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“飲食業界の常識”をぶっ壊す。タイミー活用で従業員の生活にON-OFFを

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“飲食業界の常識”をぶっ壊す。タイミー活用で従業員の生活にON-OFFを

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夕焼けが染まる広島市中区に、配達やテイクアウトの準備に余念がない飲食店があります。それは、備後府中市のお好み焼き「府中焼き」を看板メニューとする鉄板居酒屋「としのや」。広島市内に9店舗展開している、地元に愛されているお店です。

としのやさんの各店舗はタイミーワーカー(働き手)から、「また働きたいです」などコメントいただくなどと評判も高く、働いてくれた一人ひとりに対して丁寧なレビューを徹底されているとのこと。なぜ、従業員だけではなく短時間の働き手に対しても真摯な対応を心掛けているのか、そこには会社のどのような想いが隠されているのか――。としのやを運営する株式会社ジブランドの代表取締役 吉岡忠晃さん、そしてマネージャーの吉岡利浩さんにお話を伺いました。

※本取材は緊急事態宣言解除後に実施しており、撮影時のみマスクを外しております。


としのやに割いてくれる時間を、有意義な時間にしてほしい

代表取締役 吉岡 忠晃さん

――最初に「としのや」について教えてください。

代表取締役 吉岡忠晃(以下吉岡):ジブランドは創業2007年より、自己ブランドの構築を常に念頭に置きながら事業を推進しています。鉄板居酒屋「としのや」においても一貫しておりまして、フランチャイズは行わず、全て直営で社員教育、業者選定、メニュー開発など、オリジナルにこだわった経営を行っています。このような自分たちの手で経営できているのも、一緒に働いてくれているスタッフのおかげだと思います。

――としのやさんではタイミーワーカーをはじめとした単発のアルバイトスタッフにも人材教育を徹底されていると伺いました。

吉岡:弊社で働いてくれるスタッフさんは学生の方も多いのですが、学生生活の貴重な時間の一部を、数ある候補の中からとしのやに充ててくれるわけです。それであれば、他では味わえないような経験をしてもらって、成長して卒業していってほしい。このような想いから、アルバイトさん含めた全員に差をつけることなく、接してきたつもりです。

――従業員の皆さんの成長を第一に考えられているのですね。

吉岡:そうですね。お客様満足はもちろん大事ですが、そのためにまず従業員満足が第一だと思っています。会社として常に彼ら彼女らがどうなりたいのか、どうしたいのかを考えています。

――なぜ、そのような考えに至ったのでしょう。

吉岡:起業してすぐにこのような考えに至ったわけではないんですよ。うちに限らずどこの企業や組織でも人材の獲得・育成には苦労されています。私たちも軌道に乗るまでは必死でしたし、従業員にも無理をさせていたこともあります。ですが次第に、「従業員満足を重要視しないといけない」と気がついたんですね。

きっかけが特にあったわけではありません。ただ、としのやを手伝ってくれるアルバイトさんやパートさんと話すうちに、人はさまざまな価値観を持っていると気付いた。働く理由一つにしても、「時給がいいから」「経験を積みたいから」など色々ありますよね。どれも正解だし、間違った価値観なんてないわけです。私の価値観で物事を決めるのはおかしいと思い、「みんな正解だよ」とさまざまな価値観を尊重し、寄り添うようになりました。

――それぞれの考えを大事にされているわけですね。具体的にはどのようなスタッフ教育をされているのでしょうか?

吉岡:弊社の行動指針の一つに、『目配り、気配り、心配り』があります。例えば、仕入れ業者さんに対して「その辺に置いておいて」と言うのではなく、自分の作業を止めて「いつもお世話になります。納品はこちらにお願いします」と誘導する。たった2、3分手を止めればいいだけなんです。口角を上げる、目を合わせるといったちょっとした配慮で周りのみんながHAPPYになる。やらなきゃもったいないよって。お客様、業者さん、一緒に働くスタッフ……など、接する人のことを考えて行動しようというのは、現場で徹底するようにしていました。

どんな些細なことでも、感謝の言葉を伝えたい

――一緒に働くスタッフに対してもなんですね。タイミーには、就業したワーカーさんに対して、働きぶりはどうだったのかを企業側も評価・レビューできる機能があります。としのやの店長さんたちは毎回一人ひとりに丁寧なレビューをされていますが、行動指針や教育の影響なのでしょうか?

<実際のレビュー一例>

今日もありがとうございました。そして午後の出勤、ありがとうございます。前半落ち着いていたのでとてもスムーズにお届けすることができました。きっといつもよりお客様にも喜んでいただけてるのではないかと思います。ありがとうございました。
明日は●●店舗へのエントリーですね、どうぞよろしくお願いいたします。

今日もありがとうございました。土曜日日曜日と連続での出勤本当ありがとうございました。忙しい中で業務に慣れている▲▲君に来てもらえてとても助かりました。
またたくさんエントリーしてくれてて本当ありがとうございます。
今後も楽しく仕事してもらうためにも何か気になることあれば遠慮なく声かけてくださいね!おつかれさまでした。

吉岡:実は私も聞いたとき、びっくりしたんですよ(笑)。嬉しいニュースでした。

――社長から「レビューしよう」と言ったわけではなかったのですね。店長さんたちが自主的にレビューを書かれていると。

吉岡:そうですね。働く理由はさまざまあれど、社員・アルバイトに関係なく誰しもが褒められたかったり、気にしてもらいたかったりしますよね。私自身もそうなんですけど、人間ってかまってちゃんなんですよ(笑)。精一杯汗をかいて働いているのに褒めてもらえなかったり、逆に裏でサボっていたことがばれたのに叱られなかったりすると非常にショックを受ける。誰もが「構ってくれるから頑張れる、構ってくれないから頑張れない」という心理が少なからずあると思っています。

タイミー経由で来てくれるたった3時間勤務のアルバイトさんで、その日限りで終わりだったとしても、貴重な時間をとしのやに費やしてくれるわけですから、最大限フォローしたい。もちろん、会社の行動指針や理念の影響もあるかもしれないけど、店長たちだって「自分たちも嬉しい」と思うことを、自然とやっているのではないでしょうか。

“飲食業界はキツイ”を変えたい。そのためにタイミーの力を借りる

――そもそも、なぜタイミーを利用されたのでしょうか?

