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やりがいのある仕事なのに、長時間労働や人間関係に疲れてしまった——。
今回取材させていただいたのは、人材派遣会社に4年半勤めていたYさん。新卒で入社し、日々忙しく働く中で長時間労働や、職場の人間関係に対してストレスを抱えるようになりました。体調を崩したこともきっかけとなり退職し、治療に専念しながら今後の働き方をゆっくりと見つめ直していた矢先、タイミーと出会います。
初めてのタイミーの仕事はコールセンターでの勤務。終わったとき「やってよかった!」と感じたYさんは、そこからタイミーを通して少しずつご自身の働き方にも向き合っていきます。その後、これまで住んでいた関東から滋賀県へ引っ越しをし、結婚。新天地でもタイミーを活用しており、現在は転職へ向けて準備をしていると言います。
Yさんはタイミーを通して気持ちにどのような変化があったのでしょうか。退職に至るまでの背景やタイミーでの経験、今後についてお話を伺いました。
やりがいのある仕事……しかし長時間労働と人間関係に心が疲弊した
——はじめに現在の状況について教えてください。
滋賀県で夫と二人暮らしです。家事の傍ら、月に3〜4回タイミーを使ってさまざまな職場で働いています。仕事がないときは好きなアーティストのライブに参加したり、旅行へ行ったりと趣味を楽しんでいます。
——Yさんは新卒で人材派遣会社に入社されたと伺いました。具体的にどのようなお仕事をされていたのか教えてください。
コーディネーターとして、登録してくださった方と、スキルや経験を求めている企業をマッチングさせる業務を担当していました。登録者の方にはこれまでどのような仕事に携わってきたのか、今後どのような職場で働きたいのかをヒアリング。企業側には求めている人材や仕事内容について伺っていました。毎日登録者と企業側の双方に関わりがありましたね。
仕事は大変な面もありつつ、楽しかったです。登録者の方から「いい職場を見つけてくれてありがとうございます」とお礼を言っていただいたり、私が紹介した登録者の方の働きぶりが良かったときは企業側から「いい仕事をしてくれています」と連絡をいただいたりすることもあったんです。人と人との間に入っているからこそ聞ける話があり、自分が役に立てていることが嬉しく、やりがいを感じていました。
——やりがいがあった中で、退職を考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか。
いい職場ではありましたが、私が担当していた業界の特性上、休みが少なかったんです。常に働いている感覚が拭えず、だんだんと心身が疲弊していったのが原因の一つでした。
また、同じ部署の上司と相性が合わなかったことも影響しています。コミュニケーションを取る中で言葉の語気が強かったり、社内で他のメンバーへの対応が冷たかったり……。私が直接何かを言われたわけではないですが、長時間同じ環境にいると少しずつ精神的なダメージが積み重なってつらくなってしまったんです。
私が入社した頃よりも人が減り、残った社員の業務負担も大きくなりました。気がつけば「辞めたいな」と考えるようになり、入社から4年半ほど経過した2023年の夏頃、体調を崩したことをきっかけに退職をしました。
——当時は退職することに対して不安はありませんでしたか?
正直、不安はありませんでした。当時は一人暮らしをしていたのですが、実家が近かったので実家に戻れたことや、まずは体調を治しながら今後の体制についてゆっくり考えたいと思っていたからです。精神的にもつらい毎日だったので、まずは「ようやく解放された!」と、ホッとした気持ちでいっぱいでした。ただ、会社でお世話になった方々に対して、きちんとお礼を言えずに辞めてしまったのは今でも申し訳なく感じています。
退職後は治療のために通院し、2〜3ヶ月経過した頃にはかなり落ち着いてきました。ゆっくり過ごしていくことを第一に考え、旅行に行ったり、好きなアーティストのライブに参戦したりと、好きなことを楽しんでいましたね。
初めてのタイミーはコールセンター。「やって良かった!」と思った
——治療をしながら趣味を楽しむ中で、タイミーを使うようになったきっかけを教えてください。
ポイ活のアプリを使っていたときに、タイミーの紹介を見たことがきっかけです。退職後に実家に戻ったのはいいものの、少しでも収入を得たいという気持ちがあったので一度挑戦してみようと思ったんです。
もともと広告でタイミーの存在は知っていました。スキマ時間に働きやすいと思いましたし、一箇所で働き続けるのは今の時代難しいことでもあると思っていたので、使いやすいサービスだと感じていました。なのでスポットワークに対する不安はありませんでしたね。
とは言いつつも、働くこと自体が久しぶりだったので最初は緊張しました。初ジャンルの仕事だと役に立てるのかが不安だったため、まずはコールセンターの仕事に挑戦しました。コールセンターはオペレーションが決まっていますし、前職の事務作業の経験から私にもできそうだと感じました。学生時代にイベント会社でアルバイトをしていたこともあり、単発の現場に対して多少耐性があったことも一歩踏み出す後押しになりましたね。
タイミーでは検索時にタグ機能で仕事の希望を絞り込めるので、初めてでも自分にマッチした案件を探しやすかったです。未経験であると企業側もわかっていれば迷惑をかける可能性も低いかもしれないため、私は常に「未経験歓迎」にチェックをつけて探していました。
——初めてのタイミーのお仕事はいかがでしたか?
