私のタイミー生活

6つの仕事を掛け持ちするコツとは?16年間の療養期間を経て、再び「働く喜び」を手にした50代ワーカーに聞く

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6つの仕事を掛け持ちするコツとは?16年間の療養期間を経て、再び「働く喜び」を手にした50代ワーカーに聞く

目次

特定の企業に所属せず、単発で仕事を請け負う「スポットワーク」や「ギグワーク」と呼ばれる働き方。近年、複数のスポットワークやギグワークを利用し、自分の生活に合わせた働き方をする人が増えています。ただ、複数の仕事を掛け持ちしながら、楽しく働き続けるためには一定の工夫が必要なようです。

今回お話を聞いた小林さんは、タイミーを含む6つの仕事を掛け持ちし、自分らしい働き方を実現しています。実は、持病で働けない時期が16年もあった小林さんですが、現在は楽しく働く様子をSNSで投稿するほど、充実した毎日を送っています。

小林さんはどのように6つの仕事をやりくりしているのか。楽しく働くために意識していることとは。ギグワーカーになった背景と、お仕事で大切にしていることについて聞きました。


【3分で解説】ギグワークとは? アルバイトなど契約形態の違いやメリット&デメリットについて | タイミーラボ - スキマで働く、世界が広がる。

<専門家監修>ギグワークには主に2つの種類があり、そのうちの1つには雇用契約型ギグワークである「スポットワーク」があります。この記事では、ギグワークの言葉の意味や契約形態などについて、くわしく解説します。

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ジグソーパズルみたいに、1日の仕事の予定をやりくり

——小林さんは現在6つのお仕事をされています。なぜそのような働き方をしているのでしょうか?

一番の理由は、趣味であるベリーダンスの時間を優先したいからです。ベリーダンスは25歳の頃に習い始め25年以上続けています。週に1回レッスンがあり、月に1回イベントに出演していて、レッスンの日やイベント前はダンスに集中したいので、自由に仕事量や時間を調整できるギグワークをするようになりました。

イベントでベリーダンスを踊る小林さんイベントでベリーダンスを踊る小林さん(本人提供)

——具体的にはどんなお仕事をされていますか?

フードデリバリーサービスの配達員、マンションの清掃業務、飲食店での発送業務、不動産の物件撮影業務、セントラルキッチンの食品梱包と発送業務、そしてタイミーの6つです。それぞれの仕事には細かな時間の縛りや条件があります。

たとえばマンションの清掃業務は、朝早い時間帯がメインなので、他の仕事と重なることがありません。また、飲食店での仕事は、16時までに商品を梱包し発送できればよく、お店の鍵も持たせてもらっているので、何度でも出入りできます。こうした条件を考えて、1日のスケジュールをジグソーパズルのように組み立てているんです。

ある日のスケジュールを紹介すると、朝8時から9時までマンションの清掃をし、10時から11時までは豚肉専門店で、商品を発送する前段階までの梱包作業をします。お昼を挟み、13時からはタイミーで仕事をして、15時に豚肉専門店に戻って発送を完了。そして17時からフードデリバリーの仕事をするといった具合です。

パズルのピースのように、仕事の予定がピタッとハマる1日が過ごせると気持ちがいいんです。

——たくさん掛け持ちして、大変に思うことはないですか?

違う仕事ばかりで混乱しそうと言われることもありますが、1〜2時間単位で別の仕事ができるので、気分転換ができて飽き性の私にはピッタリです。どの仕事も好きでやっているので、苦に思ったことはありません。

そもそも働くことが好きなんです、私。思い返すと、人生で初めてのバイトは高校生の時に経験した郵便局の仕分け作業でした。社会勉強のつもりで始めたのですが、働くうちに自分は人の役に立つことが好きなんだと気づきました。

また、接客の仕事を通じてお客様と仲良くなったりするのも大好きです。飲食店でアルバイトをしていたときには、バイト後、お客様と一緒にお食事に行ったこともあります(笑)。

楽しく仕事を掛け持ちするためのコツとは?

——さまざまな仕事を掛け持ちしながら楽しく働くためのコツは、なにかありますか?

私が意識しているのは「時間の余裕を持つ」ことと「気持ちの切り替え」をすること。あとは、「お店の人との信頼関係」を築くことです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、ほんのちょっとした工夫によって、仕事が楽しくなるんです。

たとえば、時間については、仕事と仕事の合間には必ず1〜2時間の余裕を持たせ、予定を詰め込まないようにしています。勤務場所は家から自転車で通える距離にすることで、移動時間を削減しているんです。

配達員の仕事も自転車を利用(本人提供)配達員の仕事にも自転車を利用(本人提供)

さらに意識しているのは、「初めての職場には早めに着く」ことです。初めての職場は、駅からの道で迷ってしまったり、実際に働く場所と着替える場所が遠かったり、思った以上に時間がかかってしまうこともあります。ギリギリになってしまうと、どうしても焦って仕事に入ることになるので、いつもより5〜10分早めに到着するのを意識しています。慣れない環境だと気づかないうちに疲れやストレスを溜めていることもあるので、その後は仕事を詰め込まずに休息するのも大事ですね。

「気持ちの切り替え」においては、仕事の合間にカフェで休憩したり、リフレッシュの時間を取るようにしています。個人的におすすめなのは、その日タイミーで働く飲食店で、仕事の前にランチをすることです。遅刻する心配もないですし、お店の雰囲気をみたり、お店の店員さんと事前に話すこともできる。その後働くのが楽しみになるんです。