吉岡:うちは、もともとコロナ以前から宅配にも力を入れていました。ただ、宅配って難しいんですよ。店舗の接客とは違って、お客様と接する機会が2回しかない。注文を受けるときと商品をお渡しするときのみ。オーダーミスや遅配で一気に信頼が損なわれてしまいます。だから生半可な気持ちではできない業態だと思っています。

以前から宅配も行っていたことで、コロナで飲食業界が大打撃を受けたときも、としのやは影響がなかったんです。ありがたいことに人手が足らないことも増えてきたので、タイミーなど単発バイトサービスを利用することにしました。

――忙しいことは嬉しい悲鳴である一方、人手が足らないからと休みを削ってまで働くスタッフが問題になっているケースも多いようです。

吉岡:特に飲食業界ってしんどいんですよね。飲食業界の正社員として働く魅力が少ないんですよ。連休も取りにくいですし。人材を確保するのも大変ですし。

――実際にタイミーを使われてどうでしたか?売上や店舗に変化はありましたでしょうか。

吉岡:売上などの具体的な数値は取れていませんが、現場の様子は一気に変わりましたね。短期間でパフォーマンスを発揮してもらうため、教育の大事さに気がついてくれたり、配達スタッフが増えることで時間に追われることがなくなったり。スタッフがいないからと断っていたオーダーにも応えられるようになったなど、嬉しい声が聞こえています。

何よりも心持ちが違うんですよ。1人でやらないといけないところを2人ですれば、従業員は一気に気が楽になって余裕が生まれます。

忙しくて人手が足りていない場合、「宅配依頼の電話、今は鳴るな、鳴るな」って無意識に思ってしまうんですよ。それは良くないですよね。むしろ人を増やすことで「準備万端だ!いつでもかかってこい!」と、余裕が生まれ不安がなくなる。店の雰囲気も盛り上がりますし、自然と売上につながります。

マネージャー 吉岡利浩:みんなで協力しながら仕事を進めると、仕事がぐっと楽になるんですよね。すると、離職率も減りますし作業効率も上がります。店長も余裕が生まれると自然にアイデアが出るようになるんですよ。「こんなサービス面白いかも」「こんな取り組みやってみよう」などどんどん発想が生まれ、仕事が楽しくなる。期待に応えたいって主体的に動くようになる。事実、タイミーを導入したことで、このような店長をたくさん見てきました。

マネージャー 吉岡利浩さん

 このような実体験もあって、タイミーさんをはじめとした単発バイトできてくれる方たちにも、「来てくれて本当にありがとう」「こういうところが助かったよ」と心から感謝を述べることができるのではないかと思います。

吉岡:お店は稼働しているけど自分は休むことができるのは、その時間働いてくれるスタッフたちのおかげ。そこに気づいてもらえるような社員育成を行っているつもりです。レビューが丁寧だと言われている原因の一つかもしれません。

あと、ブランディングにも関わってきますよね。会社が「一日宴会を▲▲件取ってこい!」と強要すれば、一時的に売上は上がるかもしれないけど、その後一気に下がる。従業員は疲弊するし、お客様だって気持ち良く過ごせないんです。従業員の働いている様子だって、十分ブランディングにつながるはずです。従業員が楽しく働いていないとお客様にすぐにバレてしまいますから。

吉岡利浩:実際、店舗で固定で入ってくれているアルバイトさんやパートさんもシフトを見て、「今日、タイミーさんがくるんだ!」って喜ぶんですよ(笑)。

――最後に、企業の展望について教えてください。

吉岡:広島市はすでにお好み焼きソースの文化ができているので、宅配で届かないエリアをなくしたいです。「そのエリアは配達してないんですよ」と断るのが心苦しくて。他エリアからの出店のご相談もいただきますが、まずは広島市内をとしのやでおさえることに注力していきたい。その描いた夢を実現してくれる要となるのは、現場で頑張ってくれるスタッフたちです。がむしゃらに頑張る時期もありましたが、今はそのフェーズじゃありません。スタッフ全員が飲食業界で働くことに誇りを持ってほしい。そのために、引き続きタイミーの力も借りたいと思っています。

営業担当 松尾からのコメント

/media/営業担当 松尾耕一
営業担当 松尾耕一
「ありがとうございました」というレビューをいただくだけでも働いて嬉しいのに、一人ひとりのワーカーさんに向けたレビューが一切漏れなく徹底されています。 私がこっそり働いたときも「松尾さん」と呼んでいただき、「タイミーさん」とは呼ばれませんでした。その結果、リピーターが殺到しており、今年8月から募集開始したにもかかわらず70回としのやで働いてるワーカー様もおられます。アルバイトの「仲間」と同じ対応を今も継続されているところが素敵だと感じました。

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取材・文・編集/齋藤 裕美子、撮影協力/SKY SOCIAL株式会社

/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

https://lab.timee.co.jp/

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