タイミー通信

参加者に「第二の故郷」を——福岡県八女市で実施した、地方の関係人口創出を目指す『タイミートラベル』のトライアルツアー

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参加者に「第二の故郷」を——福岡県八女市で実施した、地方の関係人口創出を目指す『タイミートラベル』のトライアルツアー

目次

昨今、多くの地方圏が「人口減少・高齢化による人手不足」という課題を抱えています。その解決策として注目を集めているのが、「関係人口」という言葉。移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指しています。

そうした中で、タイミーは、 都会で働くタイミーワーカーと地方をつなぎ、就業体験の提供を通して関係人口の創出を目指す、『タイミートラベル』を提供しています。

2022年1月、高級茶ブランド『八女茶』の産地、福岡県八女市を舞台にトライアルツアーを開催。5名の参加者とともに、農業のお手伝いと伝統工芸『八女提灯』の絵付け体験を行いました。

本記事では、ツアーに同行した筆者が、タイミートラベルのサービス立ち上げ背景と八女市でのトラベルの全容についてお届けします。

地域の関係人口を増やすサービス

タイミートラベルは、タイミーCEO 小川が旅行をした際に「旅行先で働いて、旅費をまかなえたらいいのに」と感じた原体験から生まれました。

タイミーのサービスを利用すれば、旅費を安く抑えたい人と、人手不足に悩む地域をマッチングできる。さらに、就業体験を通して、その地域の文化や人に触れ、旅行者と地域の間に「深い関係性」が生まれるかもしれない。

参加者にとっては「第二の故郷」を見つける機会に。地域にとっては「関係人口」を増やす取り組みにしたい。そんな願いが込められたサービスです。

そんなタイミートラベルのトライアルは、どんな旅になったのでしょうか。福岡県八女市で過ごした1泊2日の全容をお伝えします。

八女市は福岡県の南西部に位置する、人口約6万人の市。八女茶、あまおう(イチゴ)など全国ブランドの農作物や、仏壇・提灯、石灯ろうなど伝統工芸の産地として有名です。(地図は福岡県八女市の観光オフィシャルサイト 「八女観光」より転載) 

食、景色、歴史を大満喫!八女の魅力を存分に味わう1日目

無農薬・無添加の地元食材でおもてなし

福岡空港を出発、博多駅を経由して参加者全員を乗せたマイクロバスが最初に訪れたのは、定食屋『八女サヘホ』。地元八女の食材をふんだんに使用し、薬膳のエッセンスを取り入れた料理を提供しています。

お昼のメニューは、八女のブランド豚『八女ふくふく豚』の角煮定食、地元でとれた安納芋とみかんのパウンドケーキ。食後に、地元特産の八女茶をいただきました。

優しい味付けの料理と古民家をリノベーションした店舗のゆったりとした雰囲気に、参加者の皆さんの緊張も、少しずつほぐれていったよう。お互いにトラベルへの参加理由を話したり、小説家・横溝正史をこよなく愛するご主人に八女市の歴史や特徴を尋ねたりしていました。

目に飛び込んでくる、見渡す限り緑の茶畑


続いて向かったのは、複数のお茶農家が共同で運営する茶園『八女中央大茶園』。気持ちのいい風の吹く展望台から見下ろす景色は、形容しがたいほどの美しさ。

5月の新茶時期は、茶摘みの様子が見られるそうです。丁寧に育てられた茶葉が、高級茶ブランドとして全国に広がっていることを思うと、お茶農家の方への感謝の気持ちが湧き出てきました。

伝統工芸館で、八女の歴史に触れる

1日目の最後は、八女市の伝統工芸品が一堂に集まる『八女伝統工芸館』を訪れました。国指定伝統的工芸品の、八女福島仏壇・八女提灯・久留米絣などが所狭しと展示されていて、八女市の歴史の一端に触れることができます。

参加者の中には、偶然開催されていた竹筆アートの展示会で似顔絵を書いてもらう方も。

併設されているお土産屋さんでのショッピングも堪能し、トラベル初日は幕を閉じました。

農家と職人に学ぶ!職業体験を通じて八女とつながる2日目

収穫から販売まで。里芋農家の仕事を体験してみた

就農体験を提供してくれた末継さん

 2日目は、朝早くから農家の末継さん宅へお邪魔しました。末継さんは4年前に家業を継いだ、20代前半の若い農家さん。大根、白菜、ねぎ、生姜など多品目の農作物を育てています。

