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「専門性の高いスキルや技術を身につけたい」「仕事の幅を広げるために資格を取得したい」と考えている方も多いのではないでしょうか?
今回は、タイミーが一般財団法人プロロジス財団(以下:プロロジス)と連携して開催した、フォークリフト運転技能講習に密着。その様子をお届けします!講習内容から実際に参加した受講者のインタビューまでご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- フォークリフト運転技能講習とは
最大荷重1トン以上のフォークリフトやストラドルキャリア、コンテナキャリアなど広範な車両操作を習得できる実践型の運転技能講習です。講習を修了すると「フォークリフト運転技能講習 修了」となり、最大荷重1トン以上のフォークリフト等を運転できる資格を取得できます。
フォークリフト運転技能講習 実施の背景
働き方改革関連法の施行にともなう「物流の2024年問題」が危惧されるなど、物流業界の労働課題の対応が急務とされています。その中で、タイミーでは、働き手がより専門性の高いスキルを得ることで、「タイミー」を通じたスキマバイトの働き手が担う業務の幅を広げ、「物流2024年問題」の人手不足解消に貢献するため、講習の実施を決定しました。
フォークリフト運転技能講習に密着!
今回の講習会場は、株式会社ジャパンクリエイトが運営する「JCフォークリフト教習センター 埼玉校」です。自動車免許(普通・中型・大型・大型特殊)を持っている方は31時間コースの4日間、持っていない方は35時間コースの5日間で、フォークリフト運転資格の取得を目指します。
学科講習
まずは、フォークリフトについての基礎知識を学びます。
31時間コース(自動車運転免許が有る方)は7時間、35時間コース(自動車運転免許が無い方)は11時間の学科講習にて、フォークリフトの走行や積み下ろし、関係する法令についての知識を身につけていきます。講師の方は、特に重要なポイントについてはマーカーを引くことを促してくれるなど、丁寧に教えてくれるため、「座学が苦手...... 」という方も安心です。
一通りの学科講習を終えると、そのまま学科試験へ。試験は、4つの選択肢から正しいものを選ぶマークシート方式です。たとえ1回目の試験で不合格になったとしても、30分の補講後に再試験※を受けることができます。
※再試験は1回まで。再試験不合格の場合は、学科講習の受けなおしとなります
実技講習
学科試験をクリアしたら、続いては実技講習です。
車両の点検からはじまり、前進走行や後進走行、荷物を置く「パレット」をつけての走行など、順番に練習していきます。フォークリフトは、普通自動車よりも小回りが効き、車体や荷物が周囲にぶつかりやすくなるため、ハンドル操作には注意が必要です。
走行の操作に慣れたら、次はパレットを用いた荷物の運搬に挑戦します。
荷物の下にフォークを差し込み、バランスを保ちつつ荷物をフォークで持ち上げ、バックで移動します。慌てずに一つひとつの操作を丁寧に行うことが大切です。
初めて操作するフォークリフトに緊張した様子を見せていた受講者も、2〜3日の実技講習を経て、だんだんと自信がついていきました。
実技試験
さあ、最終日は、いよいよ実技試験です。
乗車前の指差し点検から試験コースの走行、荷物の運搬までを行います。
試験時間は、1名あたり平均7分程度。実技試験中は、緊張感のある空気が漂いますが、
実技講習で学んだことを、焦らず一つひとつ確実に行えば大丈夫です。
修了式
そして、待ちに待った合格発表の瞬間です。今回の講習では、18名の受講者全員が合格となり、フォークリフト運転技能講習修了証が交付されました。
最後に、修了証の記載に誤りがないかのチェックと事務連絡を受けて講習は終了です。
4〜5日間の講習を通して、和やかな雰囲気の中、ワーカーさんたちはお互いを励まし合い、アドバイスをする様子も随所で見られました。
「実際どうでした?」講習を修了したワーカーさんに感想を聞きました
——普段は、どのようなお仕事をされていますか?
丸井さん:もともとは地元の北海道で働いていたのですが、現在は東京に引っ越して、飲食店とホテル清掃のアルバイトを掛け持ちして働いています。
——今回、講習に参加しようと思ったきっかけは何でしょう?
丸井さん:自動車運転免許も持っていなくて、履歴書にある「免許・資格欄」がいつも空白になってしまうことが気になっていました。何かしら免許や資格を取りたいなと考えていたタイミングで、タイミーのアプリ内通知で今回の講習を知り、挑戦してみようと思ったんです。
——講習の中で難しかった部分は何でしたか?
