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ギグワークについての調査 〜ギグワークの副業利用について

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ギグワークについての調査 〜ギグワークの副業利用について

目次

昨今コロナ禍のライフスタイルの変化で、「副業」「新しい働き方」が取り沙汰されています。好きな時間に働けるギグワークは、副業の一つの選択肢としても広がりつつあり、あるギグワークサービスが利用者1000人を対象に行った調査では、4割が会社員だというデータもあります。そこで今回は、全国1万人を対象にギグワークについての実態と会社員の副業への意識について調査しました。

会社員が副業をしたいと思っている実態とは対照的に、プライベートとの両立や体力の心配がハードルとなっていることが分かりました。スキマ時間で働けるギグワークと、会社員の副業との相性の良さが垣間見えた本調査の概要をお伝えします。


調査概要

  • 調査対象
     調査会社モニター 男女18~69歳
  • 調査地域
     全国
  • 調査方法
     インターネットリサーチ
  • 調査時期
     事前調査:2021年5月26日(水)~5月27日(木)
     本調査 :2021年5月26日(水)~5月27日(木)
  • 有効回答数
     事前調査:20,000ss うち、人口動態に則った10,000ssを分析として活用
     本調査 :824ss
  • 調査実施機関
     株式会社マクロミル

調査結果の概要

■概要1

副業の解禁割合は全体の34%。従業員規模50人未満の小規模企業での方が比較的解禁割合が高い。また、世帯年収の高い家庭の方が勤めている企業の副業解禁が進んでいることがわかった。


会社員の副業解禁状況

会社員の副業解禁状況

対象:会社員 n=435 ※本調査回答を母数とする


■概要2

会社員の働き方への意識を問う問いでは、「本業をしながら、副業しないと家族を経済的に支えていけない時代が来る」56.3%、「将来的には副業も視野に入れている」56.6%、「副業でスキルを身に付けたい」52.2%と上位。全般的に29歳以下でのスコアが高く、若い世代ほど副業への意識の高さがうかがえる。


会社員の働き方への意識会社員の働き方への意識

対象:会社員 n=435 ※本調査回答を母数とする


■概要3

副業をする上で、ハードルに感じている/感じそうなことは「プライベートの時間が保てなくなりそう」36.6%、「『副業』をするほど体力が余っていない」31.5%がトップ2という結果になった。


副業をする上でハードルに感じている/感じそうなこと

副業をする上でハードルに感じている/感じそうなこと

対象:会社員 n=435 ※本調査回答を母数とする


■概要4

会社員のスキマ時間での働き方への意識を問う問いでは、「今の仕事の給料だと足りないので、スキマ時間に掛け持ち(副業・アルバイト)をして補填したい」56.3%と、会社員の半数以上がスキマ時間を有効活用した副業を検討していることがわかった。


スキマ時間での働き方への意識

スキマ時間での働き方への意識

対象:会社員 n=435 ※本調査回答を母数とする


総評

中央大学大学院 経済学研究科 委員長
中央大学 経済学部 教授
阿部 正浩 氏

「コロナ禍にあって、やむなく失業や休業になったり、テレワークでスキマ時間が出来たりしたことで、副業やワークシェアリングに再度注目が集まっている。特に失業や休業にあった人々にとって、職探しや職業訓練の合間のスキマ時間に仕事が出来ることは、生活を維持するうえでの重要なセーフティネットになりつつある。

ところで、総務省「就業構造基本調査」によると、2017年に副業している人の割合は4.0%だった。また、リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査2020」によると、2019年に雇用者のうち副業を行っている者の割合は12.7%であり、考えられているほど副業が普及していたわけではない。

今回の調査では副業を行っている雇用者の割合は分からないが、副業希望者は雇用者の約半数だった。副業を希望しつつも実際にできないのは、「プライベートの時間が保てなくなりそう」や「『副業』をするほど体力が余っていない」という働く側の課題もあるが、「副業が解禁されていない」といった使用者側の課題も見られる。今後、こうした課題について労使で議論し、解決策を見出していくことが、副業やワークシェアリングの正しい普及に繫がると考えられる。」

/media/タイミーラボ編集部
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