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近年、熱中症は5月から多く発生する傾向にあります。特に蒸し暑く、急に気温が高くなる梅雨明けの時期には熱中症による救急搬送者数や死亡者数が急増しています。
今回は、これからの時期に気をつけたい熱中症について、予防法や万が一熱中症になってしまった場合の対応を解説していきます。
熱中症の主な症状
熱中症とは一体どのような状態なのでしょうか。主な症状を重症度にあわせてご紹介します。
熱中症とは
熱中症とは、気温や湿度が高い環境下で体温の調整がうまくいかず、めまいやだるさ等さまざまな症状が起こる状態です。
暑さに身体が適応できず体温調整がうまくいかなくなることや、たくさん汗をかくことで体内の水分や塩分のバランスが崩れることが原因だと言われています。
また一般的に屋外で発症するイメージがある熱中症ですが、屋内でも発症する可能性があるため、どんな人にも注意が必要です。
熱中症の主な症状
熱中症は、急速に症状が進行し、重症化します。軽症の段階で異変に気づき、応急処置をすることが重要です。日本救急医学会では、熱中症の症状を、重症度によってⅠ度からⅢ度までの3つの区分に分類しています。
分類 | 重症度 | 主な症状 |
Ⅰ度 | 軽症 | めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)、大量の発汗 |
Ⅱ度 | 中等症 | 頭痛・気分の不快・吐き気・おう吐・力が入らない、体がぐったりする(熱疲労、熱疲弊) |
Ⅲ度 | 重症 | 意識がなくなる、けいれん、歩けない、刺激への反応がおかしい、高体温(熱射病) |
参考:政府広報オンライン
Ⅰ度に分類される軽い症状では、熱中症と気づかない場合も多いです。少しでも体調の異変を感じたら、すぐに対処するよう心掛けましょう。
もしもタイミーのお仕事中に熱中症になってしまったら
次に、万が一、タイミーでお仕事中に熱中症になってしまった場合の対応方法や、労災保険の適用についてご紹介します。
勤務開始前に熱中症になってしまった場合
勤務開始前の当日にキャンセルされる場合は、募集の緊急連絡先にご連絡のうえキャンセル手続きをお願いします。開始時間を過ぎると、アプリからキャンセルを行うことが出来ません。その際は、キャンセルのご理由を添えてタイミーカスタマーサポートへお問い合わせください。
お仕事中に熱中症になってしまった場合
もしもお仕事中に熱中症になってしまったら、我慢をせずに速やかに職場の責任者や近くの社員さんへ症状を伝え、指示に従いましょう。
早退や早上がりをしたい場合
体調が優れず、お仕事を早退または早上がりをしたい場合は、職場の責任者へ「早退・早上がりの可否」「修正依頼に記載する就業時間」をご相談ください。
熱中症で労災は適用される?
要件を満たしている場合は、労災保険が適用されます。労災が適用されるかの判断は、職場の責任者へご相談ください。雇用主である事業者様とワーカー様の間で手続きを進めていく形となります。
もしもタイミーで分からないことや不明なことについては、タイミーのお問い合わせフォーム、もしくはアプリマイページ内にある「お問い合わせ」から、タイミーカスタマーサポートに連絡してください。
詳細は「Timeeワーカー様サポートページ 熱中症の予防と対応について」にてご覧いただけます。
熱中症予防のポイント
では、熱中症はどのような対策をすれば防げるのでしょうか。以下のような点を意識することで、熱中症の予防につながります。
こまめな水分と塩分補給
熱中症予防の基本は、こまめな水分、塩分補給です。一度に大量に摂取するのではなく、15分〜30分に一度コップ一杯程度の水分をこまめに補給するように意識しましょう。喉が渇いていなくても、意識的に水分を摂ることが大事です。
また汗と一緒に塩分も身体の外へ逃げていきます。水分と合わせて塩分補給も忘れずに行ってください。スポーツドリンクや塩分タブレットを活用することも有効です。
マスク熱中症への注意
マスクの装着は飛沫の拡散防止に効果がある一方で、高温・多湿な環境では、熱中症のリスクが高くなるため、この時期は特にご注意ください。近距離(2メートル以内を目安)で会話するような場合を除いて、屋外ではマスクをはずすことをおすすめします。
できるだけ直射日光を避ける
外出する際は、できるだけ日陰を歩き、日傘や帽子などのアイテムを活用するのも効果的です。特に日傘は、紫外線対策だけでなく、直射日光を遮り体感温度を下げる効果があります。
手のひらを冷やす
手のひらや足の裏、頬には、動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう/AVA)と呼ばれる動脈と静脈を結ぶ血管の部位があります。この動静脈吻合は、快適な温度より暑ければ血管を開き、寒ければ血管を閉じることで、深部体温をコントロールしています。
そのため、運動時や運動後、暑さを感じる帰宅後などに、手のひら(可能であれば肘まで)を水に浸けるなどして冷やし、深部体温を下げることが、熱中症の予防・対策につながります。屋外であれば、冷たい飲み物のボトルを持つことも良いでしょう。
エアコンや空調を活用する
たとえ屋内でも室温が28度以上になると、熱中症の可能性が高くなります。特に湿度が高い日は要注意。 湿度が65%を超えると熱中症への警戒がより一層必要になってきます。 室温28度以下、湿度64%になるようにエアコンを適切に使用しましょう
またこれ以外にも、身体の蓄熱を避けるために、通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する、保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、身体を冷やす等を行うのも効果的です。
ますます暑くなる時期だからこそ、熱中症に気をつけよう
ますます暑くなることが予想されます。気温が高い日が続く時期は、熱中症の予防対策が大切です。少しでも体調の異変を感じたら、無理をせず休むことや病院へ診察にいくことも必要です。この機会に、ご家族や周りの方にも改めて熱中症対策について話してみてくださいね。
- タイミーラボ編集部
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