丸井さん:そもそもの運転経験がゼロだったので、ハンドル操作が難しかったです。でも、講師の方が何度も丁寧に教えてくれたおかげで、今回無事に修了証を手にすることができました。
——これからの目標があれば教えてください。
丸井さん:次の目標は、自動車の運転免許を取ることです。将来的にはエンタメの仕事にも興味があるため、舞台の大道具などフォークリフトが必要な現場で、今回取得した資格を活かした仕事ができたらいいなと考えています。
——普段は、どのようなお仕事をされていますか?
多田さん:物流業界が好きで、倉庫での業務を中心に何社かで仕事をしていました。
——今回、講習に参加しようと思ったきっかけは何でしょう?
多田さん:これまで様々な物流系の企業で仕事をしてきましたが、どこの倉庫でもフォークリフトの資格を持っている人が求められている印象でした。だからこそ、フォークリフトの資格は取りたいなとずっと考えていたのですが、時間とお金がネックでなかなか一歩が踏み出せずにいました。
ちょうど転職しようと会社を辞めたタイミングだったので、これを機に資格取得を目指そうと参加しました。
——講習で印象的だったことはありますか?
多田さん:教習センターの講師の方々が優しくて、雰囲気もアットホームだったのが印象的でした。フォークリフトの資格を取りたいという友人や知人がいたら、きっとここの教習センターを紹介すると思います。それくらい居心地の良い環境でした。
「物流業界の需要は?」「講習の受け入れ体制は?」主催企業と講習担当企業に聞きました
まず今回タイミーと共同して講習を実施した、物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジスの古川さんにお話を伺いました。
——物流業界全体でフォークリフトの有資格者の需要は高まっているのでしょうか?
古川さん:現在物流業界には、深刻な人材不足の発生を含む「物流の2024年問題」が迫ってきている状況です。私たちが運営している賃貸用物流施設※「プロロジスパーク」の物流現場でも、フォークリフト資格者を増やしたいという声は高まっていますし、これから業界全体での需要もさらに高まっていくと思います。
※複数テナント企業が入る物流施設
——今回、タイミーと連携して講習を行ったことで良かったことはなんでしょう?
古川さん:これまでアプローチできなかった求職者の方に参加してもらい、物流業界で働いてみたい方を増やす良い機会になったと思います。今回の講習をきっかけに、ワーカーさんが実際に物流の現場で働いてくれるようになったら嬉しいです。
続いて、JCフォークリフト教習センターを運営する株式会社ジャパンクリエイトの松尾さんにもお話を伺います。
——「本当に未経験でも大丈夫なの?」と不安に思う方もいると思います。教習センターの受け入れ体制は、どのようになっていますか?
松尾さん:まず、講習を受けに来られる方は、全員がフォークリフト未経験なので、その点は安心してもらって大丈夫です。また講師の方も高い基準をクリアした優秀な方々ばかり。学科講習も実技講習も分かりやすく丁寧に指導することを心掛けています。
JCフォークリフト教習センターでは、年間2,500名の修了生を輩出していますが、最近では女性比率もどんどん高まっているんです。男女関係なくどなたでも受講してもらいたいですね。
——受講に迷われている方へのメッセージをお願いします。
松尾さん:今回の講習では、物流業界とまったく関わりがない方も多かった印象です。受講者のみなさんは最初こそ不安そうにしていましたが、3日目くらいからは自信を持ってフォークリフトを操作していました。フォークリフトは一生ものの資格になります。少しでも興味があればぜひ受講してくださいね。
今後は「埼玉」「横浜」「厚木」「伊丹」で定期的に開催予定!
今回、4〜5日間のフォークリフト運転技能講習を終えて、18名の受講者全員が資格を取得することができました。また講習終了後、受講者へアンケートを行ったところ、本講習でフォークリフトの運転資格を取得した全員が、”スキルを活かして今後フォークリフトや物流業界の求人に申し込みたい意向”を示しています。
特に”積極的に申し込みたい”人は、全体の約65%を占め「フォークリフト資格を活かして、倉庫、物流業界での転職を考えていきたい」「フォークリフトに限らず、物流業界で役立つ資格を他にも取得し、更なるキャリアアップを目指したい」というコメントも見られました。
また今回の講習では、一都三県から200名以上の応募が集まり、次回開催を要望される声も多く寄せられました。タイミーではこの反響を受けて、フォークリフト運転技能講習の規模拡大と継続を決定。開催地を埼玉・横浜・厚木・伊丹の4拠点に広げ、月1回のペースでより多くの方に講習を受けていただけるよう計画しています。
なおタイミー経由でお申し込み、講習を修了した場合※、タイミーが受講料の半額を補助することも決まりました。次回以降の講習に関する詳しい情報は、「タイミー」アプリおよび公式HPにて順次公開していきます。
参考:過去の募集要項
気になる方は、アプリをダウンロードしてお待ちください!
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
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