最後の「人間関係」は、仕事を楽しむ上で一番大事なポイントかもしれません。基本的に、どこに行っても、お店の人と仲良くなりたいなと思っているので、作業の合間を見て話しかけるようにしています。「今日だけだとしても、お店のためにできることはなんでもやりたい」という思いを伝えることもあります。もちろん仕事の手はお互い止めないし、会話があまり好きそうでない人には無理に話しかけたりしません。

また、わからないことは正直に質問してみることで、仕事がスムーズになることもあるんです。たとえば、ある蕎麦屋でお仕事をした時のこと。蕎麦粉を「適当な大きさに丸めて」と言われたのですが、どのくらいが「適当」なのか分からなかったので、「製麺機の入り口を見せてください!」と言って見せてもらいました。

ただ「蕎麦粉を丸める」のではなく、なぜそうするのか、その後の工程のことを理解して作業をするとスムーズに働けるんです。単発で働く立場だからこそ、少しでも気になることがあれば聞いてみるといいと思います。

一生懸命働いていると、ときには「長期で働きませんか?」と誘われることもあります。今は自由な働き方がしたいのでお断りしていますが、短い時間の中で、もっと一緒に働きたいと思ってもらえることはすごく嬉しいですね。

体調をくずし専業主婦に。16年の療養を経て仕事復帰

——真似できそうなことがたくさんありますね。どういった経緯で現在のようなスタイルで働くようになったのでしょうか?

現在のように働き始めたのは4年ほど前からです。それまでは16年ほど専業主婦をしていました。

結婚前はそれなりにハードに働いていたんです。ところが過労によって先天性の低血糖症が悪化し、仕事を続けることが難しくなってしまいました。結婚を機に一度休もうと思って退職しましたが、低血糖からくる軽いうつ症状もあって思うように動けない日々が続いたんです。この頃は、仕事復帰どころか、もう二度と働くことはできないと思っていました。

ただ、いろんな治療方法を試しているうちに徐々に体調が回復したんです。身体が元気になると心まで元気になるのか、自然とまた働くことを考えるようになりました。特にきっかけがあった訳ではないのですが、ある日突然、はっと「働きたい」という気持ちが湧きあがったんです。

——再び働き始めたときは、どんな気持ちでしたか?

また働けるのが嬉しいという気持ちもありましたが、最初は不安のほうが大きかったです。また体調が悪くなったらどうしよう、周りに迷惑をかけるのではないか、と。そこで学生時代にアルバイトをした経験がある、ファストフード店のパートから復帰することにしました。1日1.5時間から働ける職場だったので、まずは様子見として3時間働いてみたんです。

その日のことは今でも忘れられません。一度はもう働くことはできないと諦めたのに、また働くことができている……。嬉しくて、泣きそうになりながら帰宅しました。

趣味でカメラも始めた小林さん趣味でカメラも始めた小林さん(本人提供)

——本当によかったですね。その時点ではパートでしたが、ギグワークをするようになったきっかけはありますか?

きっかけは、ファストフード店に来るフードデリバリーの配達員を見たことです。自由に時間を選んで働けていいなって思いました。パートは時間が固定されていて、趣味のベリーダンスが忙しくなったときに、予定の調整が難しかったんですよ。それで自分に合った働き方をするために、2019年から配達員の仕事を開始。徐々に他のギグワークでも働くようになりました。

ちなみにタイミーを始めたのは今年(2023年)の5月からです。配達員仲間が教えてくれました。いろいろな職場や仕事を体験できるし、接客の仕事も多いことが気に入って、すぐに登録。今は飲食店を中心に仕事をしています。

ギグワークという働き方を選んだことで、いろんな人と出会えて、そこからどんどん仕事が増えました。療養していた時期からは考えられないくらい、今は毎日が楽しいです。

タイミーでやりたい仕事は70以上。自分らしい働き方を追求する

——タイミーで働いていて、特に楽しいと感じた瞬間はありますか?

自分にピッタリの仕事やお店が見つかったときが嬉しいですね。実はこの前、いいお蕎麦屋さんを見つけました。そこは、洗い場が食器返却口のすぐ裏にあるので、食事後のお客様から「美味しかったよ」「いつもこんなに混んでるの?」と話しかけてもらえるんです。

1日でメニューを覚えるのが大変なので、タイミーではホールではなく洗い場の仕事をえらんでいるのですが、このお蕎麦屋さんのおかげで、お客様と会話しながら働くことができています。これからも何度もお世話になりたいお店です。

また、お店の方に書いていただくレビューも、いつも楽しみにしています。コミュニケーション面のスキルが評価されていると、また頑張ろうと思えるんです。一つの職場で身につけたことが他の職場にも応用できたときも、スキルアップを実感できて嬉しいですね。

いまタイミーでやってみたい仕事がいっぱいあります。70個くらいは「お気にいり」リストに入っているので、早く全部経験したいですね(笑)。

——今後もエネルギッシュにさまざまな仕事に挑む小林さんの姿が想像できます。これからの目標を教えてください。

ベリーダンスはこれからも長く続けていきたい大切な趣味です。そのためにも、タイミーで新しい仕事にどんどん挑戦しながら、ベリーダンスの時間はしっかり確保する。そのバランスをうまくとりながら、これからも家庭と趣味と仕事のすべてを大切に、私らしい生き方を続けていきたいです。

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/media/タイミーラボ編集部
タイミーラボ編集部

タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。

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