。将来海外支店で働くために、日本でただ仕事をこなしながらチャンスを待って応募するのと、留学に行って語学力をつけたうえで応募するのでは、合格率が全然ちがうと思って留学に行くことを決意しました。現在は、タイミーを利用してお金を貯めながら、オンライン英会話教室で勉強しています。
——いまもタイミーの利用頻度は変わらず、コンビニバイトをされているのですか?
いまは本業の出社回数が増えてきたので、それに合わせてシフトを入れてもらっている状況です。
以前は自分でタイミーを見て申し込んでいたのですが、いまは「この日は入れますか?」と直接相談してもらえるようになったので、自分で仕事を探すことなく働けています。
——今後はどのようにタイミーを活用していきたいですか?
留学に行くまでは、お金を貯めるために利用し続けたいと思っています。会社で副業が許可されている限りは続けられるので、お金を貯めつつ、そこで出会ったさまざまな人の話を聞きたいですね。
本業は全国転勤があるのですが、転勤をしてもそれぞれの土地で働いてみたいです。
世界を広げるために、タイミーでさまざまな仕事に挑戦しよう
—— これからタイミーを利用される方へのアドバイスをお願いします!
タイミーでは、「いろいろな場所で働いてみる」というほかではなかなかできない経験ができます。たくさんの場所で働くことで新たな自分が見つかりますし、それぞれの場所で働く人と話すことで「こんな人もいるんだ」という学びを得られると思います。
いま自分が知る範囲での世界だけで生きるのはもったいないと思うので、「日本はこんなに広いんだ」ということをぜひ知ってほしいです。落ち込んでいるときにも大きい規模で考えたら「自分って小さいな」と思えるし、だからこそさまざまな挑戦に踏み出せるのではないでしょうか。
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
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