目次
経済的な負担や生活リズムの変化などを理由に、子育てに対して不安な気持ちを抱いている方は少なくありません。それが「初めての子育て」ともなれば、なおさらでしょう。
2022年7月に第1子出産を予定する妊婦のSさんも、「私には兄弟もいないので、小さい子との接し方がわからない」と、子育てを気がかりに思っていました。しかし、タイミーで保育園の清掃バイトを経験し、その不安はやわらいだそうです。
どんな経験が、Sさんの不安な気持ちを解消したのでしょうか。スキマバイト始めたきっかけと、妊娠中でも体調を考慮しながらうまく働く方法を、あわせて聞きました。
「子どもってどんな存在なんだろう」
——Sさんは、子育てにどのような不安を感じていたんですか?
2021年10月に妊娠が発覚してから、漠然と子どもを育てることへの不安を感じ始めました。兄弟もいなくて小さな子と接したことがなかったので、「子どもってどんな存在なんだろう」と疑問に感じていたんです。
親族の集まりにいっても、走りまわる従兄弟の子どもたちとどう接すれば良いかわからず、ましてや生まれたばかりの赤ちゃんなんて、落としたらどうしようと怖くて、抱っこもできませんでした。
なんとなく、子どものことを「得体の知れない、常に動きまわり騒音をたてる生き物」と思い込んでいたんです。
——同じような不安を持つ方は多いかもしれませんね。
そうですね。私の場合は、安定期に入った頃から子育てについて調べ始めました。初めはパパ・ママ向けのメディアで情報を集めたり、親世代に相談したりもしていたのですが、表面的な情報だけだとわからないこともあって。
そんな時に見つけたのが、タイミーの求人に出ていた「保育園清掃の仕事」です。子どもが過ごしている姿を見れたり保育園のことを知れたりして、数年後の自分が子育てをしている姿をイメージできそうだと、応募することにしました。
個性豊かな子どもたちを見てやわらいだ不安
——働かれてみていかがでしたか?
子育ての現場を知れたことで、不安な気持ちが少し解消されました。一番の気づきは、「子どもにはそれぞれの個性がある」ということです。
園内には走り回る子もいるし、おとなしい子もいます。遊び方だってそれぞれ。ひとつのおもちゃで遊び続ける子もいれば、いろんなおもちゃを取っ替え引っ替えする子、友達とは遊ばずに先生とお話しばかりしている子もいる。
すべての子どもが騒がしいわけじゃない。発達のスピードや性別の違いも含め、一人ひとりに特徴があるだけなんだ。そう柔軟に捉えることができるようになったおかげで、子育てを前向きに考えられるようになりました。
——少しネガティブに捉えていた子どものイメージが、良い方に変わったんですね。
そうですね。あとは、保育園の安全対策や子育てに適した環境づくりの工夫を知ることができたことも、不安の解消につながっています。
たとえば、園内の子どもがいるエリアは、緩衝材が敷詰められていたりなるべく段差が排除されたりしています。また、掃除は徹底されて床に物が落ちていないし、触れると危ない備品は子どもの手が届かないところに収納されている。
自宅でも真似できそうなポイントがわかって、安心して子育てができるイメージが湧いてきたんです。
体調を崩して退職。仕事復帰にタイミーを利用
——子育てが不安な方にとって、保育園で働くという選択肢は良さそうですね。Sさんは保育園で働くにあたってタイミーを利用されましたが、そもそもアプリを使い始めたきっかけはなんだったんですか?
大学卒業後に働いていた理学療法士の仕事で体調を崩してしまい、退職したのをきっかけにアプリを使い始めました。
理学療法士は体力が必要な仕事です。しかも、勤めていた職場はすごく忙しくて、終電を逃すような生活を繰り返していました。その結果、ホルモンバランスを崩してしまって。生理がこなかったり寝つきが悪かったりと、不調が続いていたんです。
すでに結婚していたので、妊娠・出産も含めて将来のことを考える必要もありました。身体のことを思うと、いまの働き方を続けることはできないと、退職を決意したんです。
仕事を辞めて半年経つと少し体調が回復したのですが、その頃から社会と関わりのない日々が暇で、寂しく思えてきました。自由に使えるお金も欲しかったので仕事を探し始めたんです。身体の調子にあわせて働ける仕事を探し、見つけたのがタイミーでした。
——半年のブランクを経て、初めての仕事は?