働いた時間は3時間でしたが、業務中は特に問題なく終了したので「やって良かった!」と思いました。自分で見て経験したことは一番信用できますし、今後の糧にもなるので体験できて良かったと感じましたね。
コールセンターで働いた後は、実家近くの古本屋でタイミーの募集があったので4〜5時間働きました。その後実家を出てパートナー(現在の旦那さん)の仕事の都合で私も一緒に滋賀県へ引っ越し、現在に至ります。
地方での利用は、その「土地」を知るチャンスにもなる
——滋賀に引っ越されたあとは、タイミーでどのような仕事をされていますか?
滋賀へ引っ越しをした後も、定期的にタイミーを利用しています。関東よりは案件が少ないですが、これまで倉庫でのピッキング作業やライブイベントでの会場設営などを担当しました。
——お仕事を通してうれしかったことはありますか?
直接仕事には関係ありませんが、何回か同じ倉庫のピッキング作業に入り、そこで前にシフトが一緒だった方もいて仲良くなりました。頻繁に連絡をとっているわけではありませんが、オンラインゲームのフレンドになり、交流関係が広がりました。新天地では友達がほとんどいない状況だったので、タイミーを通じて人との交流も広がりうれしかったです。
——タイミーを通して、働くことに対しての気持ちに変化はありましたか?
前職で休みの取りにくさや人間関係にモヤモヤしてしまったので、まずは「働きやすい環境」であることが私にとって仕事をする上で大切だと感じています。
ただ、タイミーでさまざまな現場を経験した結果、働きやすい環境は実際に入社してみないとわからないんだと気づきました。与えられた環境の中でどのように働いていけるのか。どのように働いていきたいのか。求めるばかりではなく私自身の考え方もアップデートしないといけないとも思うようになりました。そのあたりも考えつつ、仕事を探していきたいですね。
そしてどの業界も企業も人手不足だと知りました。私もそろそろ本格的に働いて社会と繋がりを作っていきたいと思うようになり、現在就職活動を少しずつ進めています。
——次への準備を進められているのですね!
はい。とはいえまだ調べている段階で業界を絞れているわけではありません。前職でのモヤモヤを踏まえつつも、今は家族ができたので勤務時間や内容、職場の場所などさまざまな角度から自分に合った会社を見つけていきたいです。
滋賀に引っ越しをしてからタイミーを利用したことで、その土地を知れたのもよかったです。「このエリアはどのような雰囲気なのだろう」「ここなら通えるかも」と思った場所でタイミーを使って働いてみる。就職した後の姿を想像できたので、次への一歩が見えやすかったのかもしれません。
タイミーは“次の就職先への助走”。一度疲れても無理なく挑戦できる
——タイミーをどのような方におすすめしたいですか?
タイミーを使うとさまざまな業界のお仕事に触れられます。多くの業界を知りたい、人に出会いたいという方にはプラスになるサービスだと思いますね。
あとは私のように、一度仕事を辞めて次のステップにいきたいと考えている方です。次の一歩を踏み出すときは、段階を踏まないと不安を感じたり、緊張をしたりしてしまいがち。私にとってタイミーは“次の就職先への助走”なんです。「やって良かった!」「次はこの職場へ行こう」という気持ちによって“就職”との距離を徐々に縮められていく。次を不安に感じている方にとっては無理なくステップが進められるサービスだと思います。
——ありがとうございます。最後に読者の方へメッセージをお願いします。
例えば私が働いているような、3〜4時間勤務の募集も、未経験でもOKの募集も、タイミーを眺めているといろんな求人に出会えます。なので「これならいけるかも」と思うものをまずは一つやってみてほしいです。そうすると「これもできるのでは?」「こういうのもやってみたい」と挑戦する幅が広がっていきます。タイミーでの経験が次の仕事へのきっかけになることもあるかもしれません。さまざま職場を経験してみるのは損はないですよ、とお伝えしたいですね。
(取材・執筆:田中青紗、イラスト:とげとげ。、編集:プレスラボ)