私のタイミー生活

「普通に過ごしていたら絶対に出会えなかった」元営業や俳優が、タイミーを通じてハウスクリーニング店に就職した理由

公開日：2024.01.25
更新日：2024.03.25

人との出会いは、時に自分の人生に思いもよらない影響を及ぼすことがあります。

「ハウスクリーニング業界で働いている姿なんて、数年前には想像もできなかった」そう口を揃えて話すのは、おそうじ本舗大井町店で働く店長の前田さん（写真左）と速水さん（写真中央）です。

ふたりともタイミーワーカーを経て長期就業が決まりました（※）。前職は大手企業で営業職として活躍していた前田さんと俳優業をされている速水さん。これまでハウスクリーニングに縁もゆかりもないおふたりが、なぜおそうじ本舗大井町店への就職を決めたのか、その理由とおそうじ本舗大井町店オーナである勅使河原さん（写真右）の想いを聞きました。

※タイミーでは企業に働きにきたワーカーさんを無料で引き抜くことが可能です。
※取材・インタビューは、新型コロナ感染症対策を徹底したうえで実施しました。

ハウスクリーニング店でのタイミーのお仕事とは

――まずはじめにおそうじ本舗大井町店では、どのようなサービスを提供しているのでしょうか？

: おそうじ本舗大井町店勅使河原さん

小売業大手のニトリ、ベンチャー旅行代理店勤務を経て令和元年（2019年）に独立。おそうじ本舗大井町店を開業。

勅使河原さん：おそうじ本舗のフランチャイズ店である当社では、日ごろのお掃除から、分解クリーニングなどの専門清掃まで、お客様のご要望に合わせたプロのお掃除を提供しています。その他にも定期清掃サービスや料理代行、不用品回収など地域のニーズに合わせた幅広いサービスを展開中です。

――その中でタイミーのワーカーさんにお任せしている仕事は、どのようなものですか？

勅使河原さん：エアコンのクリーニング業務を中心にお任せしています。この業務は大きく分けてエアコンの分解、本体とパーツの洗浄、乾拭き、取り付けといった4つの工程があるのですが、ワーカーさんに担当してもらうのは分解されたパーツの洗浄と乾拭き、そして拭き掃除などの業務です。タイミーワーカーさんのお仕事内容（ご提供写真）タイミーのワーカーさんのお仕事内容（ご提供写真）

――機械が苦手な方やはじめての人でもできるものなのでしょうか？

勅使河原さん：エアコンを分解する作業は先輩スタッフが行いますし、ワーカーさんの作業に関してもスタッフが丁寧に教えるので大丈夫ですよ。

それにおそうじ本舗が用意しているレクチャー動画を観てもらえれば、どの手順でどのような作業をすればいいかが分かるようになっているので初めての方も安心して仕事ができると思います。

自分の介在価値と裁量の大きさに惹かれ、一人目社員としての入社を決めた

ここからはタイミーワーカーから正社員としておそうじ本舗大井町店に就職された前田さんにお話を伺います。

: おそうじ本舗大井町店前田さん

大手IT企業など複数企業にて営業職に従事し、2022年10月に一人目社員としておそうじ本舗大井町店へ入社。現在は店長として現場仕事と並行して10名のマネジメント業務を担当している。

――前田さんがタイミーを利用しはじめたきっかけを教えてください。

前田さん：新型コロナウイルス感染症の影響で収入がガクッと下がった時期に、空き時間を活用するためにタイミーをはじめました。その後、会社を退職したタイミングでタイミーを再開し、ここの職場に出会ったんです。

――もともとハウスクリーニングのお仕事に興味はあったのでしょうか？

前田さん：正直なところ、当時は全く興味がありませんでした（笑）。どちらかというとタイミーでは、倉庫作業や引っ越しの仕事のほうが多く勤務していたかもしれません。おそうじ本舗で働いたのは、本当にたまたまです。自宅からの近さと自分でもできそうな仕事内容だったため軽い気持ちで申し込みをした記憶があります。