たしか、メガネ店でのティッシュ配りだったと思います。まだ体調面の不安はあったので、短時間で働けてあまり人と関わらなくてもいい仕事を選びました。配布場所は人通りが少なくて安心したことを覚えています。
半年ぶりの仕事は、精神的にも良いリハビリになりました。
何より嬉しかったのは、「自分で稼いだお金で食材を買ってご飯を作れた」ことです。もともと料理が趣味で働いている時はよく作っていました。しかし、休職中は体調のこともあって買い物にもいけず、自分が稼いでいないお金を使うことに罪悪感も感じて、なかなかできていなかったんです。
働いて得たお金で好きな食材を買い、料理ができることがこんなに嬉しいなんて。それに気づけたのは、休んだ期間があったからかもしれません。それから少しずつ、前向きに仕事復帰を考えられるようになりました。
仕事量が調整可能で、妊娠中も無理なく働けた
——仕事復帰のリハビリとして、タイミーがお役に立つことができて嬉しいです。その後は、どのようなお仕事をされてきたんでしょうか?
いまは出産予定日が近くなったのでお休みしていますが、直近の2年間はタイミー経由で知りあったケーキ屋で、週3日のアルバイトをしていました。
そのケーキ屋とは、タイミーで入った別の仕事で出会いました。偶然、催事出店(百貨店やイベントへの出店)の場所が隣りあわせだったんです。品出しの時間にケーキ屋の店員さんとも話すようになり、「人が足りないから、うちの催事も手伝ってほしい」と頼まれました。その後、リニューアルオープンする新店舗のオープニングスタッフとして誘ってもらったんです。
冒頭でお話した保育園の仕事は、ケーキ屋が休みの日に行っていました。いくつか、他の仕事もしていたんです。
——妊娠中も仕事をされていたようですが、働く上でのハードルはありましたか?
私はつわりが重くなく動きに支障がなかったので、特に問題はありませんでした。ケーキ屋さんも体調に配慮して業務を割り振ってくれて、ありがたかったです。
単発で入る仕事も、体調を見ながら仕事量を調整できたのが非常に助かりました。妊婦の時期は体調が変わりやすいんです。体調が良い時は仕事を増やし、悪い時は休みを多くする。そんな柔軟な働き方ができたからこそ、妊娠中も無理せず仕事を続けられたんだと思います。
——出産予定日も近づき、とうとう子育てが始まりますね。育児とのバランスも含め、今後どのような働き方をしたいと思いますか?
本格的に復帰するタイミングはわかりませんが、育児中もリフレッシュの一環としてスキマバイトをしたいと思っています。子育てをされている方のお話を聞くと、子どもと関わるだけの生活をしていては、なにかとストレスが貯まることもあるようですから。
ただし、どんな仕事をするかは決めていません。理学療法士を辞めてから、やったことのない仕事を経験して自分の可能性が広がった気がするんです。
もともとは、黙々と作業する方が自分に向いていると思っていました。でも、飲食店の仕事で「いい笑顔しているね!」と褒めてもらったおかげで、接客業もできるんじゃないかと思えるようになったんです。
もしかしたら、他にも自分にあう仕事が見つかるかもしれません。
まずは育児と両立するために、家の近くの職場や時間の融通が効きやすい仕事を探します。でも、子育てがひと段落したら、いろんな職種にもチャレンジしてみたいですね!
- タイミーラボ編集部
タイミーラボは、株式会社タイミーによるオウンドメディアです。
https://lab.timee.co.jp/