「参加者に農業を体験してもらいたい」という願いを快く受け入れ、トラベルにご協力いただきました。

今回収穫したのは、冬が旬の里芋です。末継さんの説明が終わると、待ってましたと言わんばかりに作業に取り掛かる一同。重い土を掘り起こす手には力がこもります。

ひとりあたり約30個の里芋を収穫して一段落かと思いきや、まだまだ作業は続きます。今回の就農体験は、袋詰めして直売所に置くところまでがゴール。

収穫した芋を洗って、

同じ重さになるよう、袋詰めする。

朝8時からスタートして、袋詰めが完了したのは11時。5人で3時間かかる作業を、日頃、末継さんが1人でこなしていることに、驚く参加者の方もいました。

直売所にいくまでの空き時間、末継さんのご好意で、茹でたての里芋をいただきます。ふんわりした甘みと、濃い芋の味が美味しくて、ついつい手が伸びてしまうんです。

里芋とお茶で身体を温めながら、末継さんが農家になった経緯や野菜を育てるコツなど、いろんなお話をしました。ただの観光では経験できない貴重な時間とは、こうした時間のことをいうのだと思います。

1人の参加者が「私、家庭菜園始めてみます」と気持ちが固まった頃、直売所にいく時間になりました。向かったのは、近くにある道の駅。

里芋の値段を自分たちで決めて、テープを貼り「売れますように」と願いを込めて、店頭に並べました。

道の駅には、末継さん以外の方が育てた野菜もたくさん並んでいます。どの野菜も、誰かが収穫をして、丁寧に洗い、袋詰しないと、私たちの食卓に並ぶことはありません。

今回の就農体験は、そうした 「当たり前だけど見えていなかったこと」を教わる時間となりました。

旅のお土産は、自分で絵付けした八女提灯

ツアーの最後は、八女市の伝統工芸『八女提灯』の絵付けを体験しました。

お邪魔したのは、200年に及ぶ伝統的な技術を用いつつ、現代のライフスタイルに合った表現を追求する『シラキ工芸』さん。インテリアのような、可愛らしい提灯が工房に並びます。

職人さんからやり方を習い、それぞれが好きな柄の提灯を作っていきます。もちろん、自分で作った提灯はお土産にすることが可能。

作業タイムに入ると、一言も話さずに黙々と提灯と向き合う参加者のみなさん。

実際の職人さんが使っている絵の具を調合して、自分なりの色合いを追求していきます。

予定の2時間が経過すると、みなさんの手元には、個性豊かで可愛らしい提灯の数々がありました。職人さんも驚くクオリティです。

見聞きするだけではなく、実際に体験することで、伝統工芸の奥深さや面白さに気付ける。参加者のみなさんの様子から、そんなことを感じつつ、1泊2日のトラベル体験は完結しました。

参加者の感想(一部抜粋)

2日間を通して、参加者のみなさんは何を感じたのでしょうか。参加後にとったアンケートを一部抜粋して、お届けしたいと思います。(表現の微修正をしております)

O.Mさん(20代・女性・学生)

農家さん同士が野菜を物々交換している話や、気づいたら野菜が植えられていた話など、人と人との関係性や生活を想像して、すごく魅力を感じました。また、収穫前の様々な野菜を見たり、実際に掘り起こすところから出荷までを体験できて視野が広がったと思います。

K.Sさん(40代・女性・自営業)

行きたい場所を尋ねた時に快く対応してくれるなど、宿泊施設のフロントの方の雰囲気が良かったです。お部屋も寝る分には十分な設備と広さだと思います。提灯の絵付け体験は、体験する事によって大変さが分かりました。職人さんの大変さも、もっと聞けたらよかったです。

A.Aさん(30代・女性・パート/アルバイト)

とにかく食事が美味しかったことが印象に残っています。一軒目(八女サヘホ)では、特産の八女茶を飲めましたし、二日目に料亭で食べた粕汁は、今まで食べた中で1番美味しかったです。就農体験のための長靴などの準備は、少し大変でした。

G.Rさん(20代・女性・学生)

八女市を散策している時、何人かの方がすれ違いに挨拶をしてくれて、古き良き温かい街だと感じました。たくさん魅力を感じられたので、今後は家族や友人を連れてきたいと思います。

おわりに

参加者のみなさんに旅の満足度を五段階で聞いたところ、全員が「5」と回答。「また、八女市に来たいと思いますか?」という質問に対しても、全員が「はい」と答えたそうです。

今回のトライアルを通じて、タイミートラベルが「参加者に『第二の故郷』を提供するサービス」であることを、筆者は感じました。

今後は、本格的なリリースに向けて動き出すと伺っています。引き続き、動向に注目していきたいと思います。

/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

https://lab.timee.co.jp/

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