――そんな前田さんがおそうじ本舗大井町店の一人目社員になることを決めたのはなぜですか？

前田さん：何回かタイミーで仕事に通っているうちに、代表の勅使河原と話す機会も多くなり、彼が語る会社の理想像や組織づくりの想いに非常に共感したんです。

それまでは営業職として売上を伸ばすために、時には顧客に対して強く接しないといけない場面や自分の代わりはいくらでもいるなと感じてしまうシーンが何度もありました。

一方で、ここの仕事は掃除を終えると、お客様がものすごく感謝をしてくれるんです。「また前田さんに頼みたい」と言われることもあり、自分がここにいることで喜んでくれる人がいるんだと介在価値を強く感じることができたのも就職を決めた大きなポイントです。

「スタッフ一人ひとりにファンをつくりたい」と勅使河原はよく話しているのですが、自分がその後押しをしたい。そしてより大きな裁量で会社を成長させたいと思ったんです。そういったタイミングで勅使河原から声を掛けてもらい、社員として働くことを決めました。おそうじ本舗大井町店前田さん

――異業種かつ未経験の転職で躊躇（ちゅうちょ）することはなかったのでしょうか？

前田さん：実は同じタイミングで前職の友人や知り合いから営業職の紹介を受けていたのですが、それほど迷うことなくここに決めました。それだけ勅使河原を信頼していたというのもあると思います。

いま振り返って思うと、普通に転職活動をしていたら絶対に出会えなかった。不思議なめぐり合わせですね。

面接だけじゃ分からない。何度も通ってくれるからお互いを分かり合える。

――代表の勅使河原さんにお聞きします。ズバリ前田さんを一人目社員として引き抜こうと思った理由はなんでしょうか？

勅使河原さん：前田さんの良さは、真面目でマメなところ。そして言葉一つひとつを大事にするタイプで、話していくうちに芯の強さや人としての奥深さがあるなと感じられたのがオファーを出した理由です。

でも、それは面接1回だけじゃ絶対に分からなかった。
タイミーのワーカーさんとして勤務してもらい、雑談をする中で徐々に彼の人間性が見えてきたんです。だって、面接の場でお互いのこれまでの人生を腹割って話すことなんてあんまりないじゃないですか。

休憩中のおしゃべりやお昼ご飯を一緒に食べたりして、お互いのことを理解してから雇用の話をできたことが非常によかったと思います。これはタイミーじゃなければできなかった。
普通は一人目社員の採用ってすごく勇気がいると思うんです。でも私からすると、オファーを出す時点で彼のことはよく知っていたので不安はほとんどありませんでした。

おそうじ本舗大井町店勅使河原さんと前田さん

――これから前田さんに期待していることはなんですか？

勅使河原さん：前田さんは、2022年8月に社員採用をして、翌年5月に副店長、そして2024年1月に店長と昇進しています。現在では10名のスタッフのマネジメントも担当してくれているのですが、今後は新しい事業も任せたいと思っています。

彼自身が大きな裁量で新しいことに挑戦したいというので、これは応援するしかないでしょう。今後はハウスクリーニングだけなく、「地域のプラットフォーム」として事業を成長させていきたいですね。

俳優業と安定収入。どちらも諦めない働き方を提案してくれた

続いて、タイミーワーカーから長期就業のアルバイトとして入社した速水さんにお話を伺います。

: おそうじ本舗大井町店速水さん

俳優を志し三重県から上京。芸能事務所に所属し、オーディションに挑戦する傍らタイミーを通しておそうじ本舗大井町店と出会う。複数回の勤務後、アルバイトとして入社し現在に至る。

――速水さんがタイミーを利用したきっかけはなんでしょうか？

速水さん：俳優を志して東京に出てきたタイミングで他にアルバイトをしていたのですが、スキマ時間にできる仕事は何かないかなと思ってタイミーを使いはじめました。

――タイミーではどのようなお仕事をされていましたか？

速水さん：主に飲食店でのホールやキッチンのお仕事をしていました。特別難しそうじゃなく自分でもできそうな仕事を中心に探していましたね。おそうじ本舗大井町店もその流れで「掃除だったらいつも家でやっているしできそうかな」という軽い気持ちで申し込みをしました。

――個人のお宅を訪問して掃除をするハウスクリーニングに抵抗はありませんでしたか？

速水さん：基本的に複数名で仕事にいくので不安はありませんでした。もともと掃除は好きな方なので、「こんなにキレイになるんだ！」という驚きと達成感の方が強かったですね。おそうじ本舗大井町店速水さん

――現在、俳優業と他のアルバイト、そしておそうじ本舗と3つを掛け持ちされている速水さんですが、長期就労のアルバイトとして入社された理由はなんでしょうか？

速水さん：勅使河原さんから、俳優業と安定収入の両方を大切にできる働き方を提案してもらったことが大きな理由です。

俳優オーディションの結果は、前日の夕方などに突然発表されることが多いんです。でも当たり前ですが、普通のアルバイトの場合「明日やっぱりシフト入れません」なんて言いづらいじゃないですか。

チャンスは1回でも逃したくない。でもお金がないと生活が厳しい。だからタイミーをしていたわけですが、そんな状況を知っていた勅使河原さんは「前日に働けなくなっても、どうにかするから大丈夫だよ」と言ってくれたんです。俳優業の仕事が入ってしまった時は、むしろ快く送り出してくれて。なんていい職場なんだろうと思い、ここで働こうと決めました。

――働き方の柔軟さの他に、ここで働いていてよかったことはありますか？

速水さん：お掃除を依頼される方の生活環境や人柄はさまざまで、本当に多くの方に出会えるんです。そういった意味では、お客様の口調や身振り手振り、リアクションの仕方などが役作りの参考になってありがたいなと思います。

速水さんの得意分野を活かして、新しいサービスを開始。会社に不可欠な存在に

おそうじ本舗大井町店勅使河原さんと速水さん

――代表の勅使河原さんにお聞きします。速水さんに柔軟な働き方を提案して引き抜きをしたのはなぜでしょう？

勅使河原さん：誰にでもそんな提案はしないですよ。速水さんがうちの会社に不可欠な存在になったというのが一番大きな理由です。

スタッフに合わせた働き方や仕事の仕方を模索していくのが、うちの会社のスタイルなのですが、速水さんと話しているうちに料理がすごく得意ということを知ったんです。物は試しだと、お得意様に向けてや料理代行のサービスをはじめて、速水さんに作り置きの料理を作ってもらったんです。そしたらこれが大好評で。これはもう手放せない存在だということで、速水さんの希望に沿う形でオファーを出しました。それから2年以上経ちますが、今でも元気に働き続けてくれて嬉しいですね。

――スタッフに合わせた働き方や仕事の仕方を模索するのはとても素敵だと思うのですが、一方で、仕事の種類が増えて管理も大変になってしまわないのでしょうか......？

勅使河原さん：もちろん効率や生産性を求めるのであれば、画一的なオペレーションにした方がいいと思います。でも、うちはそうじゃない。それぞれの得意を活かして仕事をして欲しいんです。

それは先ほど前田さんも言っていましたが「スタッフ一人ひとりにファンをつくりたい」から。売上はもちろん大事ですが、それよりもスタッフみんなが個性を発揮して楽しく働いている状況が大事なんです。ここにいたら何かしらの学びがあって、何かしらの成長があるって思うと、人はそこにいると思うんです。僕ができるのはスタッフが居続けたいと思う環境をつくること、それだけです。

環境が変わると、人は変わる

――最後に、代表の勅使河原さんからタイミーのワーカーさんへメッセージをお願いします。

勅使河原さん：ハウスクリーニングの仕事って、一見するとキャリアの選択肢に入ってこない人がほとんどだと思うんです。でも、掃除は生活においてライフラインの一面もあるんじゃないかって感じる場面が多々あって。

少しだけとあるお客様の話をさせてください。

そのお客様はコロナ禍のストレスで参ってしまい、髪もボサボサで元気がなくワンルームのお部屋は荒れ放題。SOSに近い状態のご依頼でした。そこで私たちがワンルーム全てを掃除しました。1か月後に再度お宅を訪ねてみると、そこには髪をきちんとセットして別人かと思うほど元気になったお客様が私たちを出迎えてくれたんです。この光景を目の当たりにして「あぁ、生活環境が変わると、人は変われるんだな」と思ったのを、今でも鮮明に覚えています。

もちろん様々な要素があったと思いますが、キレイな暮らしを提供することは、人が変わるきっかけになる。それだけのやりがいと価値があると信じています。

そしてお客様と同じように、スタッフに対しても何かを変えたいと思っている人が活躍できる環境を提供したいと考えています。少しでも気になっている方は、タイミーで一度お仕事をしに来てみませんか。